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床屋で男性器みたいなツーブロックにされた話

私はアラフォーのおじさんである。
別におしゃれということもなかったけど、変な髪型にはなりたくなかった若い頃は、美容院で髪を切ってもらっていた。

しかし、30代になり、おじさんになってくると、女性客が中心の美容院に行くのに抵抗が出てきた。
おしゃれな雰囲気のおじさんならまだいいのかもしれないけど、体質として頭皮が荒れやすく、カラーもパーマも出来ない。写真は載せないが、顔も不細工である。
そんなわけでしっかりしたおじさんになってしまったから、美容院の雰囲気に馴染めそうもない。

また、最近になって、バーバースタイルと言われる、床屋さんが得意な髪型も流行ってきたから、床屋さんでもダサい髪型にされるばかりでもなくなってきた。

実際普段通っている理容室も、30代の割とオシャレな理容師さんがいるので、変な髪型になることはない。

で、今回もその理容室で切りたかったんだけど、年内は予約がいっぱいらしい。

しかし髪も伸びまくってたので切りたい。

仕方なく適当な床屋さんを使った。
2000円ぐらいのとこで、正直安く済むならいいかとも思った。(ちなみに普段行ってるとこは4000円ぐらい)
出てきたのはおばさん理容師さん。ストレートロングにインナーカラー入れた感じの小洒落たおばさんに見えたので、そこまで変な髪型にはならないとも油断した。

オーダーしたのはこういうカジュアルな印象のフェードカット。

下の方はツーブロックっぽいけど、上は高めに刈り上げてもらって、でもあんまりいかつい印象にならないように、前髪もおろせる程度にはしたかった。

おばさんにも画像を見せながら、同じような説明をした。

そして男性器ヘアーが完成した


ええっと、俺イジリー岡田の画像でも見せた?

てかイジリー岡田の長さにも足りてない。
強いて言えば輪郭の形も相まってフランケンシュタインみたいな感じだ。

ちなみにこれはお風呂上がりのノーセットの画像だけど、セットしてもどうにもならなかった。


サイドを見てもらうと、全然刈り上げになってない。
がっつり上まで均等に刈り尽くされている。
ちなみに長さは3ミリだ。
サイドだけ見ると昔のヤンキーのツーブロックの作り方っぼい。

でも昔のヤンキーは、襟足の長いウルフっぽい髪型が多かった。


しかし私の場合は抜かりはない。
後ろもしっかり男性器のような仕上がりになっている。

サイドを上まで刈るツーブロックでウルフにしない場合でも、後ろは刈り上げることが多いし、少なくとも私の見せた画像は刈り上げになっていた。
しかし実際はくっきりと段差が作られ、なかなか不思議な仕上がりになっている。

私はホットペッパービューティーの画面を見せているつもりで、おばさん理容師に男性器の画像を見せてしまったのだろうか?

イジリー岡田以外に、後ろから見ても男性器っぽい髪型の人は珍しい。

というか、イジリー岡田よりカリが小さくて男性としても負けていると言えるかもしれない。

明白な失敗ツーブロックだと自負している。

敗北男性器ヘアーをなんとかしてもらってきた

おじさんになると、多少ダサい髪型になっても気にしなくていいのは小さなメリットだ。

しかしこの髪型は多少というレベルを超えていると思う。
会う人会う人に、

「いや〜、今日はちょっとおちんちんみたいですみません」

と断ってから会話を始める人生は、ちょっときつい。
流石に直してもらった方がいいだろう。

ということで、ホットペッパービューティーで翌日すぐに施術してもらえる美容院を予約して、直しをやってもらってきた。

最初に言った通り、美容院には出来れば行きたくない。
男性器みたいな髪型になってしまったのだから尚更である。

ただ、この状態からパーマをかけずにある程度見られる髪型にしようとするなら、短いソフトモヒカンかデザイン坊主みたいにするしかないと思ったし、そういう髪型は床屋さんや1000円カットでは失敗しやすい。
負の連鎖を断ち切るため、恥を忍んで久しぶりの美容院に行ったのである。

美容師さんへのオーダーとしては、どんなに短くなってもいいから、ツーブロックの段差をなるべくぼやかしながら、ソフトモヒカンなどなんとか見られる髪型を目指したいことを伝えて、細かい部分は美容師さんにおまかせした。
美容師さんは切り始める前にぶっちゃけかなり悩んでいた。そらこんな罰ゲームみたいな髪型したやつが店に闖入してきたら動揺もするだろう。
美容師さんにも周りのお客さんにも心からお詫びしたい。
切る作業に移っていただいてからもかなり頑張ってもらったと思う。かなり時間をかけて、バリカンとすき鋏を駆使されて、段差をならしてくれた。

そして出来上がった髪型がこちら


禿げてね?

と思われると思うが、こちらはアラフォーの、自他ともに認めるおじさんなので、見逃していただきたい。
若干落語家っぽい感じがするが、逆に言えばそれだけ正統派のおじさんの髪型に引き戻してくれたとも言える。

後ろから見たらこんな感じ。

あれだけバリカンを入れられていたので、段差を完全に解消することは出来なかったと思われるが、それでも極力グラデーションに見えるようにならしてもらえた。

敗北男性器ヘアからは脱却できたし、美容師さんてすごいなって思った。

ちなみに美容院の料金はシャンプー込みで約4500円。
美容師さんの仕事の丁寧さを考えるとすごく安いのだけど、床屋さんに払った分と合わせて7000円近い出費になってしまった。
素直にいつも行っている理容室の予約が取れるまで待つか、初めからきちんとした美容院か理容室を予約するべきだったと思う。

格安理髪店と美容院の違い

今回、2000円程度の安い理容室を使った直後に、普通の美容院を利用してみて、明らかに違うと思った点は、1人のお客さんにかける時間の長さだと思う。

2000円のお店ではカットに30分かからなかったが、美容師さんは1時間以上施術してくれていた。
これは失敗ヘアの修正の難しさのせいもあるだろうけど、1度仕上げた部分でもシャンプーしたあと、細かい修正を加えたり、とにかく丁寧さを感じた。
思えば普段行っている約4000円の理容室でも1時間ぐらいはかけてくれているし、細かい部分を何度も修正してくれることが多い。

格安理髪店でそこまで時間をかけたら、採算が取れないのかもしれない。

結局、値段がより高い店にはそれだけ高い理由があって、理髪店の場合は手間をかけてくれるということなんだろう。

私としては、もうあんな髪型にはなりたくないので、理容室にしろ美容院にしろ、今後値段の部分を惜しむことはないと思う。

さいごに

ツーブロック失敗で検索すると、古代の2ちゃんのスレに始まり、ヤフー知恵袋など、悲惨な画像に溢れている。
私だけでなく、多くの人が失敗してきているということなんだろう。

結局、ツーブロックとかデザイン入れた髪型にするなら、ちゃんとした店で切ってもらえ!小銭を惜しむな!

ということなんだと思う。
ちゃんとした値段を払えば、その分手間をかけてくれる率は上がる。

あと、信頼できる理容師さんがいないなら、男性でもやっぱり美容師さんにお願いした方が、まともな髪型にはなりやすい、のかな。
自意識の問題なのか、美容院に抵抗がなくなったわけではないけども、美容師さんてやっぱり凄いよね、と思った話でした。

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