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【オンラインショップ更新】特集 ピクシー絵本

こんにちは!
古本とがらくた paquet.の杉浦まなです。
毎週金曜日にオンラインショップを更新する!と決めて4ヶ月。
古書組合に加盟を決めたのもそのころ。
仕入れをして、検品とクリーニングをして、売って……
一人で黙々と作業する時間を過ごすなかでしずかに結果が出はじめて、ようやく少しだけ古本屋らしくなれてきたような気がする最近です。

とはいえ専門としている絵本だけに絞っても、まだまだしらないことばかり。しらないことをしらべてばかりの日々!
今日紹介する、業界内では有名(?)な「ピクシー絵本」についてしったのも、偶然実物を手にしてからでした。

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ご存知ですか?この小さくてかわいい絵本!

もとはデンマークで1954年に創刊された絵本のシリーズで「Pixi」は「小さな妖精」という意味。10cm四方の手のひらサイズ、ホチキス製本の絵本です。

日本では1975年に小学館が66タイトルを発売し、人気を博したそうですが、当時の価格はなんと60円。透明のドームのようなボックスにいっぱい入って書店のレジ横などで売られていたらしく、子どもが自分で好きな本をえらんで取り出せるようになっていたそうです。駄菓子みたいな売り方にときめきます。

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裏表紙。レトロポップなかわいいデザイン!

惜しまれながらも絶版となったのち、2000年にフェリシモ出版がシリーズの一部を新訳で復刻しましたが、そちらも現在は絶版。小学館版とあわせてコレクターズアイテムになっているそうです。

今回は1975年の小学館版ピクシー絵本がまとめて仕入れられたので、オンラインショップに掲載してみました。

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わたしがとくに魅力を感じるのは、各絵本の作家陣。

F・ザーリンク、ヴァレンタ・デリグノン、A・M・コンスタンツ、G・マウザー・リヒトゥル、エバーハルト・ビンダー……
勉強不足であることをひいても、作品にふれたことが一度もないような、なんとなく古めかしい、初見の名前が並びます。
ネット検索ではほとんどヒットしません。
それは彼らの創作した絵本を邦訳で読むことは、今ではとてもむずかしくなったということ。
短くいえば「希少価値」ですが、単純に価格に反映させればいいというものでもないような気がして、一古本屋としては彼らの創作物がわすれられないために動きたいところ。
それでわたしは、こんなふうに記事を書いています。

時を経た絵本なので、冊子の性質上スレなどは少しありますが、おおむね状態は良好だと思います。
どれもすばらしい絵本ですが、個人的なお気に入りはこのあたり。

作家名、状態等は個別の商品ページでご確認ください。
なお今回はピクシー絵本のみのご注文にかぎり、送料無料でお届けします。

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見開きも凝っていて印刷に味があり、とってもかわいいです。
コレクションするも良し、持ち歩いてボロボロになるまで読むも良し。
子ども時代に出会っていたら宝物になっただろうな〜と思いながらつい検品がてら全部読んでしまいました。
大切に売りたい絵本です。

オンラインショップはこちらから⇩⇩

新商品の販売開始は今夜21時です。
お買い物をされたお客様には購入特典として、わたしの個人的な読書記録をまとめた小冊子「なにかよむもの」を一回のご注文につき一冊同封してお届けします。


今週末もご注文お待ちしております。


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