「愛されるブランドへ」戦略アドバイザーと語る事業の未来
私たちボーダレスハウス株式会社(以下:BH)は、「差別偏見を越えた先にある多文化共生社会へ」をビジョンに掲げ、主軸事業の国際シェアハウス「BORDERLESS HOUSE」の運営のほか、日々さまざまな挑戦を続けています。
今回は、BHに戦略アドバイザーとして伴走するfascinate株式会社 代表 但馬 武(たじま たけし)さんと、BH代表・李の対談を実施しました。企業ブランディングや組織・事業づくりのプロフェッショナルである但馬さんが、BHに対してどのような評価を抱いているのか。李との出会いや今後の展望など、BHのこれまでと今、そしてこれからを、2人の経営者が熱く語り合いました。
洗練されたBHの事業モデルに感動。人間味にも惚れ、伴走し始めた2018年
李:
たじさん(但馬さん)との出会いは、さかのぼると2018年ですよね。BHが所属するボーダレスの他事業会社で、マーケティングのアドバイザーとして活躍されていたのがたじさんだった。
当時のBHは事業は安定軌道に入ったものの、競合他社の増加や市場環境の変化もあり、事業拡大や組織力強化に力を入れていきたいと考えていたところでした。そんな折にたじさんの存在を知り、BHからオファーしてたじさんとの関係が始まった流れだったと思います。たじさん、唐突ですが、当時のBHへの率直な印象をお聞きしてもいいでしょうか(笑)?
但馬(以下、敬称略):
こんなに素晴らしいビジョンを掲げて活動している会社があったのかと、正直びっくりしましたね。
僕が19年間働いたパタゴニアは、アウトドア向けアパレル事業を用いて環境問題への関心を高め、保護促進に取り組んでいる会社でした。そこでの経験から、日本社会に変容を起こすなら、市民活動などで声を上げるよりも企業活動をうまく活用して働きかけるほうが有効なのだと、僕は考えるようになったんです。
BHのビジネスモデルは、社会課題への取り組みがものすごく洗練されていると感じました。外国人に対しては日本での賃貸契約の課題を解決できるし、日本人にとっても外国人と共同生活を送ることで多様性の感度を高められる。異国間の垣根を溶かそうという目標をナチュラルにビジネスに落とし込んで双方に価値提供していて、感動すら覚えたほどです。
李:
純粋に嬉しいです。BHの過去や事業に対する考え方、共感度などもお互い非常にマッチしていて、いい相談相手として伴走していただけると確信していました。
但馬:
アドバイザーとして企業に伴走する際、自分自身がパートナーに深く共感できることも、僕は重要視しているんです。
僕が代表を務めるfascinate株式会社では、「愛される企業を増やす」を理念に掲げ、組織づくりから戦略づくりに至るまで伴走しています。支援先の業種は多岐にわたりますが、共通しているのは「地域や日本社会を幸福にするために事業に向き合っている」ということ。そういった意味でも、BHのようなソーシャルビジネスに取り組む企業とは相性が良かったんですよね。
李:
たじさんご自身も、外国ルーツをお持ちなんですよね?そういう点においても、BHのビジョンに共鳴してもらえたんでしょうか?
但馬:
そうなんです。母が外国人でいわゆるダブルという境遇なので、少なからず日本で生きる中で感じてきた“痛み”は僕にもありました。そして僕と同じようにりーさんも外国ルーツを持っていて、過去の“痛み”を抱えているからこそ今の在り方やBHの事業が生まれている。事業だけでなく、りーさんの中にある人間味に強烈な共感と魅力を感じたんですよ。ぜひ一緒にやりたいと、強く感じましたね。
“シェアハウス運営会社”以上の存在になるために。リーダー育成サポートにも注力
李:
アドバイザーとして伴走スタートした2018年は、BHも事業運営の方向性において変革期を迎えていました。シェアハウスに関する大きな社会問題が発生し、事業としても今まで以上に世間から信頼を求められるようになって、より社会的インパクトのある企業とのつながりを築いていこうと動き始めたんですよね。
但馬:
改めてその時期は、BHの事業の真価について深く向き合った時期でしたね。物件運用の選択肢として、シェアハウス自体の認知度は上がってきていたものの、その存在意義以上に収益化が重視される風潮があったと思います。それに、「外国人に住んでもらっても大丈夫なんだろうか?」という差別偏見も向かい風になりました。
国籍問わず、多様な人が共生するからこそ街に活気が溢れるし、ウェルビーイングにつながる。そんな価値観を当たり前にするためにも、単なるシェアハウス運営会社ではなく、シェアハウスを手段として多文化共生社会の実現に本気で向き合っているというBHの本質を見せていかなければいけないと、りーさんとは議論していました。そのタイミングで浅草橋ハウスの運用の話が出て……。初の大規模物件運用の瞬間に立ち会えて、僕としても感慨深いものがありました。
李:
いよいよこれから飛躍するぞ!というタイミングでコロナ禍に入ってしまい、会社としても辛い時期を経て。数年かけてようやく業績が回復し、2024年の今年には改めて事業構想の伴走をいただく中で、BHの経営ボードメンバーたちとのリーダー合宿も。たじさんのファシリテートのおかげでとても熱く濃い時間を過ごせました!
組織力を高めて次のステージへ。差別偏見を越えた多文化共生を目指して
李:
ここ数年間を振り返って、過去から現在、未来を俯瞰して見て、率直にたじさん的にBHをどう感じてますか?
但馬:
僕たちが出会う以前のBHは、大きなビジョンを掲げつつも、熱い想いと勢いで駆け抜けてきた印象でした。これだけ大きな事業に成長できたというのは言うまでもなく素晴らしいですが、その成長に組織自体が追いつかない部分があった。だからともに伴走してきたこの期間は、よりプロフェッショナルなチームに進化していくプロセスだったと思っているんです。
それに、伴走していく中で新しく生まれていく事業もありました。メディア発信や異文化体験プログラムなど、さまざまなことに強いエネルギーで挑んでいくりーさんやメンバーの姿がすごく印象的で。改めて、BHは単なるシェアハウス会社ではなくあらゆる手段で多文化共生社会の実現を目指す会社への進化が必要だと感じました。だからこそ、BHが既存のイメージを超えてさらにいろんなことに挑戦していき、社会に大きな影響をもたらしてほしいと思っています。
李:
まさに。私自身、会社や事業の成長が進む中で、自分の経験や視野だけで完結できるレベルはとっくに超えていて、ステージをあげないとと痛感してます。そのタイミングで企業や組織づくりなどにも経験豊富なたじさんがアドバイザーになってくださって、非常に頼もしいです。
たじさんがBHのビジョンに心から共感してくださっているのは日頃から伝わってくるので、その期待に応えられるように私たちもアップデートし続けたいと思っています。
但馬:
なんせ、りーさんだけでなくBHのメンバーは情熱的な人ばかりなんですよね。彼らが本気で多文化共生社会実現に取り組んでいるからこそ、今まで以上に効果的なコミュニケーションがどんどん生まれる体制を整えていけるよう、僕も全力でサポートするつもりです。
李:
たじさんの存在はとっても心強いです。より良い社会のために、より良い事業づくりを、これからもぜひともに頑張りましょう!最後にたじさんの視点から、BHの今後について一言お願いします。
但馬:
重ねてにはなりますが、BHは革新的なビジネスモデルを持って多文化共生社会の実現に取り組んでいる会社だと思います。異国間だけでなく、年齢や文化、あらゆる価値観の垣根を溶かすことに、全力で向き合っている。主軸事業のシェアハウス運営も拡大させていきつつ、より大きなインパクトを起こしていけるように、事業面・組織面での進化をしていきたいし、一緒につくっていきましょう。
採用情報
現在、ボーダレスハウスでは複数ポジションで採用強化中です。
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「ちがう」を越えて、人と社会をつなぐ。ボーダレスハウス株式会社
私たちボーダレスハウス株式会社は、国籍やルーツ、生まれた場所、性別などのさまざまな「ちがい」に関係なく、一人ひとりの多様なアイデンティティが尊重され、つながっていく体験とコミュニティをつくりたいと強く思っています。
「“ちがう” を越えて、人と社会をつなぐ」というビジョンの下、出会いやつながりが多文化共生社会への一歩になると信じて、差別偏見と向き合うソーシャルビジネスを社会に広げていきます。