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短文バトル「一番古い記憶」猫と私

私にとって一番古い記憶は、一番古い他人の記憶。

ある日庭の水道で水を出して遊んでいたら、猫が通りかかりました。私は子ども用のスコップに水を入れ、猫に差し出したけれど、猫は知らんぷり。そりゃそうだよね。水は飲みたくないもん。

飼い主さんがエサをくれないか見に来ただけ。

大人の猫は、大人の人間にエサをくださいと言えますが、赤ちゃんは言えません。赤ちゃんは、自分以外に家族にごはんをもらおうとする人がいるのを知りませんでした。

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