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海外で過ごした学生時代の恩返し。新卒入社で選んだ、海外の人のために思い切り働ける場所|BHメンバーインタビュー

2023年に新卒入社した「みょん」こと盧 明心。世界中から集った若者が共に暮らし、異文化交流を楽しむシェアハウス「ボーダレスハウス」(以下:BH)の東京エリアを担当するコミュニティクリエイターをしています。

場を笑顔にする力のあるムードメーカーな彼女に、
☑️どんな学生時代を過ごしていたのか
☑️就職活動とボーダレスハウスでの仕事
☑️仕事を通じて成長したことやこれからの目標
などなど、お話を聞きました。


一人ひとりが持つ背景や文化に魅かれた、海外での学生生活


ーみょんさんはどんな学生時代を過ごしていたんでしょうか。

私も代表のりーさんやチャンさんと同じ、在日コリアンのルーツを持つ家庭に生まれました。小・中学校は朝鮮学校に通っていたので、幼い頃から自分のルーツや言語、歴史を知ることの大切さを学んでいたと思っています。

通っていた朝鮮学校は少人数で、中学が終わる頃には同級生とも家族みたいな関係になっていました。良い環境ではありましたが、ここに甘えていたらいけないと思ったんです。小さい頃からいつか海外留学したいと考えていたので、アメリカ・カリフォルニア州の郊外にある高校に進学しました。サポートしてくれた親には本当に感謝しています。

高校生活で出会ったのは、メキシコ系やアフリカ系の方、アジアなど様々なルーツの人たち。留学生として知らない環境に飛び込んで、それぞれの文化や、歴史的な背景を学ぶ楽しさを知りました。

ー高校入学と同時にアメリカに渡ったんですね。高校生活で印象的だったことはありますか。

担任もホームルームもなくて、授業も全部自分で選択するんです。小中学校までのがっちり固められた時間割とは違っていて、新鮮でおもしろかったですね。同級生でも授業が違ってあまり会わない子もいる反面、学期ごとに部活が変わるのでスポーツをきっかけに新しい友達ができました。

学生寮で初めてできたルームメイトはメキシコのルーツを持つ子でした。Thanksgivingやクリスマスは彼女の自宅に招かれて、一緒にお祝いさせてもらったのも良い思い出です。

ー高校でさまざまなカルチャーと出会ったんですね。高校卒業後はどんな進路を選んだんですか。

高校で色々な文化に触れたことがおもしろくて、もっと学びたいと思ったんです。次は、ヨーロッパやほかの地域に行ってみたいなと。

日本やローマにキャンパスがあるアメリカのテンプル大学教養学部に入学しました。コロナの影響もあって、結局ヨーロッパへ行くことは叶いませんでしたが、大学には、アメリカ、日本、ロシア、ネパール、バングラディシュなど、色々な国や文化圏から人が来ていて、毎日が留学している気分でした。

ーみょんさんのお話には「文化」という言葉がよく出てきますね。

同じ国の人でも、人それぞれに違った考えや行動の背景がありますよね。人を形づくるものの一つに文化があると思っているから、興味があるのかもしれないです。

日本に来る海外の方との出会いを作っていく


ー海外の高校、大学で学び、様々な国の方と出会ってきたみょんさんは、就職をどう考えていたんですか。

私も留学を通して、自分が生まれ育った場所以外で生活する大変さを経験していたので、日本に来る海外の人たちをサポートしたいという思いがありました。

その夢を叶えられる企業を探していた際、知り合いから「すごく合いそう」と教えていただいたのが、ボーダレスハウスです。日本に来る海外の方をサポートしたいという思いにもマッチするし、人との出会いをもっと作っていきたいと思っていたので、ホームページを見ながら「ここだ!」と感じて、応募しました。

ー選考はどんなふうに進んでいったんですか。

オンラインでの面接の後、実際に社員の方に業務同行させてもらって、その後対面で最終面接がありました。すごく緊張していたことだけ覚えています(笑)。

同行させてもらったのが、国際交流シェアハウスで暮らす方々の入居から退去までをサポートするコミュニティクリエイター(CC)のお仕事で、入居されている方と実際にお話しをすることでボーダレスハウスでの生活の様子を知れたのも良かったですね。退去する方が「BHでの生活が本当に楽しかった」とお話しされているのを聞いて、私もこの体験を提供する側になりたいと思いました。

ー現在はどんなお仕事を担当されているんでしょうか。

2023年に入社してから今も、コミュニティクリエイター(CC)として、担当する8棟の国際交流シェアハウスで異文化体験をサポートする業務を担当しています。自分がやりたかったことをできている充実感もありますし、入居者に近い立場で関われるお仕事なので、シェアハウスでの生活を通して入居者の方が体験する文化や価値観の新しい気づきの数々を近くで見られることが楽しいです。また、私もそのお話を聞きながら、まだまだ知らないことがある、学びになっているなと日々実感しています。

最近のエピソードだと、あるハウスにヴィーガンの方がいて、ハウスメイトみんなでヴィーガンレストランに行ったそうなんです。「ヴィーガンって聞いたことある」という状態から、、実際に自分も一緒に食べてみるという行動に繋がっていることがおもしろいなって思うんです。

ハウスメイトの影響で、自分と距離があった物事が自分事になるっていうのかな。そんなふうに、ボーダレスハウスに住んでいるからこその体験をしてもらいたいといつも思っていますし、入居者さんからそういうお話が聞けると嬉しいですね。

BHが主催する入居者交流イベントで、担当する十条ハウスの住人と一緒に

ーCCは、細やかな気配りをするお仕事なんですね。

入居や退去のサポート以上に、BHでの共同生活の中でどういう体験を生み出せているかが重要だと思っています。時にはCC同士で議論しながら、全てのハウスで入居者の方が異文化体験から些細なことでも気づきを得るために私たちができることを模索しています。


日本を好きで、選んで来てくれた人のために


ーボーダレスハウスでのお仕事を通して、みょんさんご自身にも変化はありましたか。

本当に色んな方と出会うので、こういう考え方もあるんだと、物事をさまざまな角度から捉えることができるようになりました。

人と人が一緒に暮らすことで起こるトラブルは、一見同じように見えても、人によって感じていることも解決方法も本当に違うんですよね。毎回すごく勉強になるし、自分自身の考える幅が広くなったように思います。

社内会議中の様子

ーみょんさんのそういった体験が、またBHでのお仕事に活かされていくんですね。

人は、自分なりの考えを持っている。人それぞれ違うから個性になるし、それで良いと思うようになりました。言葉選びもすごく意識していて、親や学校の恩師からも、物事をポジティブに捉えられるようになったねと言われます。

就職活動をしていた頃、新しいことを学べる、自分が成長できる環境を重要視していましたが、ボーダレスハウスは本当に一人ひとりにあった成長の機会を与えてくれると思います。

人前に立つことに苦手意識を持っていた私に、イベントの司会を任せていただいたことがありました。無事終えた時には自信につながりましたし、その時々の自分に合った役割を信じて任せてくれるように思います。それで私ももっと頑張ろうって思える。毎日の仕事とプラスアルファの刺激をもらえる、良い環境だなと感じています。

全体の管理・運営を担当したハロウィンイベント

ーみょんさんの目標を伺ってもいいですか。

ボーダレスハウスに入ったからには、楽しいこと時には辛いと感じることも、色々な経験をしてもらえるように、イベントやハウス内のコミュニケーションの仕組みを、今よりもっと良いものにしていきたいです。

また、入居者の方と接する中で、在留外国人を取り巻く問題にも関心を持っています。

日本にいたくても在留資格の都合で母国へ帰らなくちゃいけない方や、日本語も話せて仕事のスキルもあるのに働く先が見つからないという方もいて...。日本が好きで来てくれた方のやりたいことが実現できるように、いろんな面からサポートができたら良いなと思って、少しずつ勉強を始めています。

ー素敵ですね。ボーダレスハウスは採用に力を入れていると伺っています。どんな人が合いそうですか。

そうですね、物事をオープンな目で見ることができる人、そして人と関わるのが好きな人に向いていると思います。今東京エリアのコミュニティクリエイターは6人。それぞれが自分のスキルも上げつつ、お互いをサポートしあって、みんなで一緒に頑張ろうっていうチームなんです。

私もこれまでたくさん助けてもらった分、自分もサポートしていきたいと思っているので、ボーダレスハウスの思いに共感する方にどんどん来てもらって、盛り上げていきたいですね。


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採用情報


現在、ボーダレスハウスでは複数ポジションで採用強化中です。

募集職種は下記に掲載しています。
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「ちがう」を越えて、人と社会をつなぐ。ボーダレスハウス株式会社

私たちボーダレスハウス株式会社は、国籍やルーツ、生まれた場所、性別などのさまざまな「ちがい」に関係なく、一人ひとりの多様なアイデンティティが尊重され、つながっていく体験とコミュニティをつくりたいと強く思っています。
「“ちがう” を越えて、人と社会をつなぐ」というビジョンの下、出会いやつながりが多文化共生社会への一歩になると信じて、差別や偏見の社会課題と向き合うソーシャルビジネスを社会に広げていきます。


STAFF
TEXT:Naomi Ogawa
EDIT:Mami Shimura


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