それいけどん

　わるいうちゅうじんが、ちきゅうをねらってやってきました。
　かいじゅう　わるわるをうちゅうせんからおろして　まちをはかいしはじめました。
　じえいたいは　せんしゃや　せんとうきをくりだして　かいじゅう　わるわるをたおそうと　ひっしでたたかいました。
　けれど　わるわるはつよくて　はがたちません。　みさいるをかいじゅうめがけて　うちこみましたが　やっぱりびくともしません。
　そんなようすをみていた　あやのこうじはかせとむすこでようちえんねんちょうぐみのひかるくんは　いまこそそのときとばかりに　じゅんびをはじめました。
　ひかるくんはとくしゅなぼーどにえをかきはじめました。そしてぼたんをおすと　かいじゅうわるわるのまえに　あらたなかいじゅうがとうじょうしたのです。
　いけ　それいけどん！
　ひかるくんがそういうと　それいけどんは　わるわるにたたかいをいどみだしました。
　それいけどん　はりてだ！
　それいけどんは　わるわるにはりてを　くりだしました。わるわるはおどろいて　あとずさりしました。
　とつぜん　わるわるのくちから　ほのおがでて　それいけどんにむかってふきだしました。
　しかし　それいけどんにはききません。それいけどんのじったいは　ひかるくんがかいているボードのなかにあるのです。
　ひかるくんは　えをくわえました。それいけどんにかたなをもたせました。
　それでやっつけろ　それいけどん。
　めいれいをうけた　それいけどんは　かたなでいっきにわるわるをまっぷたつにきってしまいました。
　それいけどんのしょうりです。
　わるいうちゅうじんは　くやしながら　にげていきました。
　それいけどんのすがたもいつのまにかきえてしまいました。ひかるくんが　ぼーどから　それいけどんをけしたから　きえたのです。
　おとうさんのあやのこうじはかせが　はつめいしたふしぎなぼーどは　かいたものが　じっさいになって　でてくるのです。
　ひかるくんはいちやくひーろーになりました。
　ばんざい　ばんざい　みんなのこえがきこえてきます。
　ちきゅうのぴんちがおとずれたら　ふたたびひかるくんのぼーどがきっとかつやくするでしょう。