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本屋営業日誌 2023年3月27日〜4月2日

3/27(月)晴れ
7年間ほど勤めていた診療所を今週で退職する。ということで、自分と入れ替わりで入職する人との引き継ぎが今日から始まった。本当は何ヶ月かかけて慣れてもらわないといけないのだけど、一緒に仕事できる期間が今週の3日半しかないので、大事なところだけに絞って引き継ぎしていく。自分も常勤職員ではなくなってからは限られた時間で仕事をこなさなくてはならず、引き継ぎの資料などもあまり作れていなかったのもあり、新しい職員さんには苦労をかけることになると思うけど、周りの人たちがきっとサポートしてくれるはず。
これからは本屋一本で、と言いたいところだけど、今の状態で営業時間を伸ばしたところで、すぐに資金がショートして立ち行かなくなるのは目に見えているので、ひとまずは次の仕事を探すつもり。4月は今まで通りの営業時間にしているので、その間に今後のことを決める。


3/28(火)晴れ
今日は18時のオープン後、20周年アニバーサリー中のピーナッツレコード井手さんが来てくれた。
先日完成した20周年記念Tシャツを別注カラーで注文していたので、その納品と、取り置きしていた本の受け取り。Tシャツ制作の裏話などを聞く。20年、どれだけ長い道のりだったんだろう。うちはまだ始めて1年も経っていないけど、せいぜい1、2ヶ月先のことくらいしか考えられない。


3/29(水)晴れ
以前イベント出店の際に取り置きの依頼を受けていた方がご来店。お土産まで頂いてしまった。
明日は通常営業の予定だったけど、やはり休業にして、4月1日から始まる展示の準備にあてることにした。前回の経験があるので準備は1日あれば大丈夫だろうと思っていたけど、今回は作業全体を1人でやらないといけないので、時間に余裕をもたせることにした。来客も少ないしな…。


3/30(木)晴れ
今日の午前中で、診療所の勤務を終える。引き継ぎも最低限はこなせたし、どうにかなるだろう。診療所と店と自宅はそれぞれ自転車で移動できるくらいの距離なので、明日からもすぐ近所にみんないるんだと思うと、あまり辞めたという実感もない。とりあえずお疲れさまでした。
勤務を終えたその足でそのままハローワークに向かい、色々と説明を聞く。雇用保険のことは過去に手続きしたことがあるのでわかってはいるものの、個人事業をやっている状態で受けることが出来るのか不明だったので、そのあたりを尋ねる。今年度の収支は店舗を始めるのにお金がかかっているのでもちろんマイナス。事業はやっているけど収益は上げられていないということで、受給の対象にはなりそうだ。あとは求職活動だけど、すぐに次の仕事を探すのではなく、職業訓練を受けようと思う。
なんやかんやで夕方までかかり、そのまま店に出てきて展示の準備にとりかかる。展示方法は前回と同じで、本棚の3段分のスペースに板を貼って、壁面を作る。本棚に収まっていた本は中央に設置した平台などに移動させる。できれば9面分で原画を収めたかったのだけど、12面使う必要がありそう。展示する原画は全部額装でサイズも同じなので、レイアウトには時間はかからないと思うけど、毎回大変なのは本の移動だ。きりの良いところまで作業して、遅くならないうちに今日は帰宅。やはり作業する日を2日間設けておいてよかった。


3/31(金)晴れ
昨日に続いてハローワークにちょっとだけ行ってから、展示準備の続き。
展示スペースの確保が出来ていたので、原画の設置から始める。サイズが決まっている分、等間隔にきれいに配置するのに苦労したけど、何とか完了。
続いて棚から抜いた本の再配置。出来るだけあちこち動かさない形でやりたかったのだけど、全体を考えるとそういうわけにもいかず。
今日は3月の最終日ということで、家に帰ってから4月の営業スケジュールを決めてSNSに投稿。原画展が終わる14日の翌日から2日間イベント出店があるんだけど、そのあとの平日をまるっと休業にした。久しぶりに九州から外に出て、他の書店などを見て回る予定。次の仕事に就くにしても職業訓練校に行くにしても、決まってしまえばこういうこともなかなか出来なくなるので、4月のうちにやっておく。たくさん休業してしまうので売上が不安ではある。お金はいつだってない。


4/1(土)晴れ
今日から原画展がスタート。昨日までに準備はいったん完了していたものの、売り場中央のテーブルに置く本を別の棚と入れ替えたほうが良さそうと思ったので、早めに出てきて本の入れ替え作業をする。
無事開店までに作業完了できたのだけど、肝心のお客さんが来ない。前にも書いたけど、土曜日は最近ずっと客数が少ないなー。


4/2(日)晴れ
今日も昨日に続いていまいち。売上が全く出ていないということではないけど、催事やって最初の土日でこれかぁ…という感じ。逆に催事やってなかったらどうなってたかと思うとゾッとする。
ただ、反省すべき点もいくつかあるのも確か。まず、イベント告知の投稿用に画像を作っていて、本当はそれをそのまま印刷にかけてチラシを作り、色んな所に置いてもらう予定だったのだけど、いつも使っているウェブの印刷会社がその時少部数の受注をストップしていたため、紙のチラシが刷れなかったこと。あきらめずに他所を探すべきだった。
それから、展示関連商品の在庫確保が全然出来ていなかった。今回は原画は展示のみで販売はなし。その分、原作の絵本やオリジナルグッズ、他の著作などで売上を確保しないといけなかったのだけど、在庫として持っておく数の目算を誤ってしまって、原画展の開催日の時点で在庫切れになってしまったものがいくつも出てきてしまっていた。これは完全に自分のミス。すべての準備をちゃんとしていれば結果は違っていたのは明白で、本当に情けないというかなんというか。
3月売上が落ちていたので仕入れの予算を渋っていたのと、期末で色々浮足立っていたせいで、正確な判断が出来ていなかった。とりあえず展示は14日まであるし、再注文もしているので、これから挽回するしかない。

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