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思い出のお花見列車

4月です。桜のシーズンです。本当であればこの時期は桜の開花情報と週間天気予報をにらめっこしながら、週末にどこの路線へ桜を撮りに行こうかと胸をワクワクさせる時期なのですが、緊急事態宣言が出てしまいました。その宣言が出ている地域に住む私としては、今年の春はお出かけするわけにはいきません。

そんな時は、過去に撮った写真を振り返って、少しでもお花見した気分を味わいます。というわけで、今回は過去に撮った桜と鉄道の写真を少しだけですが、ご紹介したいと思います。

(1)奥羽本線・山形-北山形

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山形市中心部にある山形城址(霞城公園)は、お堀端を走る列車と絡められる有名なスポットです。そしてこの区間は山形新幹線のほか、仙山線や左沢線など、多くの列車が走り、撮っていて大変楽しい場所です。山形県の中心駅である山形駅から徒歩15分程度で到達できる絶景スポット。満開のシーズンには列車の徐行運転も行われています。

(2)真岡鐡道・北真岡-西田井

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茨城県の下館から、栃木県東部の真岡市を通り、茂木までを結ぶ真岡鐡道はSLが走っていることで有名です。北真岡駅のそばでは、毎年春になると桜並木と菜の花畑が共演し、鉄道ファン以外にも多くの観光客が訪れます。たしかに、この見事な菜の花畑と桜並木の前をSLが豪快に駆けてくる姿は実にカッコイイです。これを撮影した時も大変な混雑でした。

(3)上信電鉄・千平

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群馬県の高崎から下仁田を結ぶ上信電鉄。世界遺産。富岡製糸場がある富岡市を過ぎると、だんだんと山が近づいてきます。この写真は終点・下仁田のひとつ手前、千平駅。1本の桜の老木がたくさんの花をつけていました。そして見事なのは背後のこいのぼり。最近は立派なこいのぼりを飾る家も少なくなりましたね。

(4)越後線・寺泊-分水

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信濃川の放水路として整備された大河津分水の堤防には桜並木があり、この写真はそこで撮影したものです。越後線にはえんじ色と黄色に塗られた旧新潟色と呼ばれる車両が走っており、ちょうどその車両が来ました。新潟上空はエンルートになっているのでこの日は飛行機雲がたくさん。ちょうど伸びる飛行機雲といっしょに撮ることができました。

(5)天竜浜名湖鉄道・気賀

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その名の通り浜名湖の湖畔を走る天浜線こと天竜浜名湖鉄道。桜で有名だそうで、ホームページにも各駅の桜マップがあって、いくつかの駅に立ち寄って桜を見物しました。この写真は、浜松市北区の中心駅・気賀。たくさんの桜に濃いハナモモも咲き、まさに桃源郷のような春爛漫の景色が広がっていました。

(6)徳島線・江口

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関東地方に住まう者からすると、徳島線と聞いてもピンときません。よく使う鉄道撮影地ガイドでも徳島線が取り上げられることはほとんどなく、ほとんど情報がない中でしたが、行ってみてびっくり。あちこちの駅で桜が咲いていました。特に圧巻だったのがこの江口駅。満開の桜並木が出迎えてくれました。ローカル列車も楽しそうに春の野を駆けていきます。

桜はきっと来年も咲く

ゴールデンウイーク明けまで緊急事態宣言が続きますので、今年の桜はあきらめざるを得なそうです。でも、桜はきっと来年も咲きます。春は必ずやってきます。今はしっかり耐え忍んで、来春また楽しみたいと思います。

(写真はすべて筆者撮影)

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