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【オンラインショップ更新】ドクター・スースの絵本

お待ちかねの金曜日!
今週もオンラインショップを更新しました〜!

今週の特集はドクター・スース。

「ぞうのホートン」や「Beginner Books」シリーズをはじめ、生涯で60を超える作品を生み出したアメリカの人気絵本作家です。

近年では人種差別的な観点から一部作品が絶版になったことが話題になりましたが、現代の思想から外れているとはいえ、彼はアメリカ絵本発展の歴史において重要な役を勤めたひとり。
かつて子どもだった大人たちを含め多くの子どもたちを楽しませ、1950年代には英単語を楽しく学ぶための教育絵本「Beginner Books」シリーズの発売で識字率アップにも貢献しました。

今回は人気のシリーズ物にくわえ、他の作家とタッグを組んだスースの絵本を紹介します。
少し駆け足になりますが、さっそく見ていきましょう!

「ぞうのホートンたまごをかえす」
ドクター・スース 作・絵
渡辺茂男 訳
1968年8月 偕成社 発行

「ぞうのホートン」シリーズの第一作目。
なまけ鳥のメイジーに自分の代わりにたまごを抱いていてくれないかと頼まれたぞうのホートンのお話です。
嵐や雪に見舞われても、春になっても、ハンターたちがやってきても(!)ホートンはメイジーとの約束を守り、たまごを守ろうとするのですが……

ドクター・スースが書いた物語をどれかひとつでも読んだことのある方にはわかると思うのですが、やや無理やり感があって自由奔放な、ドクター・スースらしい展開の作品です。

アメリカで最初に出版されたのは1940年。80年以上も読み継がれているなんて、わたしがいうまでもないですが、本当に本当にすごいことです。
当時の子どもも今の子どももおなじように夢中になって読み、なんて面白い本なんだと思うんだろうなあ。想像すると、なんだかほっこりしてきますね。

「ぞうのホートンひとだすけ」
ドクター・スース 作・絵
渡辺茂男 訳
1988年6月 偕成社 発行

つづく「ぞうのホートン」二作品目。
ストーリーは繋がっていないのでこれだけでも読めますが、あわせて読むと楽しいですよ〜!

大きなぞうのホートンがとても小さな「ひと」たちを助けるというタイトル通りの筋書きですが、一ページ先がだれにも予測できないような、自由すぎる内容の物語です。

「Fox in Socks」Beginner Booksシリーズ
By Dr.Seuss
1965年 Random House 発行

ドクター・スースが妻のヘレン・パーマー・カイゼル、女優で作家のフィリス・フレイザーとともに設立した出版社「ランダムハウス」より刊行した教育絵本のシリーズ「Beginner Books」のうちの一冊。

「楽しく英単語を学ぶこと」を目的に考案されたこのシリーズは文章に特徴があり、たとえば本作「Fox in Socks」では多くの文が文末で韻を踏むように書かれています。Fox─Socks─Box─Knox──音読すると気持ち良いです◎

今では日本でも幼いうちから教育に英語が取り入れられているので、かんたんな英語を話せる子も大勢いますよね。こういった絵本を大人といっしょに読むことで、さらに楽しく英語を学ぶことができそうです。

「あたまのうえにりんごがいくつ?」
セオ・レスィーグ 作
ロイ・マッキー  絵
田村隆一  訳
1977年 ペンギン社 発行

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、セオ・レスィーグはドクター・スースの別名。彼はいくつかのペンネームを作品によって使い分けていたことでもしられています。

本作は先に紹介した「Beginner Books」にも挿絵を描いたことのあるアメリカ人画家、ロイ・マッキーと共同で製作した絵本。
どうぶつたちが頭の上にひたすらりんごを乗せていく、シンプルですがユーモアがあってたのしく、わたしも大好きな作品です。

手をつないだ表紙の三匹の表情がなんともいえずかわいらしくて癒されますね〜。

「とてもすてきなわたしの学校」
ドクター・スースとJ・プレラツキー 文
レイン・スミスとドクター・スース 絵
神宮輝夫 訳
1999年9月25日 童話館出版 発行

この春あたらしい学校や幼稚園、保育園に通い始めた皆さん、ご入学・ご入園おめでとうございます!
最後は今の季節にぴったりな、学校にまつわる絵本を紹介します。

物語の舞台はディンガビルという町にある「なんでもスクール」
そこには個性的な先生がたくさんいて、子供たちに勉強や、勉強以外の大事なことを教えてくれます。

ちなみに、この作品の原稿はドクター・スースの死によって未完成のままスースと親交のあった編集者、ジャネット・シュルマンのもとへ送られ、詩人のJ・プレラツキー、挿絵画家のレイン・スミスによって手を加えられて絵本として世に出されたのだそうです。

あたらしい学校、新学期。期待と不安をいっぱい抱えた子がこの絵本を最後まで読んで、少しでも学校っていいものなのかもしれないと思えたら。
学校をとうに卒業したわたしたち大人も、だれひとり余すことなく勇気づけてくれるような一冊です。 

オンラインショップでお買い物をされたお客様には購入特典として、わたしの個人的な読書記録をまとめた小冊子「なにかよむもの」を一回のご注文につき一冊同封してお届けします。

zine、残り少なくなってきました〜
オンラインショップの新商品販売開始は今夜21時です!

最近は不定期に大判の洋書などもオンラインショップに掲載しています!
興味のある方はぜひあわせてチェックしてみてください◎

最後に、春のイベント情報です(増えました!)

★4月11日(日)market soko(愛知県名古屋市中区平和町2-16-20高架下倉庫内)
★4月18日(日) 美殿町 本 通り2021春BOOK MARKET(岐阜県岐阜市美殿町の古本屋「徒然舎」さん前)
★4月24日(土) 名古屋アンティークマーケット(愛知県名古屋市東別院境内)
★4月29日(木) GOOD OLD THINGS(愛知県岡崎市「岡崎製材ハウズ」さん内)

各イベントの詳細、最新の出店情報はインスタグラムから。
お近くの方は無理のない範囲でぜひ遊びにいらしてくださいね◎

それでは皆さま、良い週末を!
今週末もご注文をお待ちしております。

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