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銚子電鉄へ行ってきました(本編)

銚子に着くまでにずいぶんと時間を要したが、9時前に起点の銚子駅に着いた。ここから銚子電鉄の旅が始まる。緊急事態宣言が発令されて、観光客が大きく落ち込み、乗客が少なくなったこともあって、銚子電鉄は減便運用を行っていた。ひとつの車両がずっと同じ区間を往復し続ける運用となっているようであった。

まずは車内で一日乗車券である「孤廻手形」を購入。売ってくれたのは、ネットでは評判の女性車掌さんだった。

列車本数がそれなりにあって、撮影ポイントの情報もあまりない路線の場合は、まずはいったん終点まで行ってみて、ロケハンをしてから、いい駅があったら降りる、ということを私はしている。というわけで、私はまず終点の外川まで乗りとおすことにした。

(1)外川

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終点の外川に到着。ここにはもともと伊予鉄道で活躍していた801号が保存されている。今は感染拡大防止のために見学は中止されているが、その横に古い郵便バイクがあった。元はなかったと思うが、これがまたいい取り合わせだ。

(2)犬吠

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終点・外川のひとつ手前犬吠へと戻る。犬吠埼も近いため、ここは多くの乗降客がいる。直営売店もあり、ここで「ぬれせんべい」を購入した。犬吠駅のそばの踏切には咲き始めのガクアジサイが咲いていた。澪つくしカラーと呼ばれる青と水色の電車と絡めて撮影した。

(3)海鹿島

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続いて海鹿島駅へ移動。初めて知ったのだが、ここが関東最東端の駅。さび付いた駅名票がなんともいい味わいを出している。ここで列車を待っている間にだんだん空は晴れてきた。日差しは強いけど、海風が吹いていて、思いのほか心地よい。

(4)君ヶ浜

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ひとつ終点側に向かって降りたのは君ヶ浜駅。海辺にあるかのような駅名だが、海に出るにはたっぷり10分は歩かないといけない。この駅の周辺できれいな紫陽花を発見。ちょっと電線が邪魔だけど、ここはなかなかいいポイントだった。梅雨時にはやっぱり紫陽花がよく似合う。

(5)本銚子

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紫陽花の駅として有名といわれている本銚子駅へと移動したが、紫陽花はまだほとんど咲いていなかった。緑のトンネルが見られる駅としても知られている。だが、ここで目を引いたのはヒロミさんが24時間テレビでリフォームした駅の待合室。そこにかかっていた小さな時計が実にいい雰囲気。

(6)仲ノ町

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銚子電鉄の本社と車庫がある仲ノ町駅は起点の銚子駅からわずかに600mしかない。ここでも下車。いつの間にか雲ひとつない青空になっていた。ここの車庫には、今日は動いていない青のツートンとオレンジのツートンの2000形が留置されていた。背後にはヤマサ醤油のタンクも見える。これは実に見事だ。いい写真が撮れた。

頑張れ銚子電鉄

銚子電鉄の商魂はたくましい。経営状況は依然として厳しいが、これからもどうか頑張ってほしい。ちょうど今日、テレビ東京「ガイアの夜明け」では銚子電鉄を取り上げている。これを観ながら、エールを送りながら、これからもできる限り、乗って、撮って、微力ながら支えていきたい。

(掲載写真はすべて筆者撮影。2020年6月7日)

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