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ソクラテスが簡潔にディスニーの事業構造と決算概要をまとめておきます

こんばんは。本日はこちらのテーマを取り上げさせていただきます。

ディズニーの2020年2Q決算と収益構造の復習

誰しもがディスニーランドを知っていると思いますが、意外とディスニーの収益構造まで理解している人は少ないと思いますので、先日発表されました2Qのインプリケーションと合わせて簡単にまとめさせていただければと思います。

2019年のディスニー収益構造

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ざっくり2019年の売上は7兆円、営業利益で1.5兆円規模の会社です。

売上は大きく以下の4セグメントに分かれます

・ESPN/ABC等が主力であります番組制作及び広告からなるメディア事業

・ディスニーランドと周辺事業を含むテーマパーク・グッズ事業

・ディスニーコンテンツの収益化事業である映画事業

・HULU・Disney+等のサービスを含む動画配信事業

各事業の利益率は以下のようになります。

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ディスニーの2Q決算のポイントと概要

月並みですが、総じてコロナウィルスによる自粛影響が全セグメントに渡って想像以上にダメージが出たということに要約できます。他の大型エンタメ企業決算と比べて1)動画配信事業の割合が低い、2)ネットと相対するリアルビジネスの割合が高い、3)トップラインの落ち込みをカバーするような大々的なコスト削減施策等の発表がなかった等が他社対比で決算後の株価が弱含んだ背景とソクラテスは考えてます。個人的にはディスニーコンテンツ自体は死ぬことはないので中長期的には買いたい銘柄だとは思っています。

少しポイントを具体的な数字を合わせてまとめさせていただきますと、

売上は対前年同月比+29%、営業利益は同-14%(1Qはそれぞれ+36%/+9%)

・セグメント別売上ではメディア事業が対前年同月比+28%(1Q:+24%)、テーマパーク事業が同-10%(1Q:+8%)、映画事業が同+18%(1Q:2x)、動画配信事業が同3.6x(1Q:4.2%)

・1-3月期に最も不振だったのはテーマパーク部門で、営業利益は6億3900万ドルと、前年同期の15億1000万ドルから大幅減。新型コロナ感染拡大を受けて世界各地の同社のテーマパークは休園が続いており、上海ディズニーランドは営業再開の重要な試金石となる。

唯一の明るい材料は昨年11月に開始した動画配信サービスの「ディズニー・プラス」は好調で、会員数は5,400万人余りに達し、当初の想定を上回るペースで伸びたこと

・7月の配当金支払いを見送り、設備投資を9億ドル削減することも明らかにした

本日も最後までお読みいただいた方ありがとうございました!身近なディスニーについて少し数字を踏まえた定量的なアップデートができたら何よりです。今後もこういった形で決算を機に簡単な企業サマリーを配信していければと思います!皆さんのご意見・感想・質問お待ちしております!!





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