12月5日 大規模ストライキ
今日、12月5日から、
フランスで大規模なストライキが始まります!
以下は在仏日本大使館から送られてきたメールです。
警察、消防、病院までストライキなんて…
国が終わるんじゃないかって思ってしまいますね。
実際に、数週間前から交通機関(特に電車)が12月5日からの運行を全面的に取りやめることを発表。
今日の時点ではフランス全土で約9割の交通機関が停止しているそうです。
私が滞在しているボルドーでも、バス、路面電車、全て止まっています。
さらに、
フランス全土で約4割の教育機関(大学、高校その他)が休校しているそうな。
私の通っているボルドー大学からも、朝9時頃に次の通知が届きました。
内容は
「キャンパスが占拠されたため、全ての学生、教員、職員に対し、本日は登校しないことを勧めます」とのこと。
というわけで、
ボルドー大学も休校です。
どのみち今日は私は授業が無い予定だったので影響はありませんがね…
にしても、「占拠」ってどういうことやねん…
さらには飛行機も数百便が欠航したそうな…
もう国際面にまで影響を与えてます…
電気に関しては
電力供給が停止されるのは市役所などの公共施設のみの予定。
さすがに一般家庭には電気を流してくれるみたいですね。
ありがたや。
なぜストライキするの?
では、今回のストライキの目的はなんなのでしょうか?
簡単に説明すると、
年金問題に対する不満の爆発。らしいです。
2015年に年金制度が変更され、鉄道会社職員を始め様々な職種に不利益が生じたそうな。
2015年の時点で大規模なストライキが行われたものの政府はその変更を変えようとしないため、毎年この時期にストライキを行う "恒例行事化" したそうです。
しかしながら、今回のストライキに対してもフランスのマクロン大統領は
「ストライキしても何も変わらないよ〜」
って言っているそうです…
フランス人はどう思ってる?
このストライキ、日本人の感覚からしたら「ただの迷惑」ですよね?
でもフランス人からすると「当たり前の権利」なんだそうです。
だからストライキに反対する人は少ないんだとか。
更に言えば、
「ストライキの目的は迷惑をかけること」なので、ストライキが原因で誰かが不便を被れば、それはストライキが成功したという喜ばしいことなんだそうな。
う〜ん……
理には叶ってるけど…
納得は、しづらいですね…
フランス人の意見としては、「問題があるならそれに抗議するのが当たり前。だからストライキは良い機会だ」
という考えのようです。
泣き寝入りするんじゃなくて、その状況を変えようとする努力、心意気は素晴らしいものだと思います。
でもやはり、日本の感覚に慣れてしまった私には大きな驚きです。
日本ではストライキといっても
「大弾幕掲げて道路を大行進」というイメージではないでしょうか。
今の日本社会でもたくさんの問題が山積みになっていますね。
労働環境1つとっても、止まない過剰労働やセクハラ・パワハラ、雇用機会の非均等、etc.
日本もフランスのストライキから学ぶことがあるのかもしれません。
とはいっても、
「日本もフランスのようにストライキで状況改善して欲しい!」とは思っていません。
あくまで、精神面で見習うことがあるのでは、と思います。
とりあえず、
このストライキでフランス社会が少しでも良い方向に進むことを願っています。
おまけ情報
フランス市内各都市でストライキの大行進が行われています。
ボルドーの市内中心部でもそこら中に人が溢れており、報道によるとボルドーだけで約2万人がストライキに参加しているそうです。
Facebookの投稿で各地のデモの動画を見ましたが、パリが大変なことになってるようですね。
煙幕やら発煙筒やら、煙だらけのよう。
ボルドーでも消防隊が発煙筒で盛り上がってるみたいです。
安心してください。
筆者のHIKARUはおウチでイイ子にしてますよ。
せっかくなのでストライキに参加してみたい気もしますが、
まず人混みが嫌いなのと、かつスリがコワイのと、なにより煙幕で喘息が出るのが怖いので。
(ちなみに、表紙の写真は先週末にトゥールーズで撮った写真なので、今回のストライキの写真では無いです…)
今回のストライキでケガ人が出ないことを願います。
追記。
大使館からのメールの通り、このストライキは無期限とのこと。
とはいっても、私は23日から電車でアムステルダムに旅行に行く予定なので、それまでには収まって欲しいです。
以上、
フランスのみなさん、
お気をつけて!
では!また次回!
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