見出し画像

玉手慎太郎『公衆衛生の倫理学』読んだ

昨年末に出版されたまことに時宜を得た書籍だ。この3年強、我々の自律性がなし崩し的に制約されてきたし、このようななし崩しの正当化がだらだら続いたり、今後またなされないとも限らない。だから公衆衛生における倫理を問い直すことはたいへん意義があろう。

内容はおおむねタイトルのとおりであり、賛否両論なるべくフェアにとりあげているのがよい。
また健康であることはなぜ大事なのか、不健康になる可能性を得てまで自由を大切にする意味は?、などかなりつっこんだところまで議論している。

ここから先は

1,546字

新反動主義、加速主義をベースに書いていきます。3000字程度の記事を約50本収録予定。

この記事が参加している募集

サポートは執筆活動に使わせていただきます。