リーダー対談 後編|ビジョンへの想いは同じ。個性の違うメンバーで目指す未来
浅草橋のボーダレスステーションで行われた4人のリーダー対談。普段はそれぞれの場所で働くリーダーたちが、ボーダレスハウスの組織としての魅力や、これから挑戦したいことをテーマに話しました。
それぞれがボーダレスハウスで働く理由や、印象的な仕事をテーマに話す、前編はこちら
メンバー全員の強いビジョン共感の上に、花ひらく個性
りこ:実際に働くメンバーが思うボーダレスハウスの魅力ってどんなところでしょうか?
チャン:まず、差別や偏見に向き合って、多文化共生が実現する社会を本気で作るためのソーシャルビジネスをしていること。ここから絶対にぶれない会社だという信頼感もある。
その上で、社員全員が事業の意義やビジョンに強く共感していて、そこに向かっている集団は強いなってすごく思う。一人ひとりの根底にそれがあるからと、「これは僕らが目指している社会のためになるんだっけ」って会話ができる。お金になるからやるんじゃなくて、社会問題に対して僕らはどうやるか、その軸を持ってみんなで話せるのはめちゃくちゃ強いですよね。
りこ:そうじゃない会社もあるってことですよね?
チャン:そうだね。どんな会社も社会に何かしらの影響を与えていると思うけど、ボーダレスハウスはその濃さが違うかな。みんなに同じ軸があって、そこから出る発言や行動がある。僕自身がその一員でいれることも嬉しいと思ってる。
モーリー:ボーダレスハウスって、メンバーの関係性がフラットだよね。ビジョンへの思いは一緒、だからこそ個々の意見やアプローチには違う部分があるし、その違いを共有できる環境だなと思いますね。代表のりーさん含めて担当を超えてフラットにみんなと話せる、こういう会社って実は多くないと思う。
チャン:ほかにも、自分や自分のチームだけが良くなればいいっていう人がいない。たとえば、一般的に営業の人が数字をあげてなんぼという意識を持つことは悪いとは言いきれないけど、ボーダレスハウスの場合は実際に運営する時のことや会社全体のことに目を配って、意見交換しながら進めていくよね。
それは、あの人が困るからやらないでおこうみたいな馴れ合いとは違って、色々な意見を反映させて、たくさんの人を巻き込んで、どう前進させていくかという視点で、優しさも配慮もある集団だなって思う。
りこ:なるほどなぁ。私はこの会社でしか働いたことがないけど、部署の垣根がないというのは別の会社で働く友人と話していて感じるところかな。ミーティングの場でも、それぞれの感じたことをシェアしたり、質問したり、お互いから学び合おうとしてるのがわかるし、自分ごととして聞いてるのも伝わってくる。メンバーそれぞれが会社全体に常にアンテナを張っているのってすごいなって思う。
たくや:僕がずっとありがたいなと思っているのは、その人の行動の奥にある感情まで深掘りして聞いてくれるところ。僕たちの仕事って感情と切り離せない部分があるから、良かった時もミスした時も、どういう感情でいたのか、どうしてその方向で行こうって理由付けしたのか、ちゃんと紐解いてくれる環境がある。想いを汲み取ってもらえなかったって感じたことがないし、僕自身も新しく入ってくるメンバーにとってそういう環境にしたいなと思いますね。
今はアルバイトの方に教える立場でもあるけど、指示されたことをただやるだけの人はいないし、社会に対する思いも一緒だからこそ、そういう組織の空気感は大事にしたいですね。
りこ:たしかに、アルバイトの方もビジョンやバリューを大切にしてくれているよね。ルーティンワークが多かったり、長年同じ業務をしているメンバーもいる中で、それでも日々試行錯誤を繰り返したりお互いから学ぼうという姿勢があるのはすごいことだなって。社員もアルバイトも立場に差がなく、お互いに影響しあって、成長していこう、もっと新しいことを学んでいこうってカルチャーだと思いますね。
モーリー:僕からすると、本当にやりたいことを実現できる会社だと思う。同じ職種でもメンバーによってアプローチの違いが生まれるのが面白いし、ボーダレスハウスらしさだなって思う。
りこ:強制されて何かをするってことがない。自走するメンバーが集まっている組織ですよね。
モーリー:そうだね。
りこ:私がボーダレスハウスに感じる魅力は、人。例えば仙台の立ち上げもチャンさんじゃなければこんなスピード感じゃなかったと思うし、ボーダレスステーションの子ども向けの企画も、たくやだからできた企画だと思ってて。ここで働くメンバーそれぞれの強みがこの事業を作っているって実感することが多いかな。
チャン:僕は特にCCにそれを感じるかな。「入居者さんと旅行してきました」「パーティに行ってきました」って、楽しそうに話しているのをよく聞くけど、誰も強制されていなくて、それぞれが好きに行動した結果がそうなっているのって本当にすごいことだよ。
たくや:入居者さんたちが僕に休みを合わせてくれることもあって、よく出かけたりしています。CCのスタッフの間では、入居者さんから学んだことをシェアしたりお互いに還元したりするんだけど、業務内の会話からの情報もあれば、みんなでご飯に行ったり、出かけた時のエピソードも多いですね。
チャン:人への興味がある人が集まっているのは、入居者さんにも、働くメンバーにも共通することだよね。
りこ:そう。でも、メンバー一人ひとりはそれぞれ個性があって、違う。
チャン:やっぱり、根底に会社のビジョンや解決したい社会問題への共感があって、その土台があるからこそ、個性が成り立つんだろうね。土台がなくて個性がある集団は成り立たないから。土台の上に、それぞれの個性を認める。それがあるから、今のボーダレスハウスはすごく強い組織だと思うし、面白い。こういう場所を楽しめる人に入ってきて欲しいなって思いますね。
あらゆる人に異文化と出合う体験を届けていくために
りこ:ボーダレスハウスとして今後やっていきたいことってどんなことですか?
たくや:ボーダレスハウスを卒業した人のネットワークかなぁ。すごく良い入居者さんたちが集まって、ボーダレスハウスでそれぞれの体験をして、留学や仕事や色々なタイミングで退去していく。その先も引き続きボーダレスハウスやコミュニティにはつながって、何らかの形で貢献したいっていう人はたくさんいるから、卒業生を巻き込んで多文化共生を目指した活動の受け皿を作っていけたら良いなと思いますね。
チャン:今度、仙台に新たにボーダレスハウスをオープンするのでアルバイトを募集したら、ハウスの卒業生の方から「今は仕事をしているからアルバイトは難しいけど何かしら協力したいです!」という連絡があってね。そういう人に出会えるってことが本当に宝だなって。
モーリー:元ハウスメイト同士で繋がって、応援し合えるような環境もおもしろいよね。
たくや:僕たちはつなぐきっかけを作るだけでも良いのかもしれないね。
チャン:僕は物件開発を担当しているので、最終的には日本の全47都道府県にボーダレスハウスがあるというのが夢かな。色々な場所で国や自治体と組みながらビジョンを形にしていきたいし、ボーダレスハウスと組みたいと思われる魅力的な会社にしていきたい。
その上で、それぞれの場所で、地域の人たちと海外の人たちの間に当たり前の会話が生まれる関係を作っていくためのハブに、僕たちがなっていく必要がある。何年かかってもやっていきたいと思いますね。
りこ:「なんでこの地域にはボーダレスハウスがないんですか?」というお問い合わせをいただくと、待っている人がいるんだなって思うよね。
たくや:そういったお問い合わせにチャンさんがお返事をしていて、メールの最後に「期待してください」って書いていたんだよね。それに対して「待っています」って返ってきたのを見てすごく良いなと思った。
チャン:「いずれ会いましょう」ってね。まだ顔も知らない関係だけど、待ってますって言ってくれるの嬉しいよね。
モーリー:そうやって連絡くれる人もいるけど、連絡はしないけどボーダレスハウスのオープンを待ってくれている人が全国にいると思うんだよね。
りこ:これから外国人労働者の方も増えていくなかで、地域に住んでいる方たちの理解や受け皿となる場所の準備が進まないというお話も行政の方から聞くことがあって。ボーダレスハウスのような拠点から地域の交流が生まれて、お互いの理解が育まれていく、そんなまちづくりの観点からもボーダレスハウスは絶対必要性があると思ってます。
りこ:場所の制約も超えてどんどん広げていきたいし、届ける対象も広げたい。ボーダレスハウスの存在が当たり前になると良いなって、子どもを育てる親の目線で本当に思うから。
チャン:僕も、個人的には家の近くに作りたいもん(笑)。大人になってからの体験ももちろん尊いんだけど、小さい頃に触れて、当たり前になって欲しい。海外の方がいること、肌の色、目の色、話す言葉が違う人たちがいること。親としてそのきっかけを作ってあげたいと思う方はきっとたくさんいると思う。
たくや:今は入居者さんに18〜35歳という枠組みを設けているけど、色々な人が原体験を持つだけで変わることはたくさんあると思う。
日本で海外の人と初めて出会う場面では、何語で話したら良いんだろうって怖さを感じることも理解できるけど、写真やジェスチャーでもコミュニケーションが取れるって分かるだけで変わるから。固定観念を持つ前の小学生から高校生の間に1回でも海外の方と出会って話してみるという体験があることで、広がっていく世界があると思うんだよね。
子どもを対象にした企画を行った時、協力してくれた入居者の方が口を揃えて、「自分にとってもこの体験は良かった」って言ってくれるから、これから各拠点にも広げていけたら良いなって思いますね。
モーリー:ボーダレステーションみたいに、ふらっと立ち寄れるような場所を、地域に一つ作りたいね。そこに子どもたちや地域の方が「〇〇さんに会いに来ました」って友達感覚で遊びに来てくれる関係を作っていくのが理想かな。ワークショップでも何でもやってみたいですね。
りこ:そうだね。今後は場所を超えて、世代を超えて、どんどん広げたいですね。
採用情報
現在、ボーダレスハウスでは複数ポジションで採用強化中です。
12月には会社説明会を行います。ぜひお気軽にご参加ください。
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「ちがう」を越えて、人と社会をつなぐ。ボーダレスハウス株式会社
私たちボーダレスハウス株式会社は、国籍やルーツ、生まれた場所、性別などのさまざまな「ちがい」に関係なく、一人ひとりの多様なアイデンティティが尊重され、つながっていく体験とコミュニティをつくりたいと強く思っています。
「“ちがう” を越えて、人と社会をつなぐ」というビジョンの下、出会いやつながりが多文化共生社会への一歩になると信じて、差別や偏見の社会課題と向き合うソーシャルビジネスを社会に広げていきます。