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求める人へ求めるモノを繋ぐビジネス

こんにちは。ぼーんぐんです。

今日は”空き家”を商材にしたビジネスの話です。

みなさんのご近所では"空き家"が問題になってはいませんか。

我が国ニッポンは2000年頃から少子高齢化により人口減少が進んでいます。

空き家は、自宅を所有する高齢者が老人ホームなどの高齢者住宅や子供宅などに転居することなどが原因で起こるのです。

そして今後も団塊の世代を含めた高齢者は急激に増えていきますから、それに伴い、空き家もどんどん増えてしまうでしょう。

政府の予測では、10年後には実に4軒に1軒が空き家になると言いますから看過できません。

社会問題化しているこの"空き家"ですが、これを利用した新たなビジネスモデルがいま注目を集めています。

みなさんは、そのビジネスモデルをご存じでしょうか。

空き家となった物件を借りて、必要な人に貸し付ける事でその差額を儲ける仕組みは従来と同じです。一件普通に見えるビジネスモデルですが、少し違うところがあります。

通常、空き家は傷んでいる事が多く、リフォームに多額の費用が発生するもの。しかしこのビジネスモデルは違います。安全性に問題がない場所のリフォームにはコストをかけないんです。

具体的には、壁や床のくすみや汚れなどは手をかけず、簾やシートで覆い隠し見えないようにするんです。いわば隠すリフォームですね。こうしてリフォーム代を抑えるのです。

しかしこんな汚れた物件で借り手がつくのでしょうか。疑問ですよね。

でも大丈夫。借り手は主にDIY好きの利用者さんなんです。

昨今のDIYブームで部屋を自分好みに改造したい利用者さんにとっては、このような手付かずで安く借りられる"空き家"の方が都合がいいのです。

DIYの遣り甲斐があるのです。

とは言っても空き家の状態や、立地によっても人気も違ってきますから、良い物件探しは何より大事になってきます。

ではDIYの利用者さんに向く物件をどのように集めるのでしょうか。

物件確保の手順は2つ。とにかく地道な作業です。街を練り歩いて、良さそうな空き家を物色してまわることしかありません。

・空き家物件を見つける
・オーナーの連絡先を調べて交渉する

まずは空き家物件の見つけ方ですが、地域で収集されるゴミの数を見ることとガスメータを見ることであたりをつけます。

ゴミの収集日に出されるゴミの数を見るのです。仮に10軒ある内に5軒分しかゴミが出ていなければ、この地域の残り5軒は"空き家の可能性"があると言うことになります。

そしてガスメーターに着目ですね。

空き家の可能性のある5軒はガスメーターの動きで判断します。メーターに動きがないお宅をは"空き家"と考えてほぼ間違いありません。

"空き家"を見つけたら次は交渉です。

ご近所さんに"空き家"のオーナーさんの連絡先を伺い直接交渉するんです。

しかし交渉は意外とうまくいくことも多いようです。

何故ならオーナーさんの中には"空き家"の管理に困っている人も多いからです。実は、放置された空き家は犯罪の温床になり易いんです。

不審者が入り込む不法占拠や、ゴミの不法投棄。さらには、空き巣など盗難や放火まで、地域全体の治安の悪化にも繋がりかねない問題なんです。

ですから貸し出すことは、空き家のオーナーさんにとってもメリットがあるんですね。

つまり、このビジネスモデルは「空き家管理に困っているオーナーさん」と「自分に合った住まいを自作したいDIYニーズを持った利用者さん」の両者のニーズを橋渡しする事で成り立っているんです。

「空き家ビジネス」は今後さらに大きくなる可能性を秘めています。

「求める人へ求めるモノを繋ぐビジネス」はまだまだ他に幾らでも存在しています。

社会のニーズに誰よりも早く"気付き"、かつ、誰よりも早く"行動した"人が、その利益を手にする事ができるんです。

さあ、みなさんもアンテナ感度を高めて生活してみませんか。意外と足元に思わぬチャンスが転がっているかもしれませんよ。

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