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本屋営業日誌 2023年5月15日~5月21日

5/15(月)晴れ
昨日のオンラインストア注文分の発送作業でほぼ1日終わり。サイン本の注文が大量に来ていた。今回は3回目くらいなので、争奪戦というほど一瞬で在庫切れにはならず、欲しいという人にはある程度行き渡ってきたんじゃないだろうか。
一方で同じく昨日公開した店内イベントの方はまだ申し込みや問い合わせが続いている。とりあえずリスト化して、明日何人まで受け付けるか決めることにしよう。


5/16(火)晴れ
店が入っているビルの上階は住居になっていて、2部屋のうち1部屋は空いている。何がきっかけだったか忘れたけど、今日来ていたお客さんとその話になって、ネットで家賃を調べてみたら結構安かったので、そのお客さんが引っ越してくるかもしれない。上の階にお客さんが住んでくれたらうちとしては最高だ。下の店舗物件も空いてるので、誰か面白い店を始めてほしい。
6月の店内イベントのため、収容可能な人数を再検討する。このくらいまでなら何とかという数を決定できたので、とりあえず受付は終了して、申し込みしてくれた人には明日連絡することにした。


5/17(水)晴れ
店内イベントの申し込みが来ていた分について、参加受付できるボーダーラインが決まったので、参加可能かの返事を保留にしていた人に連絡をしないといけない。
その前に、参加受付をすでにしている人からポツポツ質問が来ていたので、注意事項などの案内文を作ることにした。前回やっている分ノウハウはあったものの、サインのことや時間のこと、マスク着用のことなど、必要な情報を網羅できるよう何度も見直ししながら作成する。
参加してもらえる人にはその文書を添付し、だめだった人にはごめんなさいの連絡を、1人ずつしていく。ここで漏れがあったり間違ってしまっては大変なことになるので、チェックしながら慎重に1通1通メールやDMで連絡していく。
今日はお客さんが全く来なかったので、この作業に集中できて良かった(全然嬉しくない)。


5/18(木)晴れ
先週から、ゼルダの新作を狂ったようにプレイしている。毎日毎日、社会人の労働時間以上やっている。生活リズムもおかしくなってきているので、もう少し自制したいのだけど、本当に面白いので持ち時間を全ツッパしてしまう。
それは良いのだけど、今日も本屋の来店はゼロだ。2日連続はいつぶりだったか。GW後、売上がまったく積み上がっていかない。現金売上からコンビニ払いにしている光熱費を払ったり、諸々の引き落としに備えて口座に入金したりしたいのに、レジ内のお金が全く増えない。


5/19(金)雨
この日記を公開する5月22日時点でようやく気づいたのだけど、今日は第3金曜日で休みだったのに、何故か普通に店に出てきて営業していた。SNSに投稿しているカレンダーにも休みにしているのに。多分21日にイベント出店が追加されたのと、1週目と2週目の金曜日の休みを入れ替えたので、色々訳がわからなくなっていたんだろう。自分の店の休みを自分で間違えるとは、さすがにどうかしている。もちろんお客さんは来なかった。


5/20(土)晴れ
売上が出ない日が続いてどんよりしていた(昨日は自分のせいなのだが全く気づいていない)けど、オープンしてすぐにいつも利用してくれる方の来店があり、気持ち的にも助けられた。
しかしそれを除いたらやはり冴えない1日。正直ここ最近精神的にかなりしんどい。重い身体をどうにか動かしながら、明日のイベント出店の準備を済ませる。
良くないことがあるとすぐに落ち込んでしまうのはずっと前からで、本屋を自分で始めると決めた時も、そういう自分の弱いところが出てしまうのではないかと思っていたのだけど、その通りになってしまっている。本屋を続けていくためには、もちろんお金のこともあるけど、自分の心と向き合っていく必要がある。これまでは何とかだましだましやってきたけど、自分なりに何か解決策を見出したい。明日の出店のために少し早起きしないといけなかったのに、頭の中の整理がつかずに深夜まで眠れなかった。


5/21(日)晴れ
昨日はあまり眠れなかったけど、朝からイベント出店のため出発。先月に続いて蔦屋書店内での出店。前回は菊陽という郊外店で、今回は熊本市の中心部にある大型店なので、環境は結構違う。従業員入り口から入店して、荷物を搬入する。ここで働いたことはないけど、販売の仕事は長くやっていたので、裏口から入店するというのがなんだか懐かしくて、少しうれしくなった。
出店場所は、地下1階のカフェスペースの横。お隣に「読書枕HONTO」という寝ながら読書のためにデザインされた枕の販売スペースがあるのと、昨日から市内で行われている「BON KUMA HON2023」のイベントの1つ「本↔本交換会」も開催される。
三年坂の出店は初めてで、やってみないとどうなるかは分からないところではあったのだけど、正直なところ今回の結果はあまり芳しくなかった。シンプルに人の入りが少なかったように感じた。いつもはもう少し来店客数は多いようなのだけど、なぜ今日少ないのかは館全体の集客のことなのでわからない。店舗の売上が不調続きだった分取り返したかったのだけど。来週も古本市の出店があるので、そこにかけるしかない。
出店中時間があったので、本を読んでいた。土門蘭さんの「死ぬまで生きる日記」の最初の数十ページを読んでいたら、涙がこぼれそうになって読むのを中断した。頭の中にずっと「死にたい」というぼんやりした気持ちがあって、カウンセリングを通してそれと向き合っていくという内容の本。自分の中にも何となく似たようなところがあって、「死にたい」という気持ちというより、「死にたい」という言葉が頭の中に常にあるような感じがしている。ちょうど自分の気持ちの整理をつけたいと思っていたので、この本が大きな助けになってくれるかもしれない。
島田潤一郎さんの「電車の中で本を読む」に出てきていた、早坂大輔さんの「ぼくにはこれしかなかった。」も、店にも置いてるし本の仕入れとかでもお世話になっているのにちゃんと読めていなかったので、この本も読んでみよう。まずこの2冊の本を読むことから始めてみる。
17時に出店は終了、撤収作業をして、本は元通りに棚に収める。帰宅してから、来週の古本市のための発注を24時頃までやってから就寝。
ゼルダはまだクリアはしていないけど、一区切りはついたので、ゲームを心から楽しめるようになるまでは少しお休みして、まずは生活リズムを整えよう。


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