見出し画像

史上最高パフェ体験

週末、久しぶりに用事で大阪に行ったこととその翌日に好きなアイドルのグッズ購入のために朝4時半起きしたことでどっと疲れがたまっていた私。

月曜日は近所の図書館が休みだし、どうせだから勉強しないデイにして思いっきり寝てやろう!

と、目覚ましをかけずに就寝。

寝ることは得意中の得意である私なのだが、ここ最近の睡眠の質は良いとは言えない状況だった。寝つきも私にしては悪いし(普段だと横になって目をつぶってほぼすぐ眠りに落ちている、と自分では思っている)、なんだか意味の分からない夢ばかり見る。

が、昨日はさすがに違った。22時に就寝、そして目を覚ましたのは出勤前の母に声を掛けられた10時過ぎ。夢も見ずに完全に爆睡。最高。想定通りの熟睡ぶりと身体のすっきり感に大満足。


非常にいい気分でいつものようにSNSをチェックしていると、寝起きにも関わらずある投稿に思わず声が出た。

「なにこの美味しそうなの!!!!!」

そう、それは私の一番好きなカフェが出した期間限定スイーツ、いちじくのパフェの写真だった。

私は、いちじくが大好き。幼いころはそこまでの感情は無く、田舎のおばあちゃん家で出る地味な果物、という印象が強かったのだが、高校生の時に初めて出席した結婚式で出てきたいちじくのパンに大衝撃を受けた。それ以来、ケーキ屋さんやパン屋さんでいちじくという文字を見れば、迷わずそれをトレーに乗せる。


そんな私にとって、その写真の破壊力は半端なかった。

大きめの透明のグラスの内側にいちじくの輪切りがきれいな断面を見せて並べられ、その隙間や上下にはクリームやパイやがひきしめ合っているのが見える。そして、グラスの上にはこれまた櫛切りにされたいちじくがたくさん。グラスからはみ出してもなお、パフェの顔と言える(思っている)上層部を構成する櫛切りいちじく達の姿は、その中央に鎮座するアイスクリームをみんなでしがみついて守っているかのような必死感が(何言ってんだ)。

とにかく、キラッキラしていた。まさに、彦麻呂さんが言ってた宝石箱というワードがぴったり。投稿には「明日からはじめます!」とのコメント。つまり、今日からであった!

すぐに母を誘い、母の仕事終わりすぐに出発。そのカフェまでは車で30分ちょいくらいかかるので、えいっという気が無いとなかなか行けない。

うちよりもさらに田舎の場所にあるので、初めて訪れた時は

「え、こんな場所!?」

と驚いたが、その素敵さといったらもう…。

インテリアも、店員さんも、置いてある雑誌まですべておしゃれ。でもどこか落ち着く雰囲気で、老若男女問わずに誰でも来やすい。緑いっぱいの中庭があって、そこでもランチやお茶を楽しめる。雰囲気のみならずお料理やデザートも絶品。都会のカフェ激戦区にあっても、大人気間違いなしだと思う。でも、こんな田舎にある特別感…。

近所といえるほど近く無いが、そんなカフェがある田舎に住んでいるってなんだかとっても自慢だ。(昔から散々、大阪から嫁いできた母と不便だのなんもないだの文句しか垂れていなかったのに。偉そうなものだ。)


今日はお天気だけど涼しい、最高のお日柄で私たちは中庭に面したテーブル席に着席。窓が開いているので、店内といえどほぼ外みたいなもの。もうメニューは決まっていたので、コーヒー2つとパフェ1つを早めに注文。シェアを悟った店員さんの、スプーン2つお持ちしますね。という言葉がうれしい。

ほら、たまにある、1人につき絶対1品頼まないといけないようなお店。そういうお店は大抵いいお店だけど、私はちょっと苦手だ。気が付かずに頼んで注意されたりすると、シェアっていう楽しくて食べすぎ防止にもなる行為が、一気に図々しくケチな行為に思えてしまって、すごく恥ずかしくなる。なんだか後ろめたい気持ちで、その後の時間を過ごすことになるのだ。だからスプーン2つお持ちしますね、という言葉は、私のようなビビりのお客さんをとっても安心させてくれる。

平日でお客さんも少ないおかげで、すぐにコーヒー2つが運ばれてきた。真ん中の部分がぷっくり丸く膨らんだ形のマグカップがとってもかわいい。家でのお茶もいいけど、やっぱりカフェは格別。洗練された雰囲気、かわいい食器と心がときめくときめく。だって、わざわざ家でインスタントのコーヒー注いだマグにソーサー付けないもんなあ。


コーヒーと共におしゃべりを楽しんでいると少しして、ついに、ついにいらっしゃった。

「うわあ~!おいしそう!!」と思わず声が出る(店員さんの前なので極力小さめです)。

写真で見たまんまのあのいちじくパフェが、目の前に、いらっしゃった!テーブルに置かれた衝撃で、なだれ落ちそうなトップのマスカルポーネクリームがリアルを感じさせる。ぎゅうぎゅうでキラキラ。生のいちじくがなんともみずみずしい。

崩れないようにそーっとスプーンですくって一口食べるごとに、母と絶賛の言葉を交わした。いちじくは甘く、クリームやパンナコッタ、アイスクリームどれをどう食べても最高。考えてみると、パフェなんて久しぶりに食べたが、そのおいしさと楽しさに感動した。食べ進めるごとに新しい層に出会い、底にたどりつくまでずっとケーキの一口目みたいなワクワクが楽しめる。味や食感がころころ変わるので、大きくても全く飽きない。そして顔を上げると広がる緑…そよぐ風…。

久しぶりのパフェ体験は、確実に私史上最高だった。嗚呼、幸せな1日…。

画像2

ホットコーヒー。このお砂糖、1個で量がちょーーーど良い。

画像1

キラキラがぎゅうぎゅう。てっぺんの葉っぱもかわいいよね。