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「身体の姿勢」について

「しつけ」については、Tad が総合的に書いた記事がございますが、この記事では椅子の座り方等の「身体の姿勢」について、詳しく書いてみます。

これは私の感覚値に過ぎませんが、勉強するときの姿勢の良い子と悪い子では、姿勢の良い子の方が良い結果を生むことが多いです。感覚値なので、本当に「姿勢」と「受験結果」に因果関係があるかはわかりません。故に、あくまで仮説でしかないのですが、私たちが椅子の座り方に何故こだわるのか、その考えをまとめさせていただきます。
 
最近、本屋に行くと筋トレやストレッチの本や雑誌の特集をよく見かけます。また、巷にはマッサージを施術する店舗や医院が多くあります。それは、それだけ需要があるのと同時に、それだけ効果があるということなのでしょう。

私は、塾講師という仕事に就いてから、体調管理には人一倍気を遣うようになりました。生活習慣や食事内容等、様々な面で気を遣っています。それと同時に、入念なストレッチも行っています。私は、元来身体が硬い人間でしたが、塾講師になってから始めたストレッチのおかげで、自分の人生において、今が身体の柔軟性のピークです。自慢ではありませんが、ここ 5 年は体調不良で授業を休んだことは一度もありません。寝坊で授業を飛ばし、始末書を書いたことは、一度ありますが…(笑)

身体が柔軟になるとわかるのが、疲れ方の違いです。柔軟になればなるほど、疲れが溜まらなくなります。私は専門家ではないので、詳しいことはわからないですが、身体の柔軟性と体力や集中力に関係があるのは間違いないと思います。

そんな風に、自分の身体に気を遣って生きていると、不思議なことに見えてくることがありました。それは、子供たちの身体についてです。

当たり前の話ですが、子供も身体が凝ります。同じ人間である以上、大人がデスクワークをしていて身体が凝るのに、子供は身体が凝らないという道理はないと思います

私は、趣味でサッカーの指導をすることがあり、その時に子供たちの身体を確認しています。そうすると、上半身の特に肩甲骨周りの柔軟性を失っている子が多いことに驚きます。簡単に言うと既に肩こりが発生している子が多くいるのだと思います。

当然、大人は肩が凝っている時の作業効率は下がります。だから、マッサージを受けるわけですが、子供はそんな風にケアをしてもらうことは稀でしょう。その点で作業効率が悪い子がいるのではないかと感じています。
ただ、大手学習塾に勤めている時は、「この子は肩が凝っているんだろうなぁ…」と思っても、そこで確認するわけにはいきません。ゆえに、仮説の域を脱しないのですが。

私は、授業中の姿勢を維持できない子を注意深く観察するようにしています。意識面の問題から姿勢が悪いだけで、緊張感を与えれば姿勢を正すことができる子は多いです。しかし、それでは正しい姿勢を維持することができない子もいます。そういう子は、やる気だけの問題だけでなく、既に身体がその姿勢で固まってしまっているケースがあると感じています。

その場合、当然血流が悪いので体力の消耗も激しいでしょう。だから、そのような姿勢にならないように、早い段階から身体に姿勢を馴染ませることが重要になります。そのために、私たちは正しい姿勢で勉強に取り組ませる指導を行います。「学習」とは、ある種の「体幹トレーニング」にもなっていると考えています

当然、体力のある子とない子では、その学習量に差が出ます。この「体力」に関しては、身体操作と切っても切れない関係にあります。「学習」も少なからず身体を酷使する取り組みです。それであればスポーツと同じで、ただの精神論だけでは改善しないこともあるでしょう。私たちは、それを「才能」や「性格」という言葉で片付けずに向き合っていきたいと考えています。

もし、皆さんがお子様に対して「やる気が感じられないな」「集中力がないな」と感じるようなことがあれば、それはおそらく「姿勢の乱れ」が目に付いているときだと思います。そのときに、ただ叱るだけではなく、少しだけお子様の身体に気を遣ってあげてみてください。もしかしたら、肩こりに悩まされて身体が思うように働いてくれないからかもしれません。自分が思っているように身体が動かないときに叱られると、ただ勉強が嫌いになっていってしまいます。少しだけ、そういう視点で疑ってみていただければと思います。

ちなみに、姿勢は 6 年生になると改善するのが大変になります。それは、 4 年生以降取り組んでいるデスクワークで、誤った姿勢で身体が固まってしまっているからです。一度出来上がった姿勢を改善するのは、非常に時間が掛かります。だからこそ、4 年生の時期には、正しい姿勢で勉強する習慣を身に付けさせ、正しい姿勢を維持する身体を作り上げることが大切になります。そのような仮説に基づいて、私たちは子供たちにとって一生役立つ「姿勢」作りのサポートも含めて指導していきます

 まずは、是非お気軽にご相談ください。


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