見出し画像

コミュニケーションの手段が便利になると「わざわざやってくれる人かどうか」の価値が上がる

「わざわざしてくれてありがとう!の人」と、「やろうと思ったらすぐできるはずなのに、やってくれない人」との格差が拡大する話です。


最近、仕事柄システム系の人たちと関わることが多くなりました。彼らはコミュニケーションを取る"ツール"を次々と実装して、今や社内向けに何かを発信/連絡する手段が多くあります。そうしたツールを使えば、いとも簡単に社内の数千人にリーチできます。


個人で他者とシェアできるネタを見つけるのは大変だけど、仕事なら、誰でも少なくとも自分の領域ではプロなので、シェアできるネタが豊富にあるはず。それをシェアすれば、喜んでくれる人は多いだろうと思います。

でも、実践している人はそれほど多くありません。また情報を発信する人であっても、どのツールを使えば最も効果的に伝播できるか考えず、とりあえず流す、という場面も多い。ツール自体は数多くあるのに。


情報発信のハードルがとても低い今の状況においては、それでもなお発信しない人・ツール選びが雑な人の「すぐできるはずなのにやらない」という事実が残酷なほど伝わってしまいます。受け手は、ツールならいくらでもあることを既に知っているからです。

逆に、優しいトスを上げるように情報を出す人は、「わざわざありがとう!」と感じられる確率が高くなります。難易度は高くないタスクなのに、「やろうと思えばできるけどやらない人」との比較で優位に立てるからです。


情報が伝達するかどうかは、コミュニケーションの"ツール自体の良し悪し"の差から、今は"ひと手間かける気があるかどうか"の差に移って来たことを改めて感じます。

つまり、強力なメディアを握っている人ではなく、マメな人が情報のハブになれる。

マメな人になって、わざわざありがとう、と言われるようにしたいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?