ジンフェス2019_10

ジンフェスティバルトーキョー2019に行ってきた

高崎REBEL BOOKSでHENDRICKS GINに出会ってか俄かにクラフトジン にハマりだした和氣であったが、その一年後、酔っ払った勢いでCRAFT GIN LOVERという自家連載を始めたのだった。
連載開始後、思いのほかの反響に驚きつつ知人から連絡が届く。こんなお祭りがあるよ?
ジンフェスティバルトーキョー2019、連絡を受け取った翌日の6/8と9の土日開催のイベントである。土日はBOOKSHOP TRAVELLER があるから行けないじゃんかもう、と一瞬思った和氣だったが初日の土曜は20時まで開催だという。開催地の天王洲アイルまでは下北沢から約30分。このタイミングは行くしかないでしょうと即決した和氣の判断は如何に。
というわけで昨日今日とジンフェスティバルトーキョーに行ってきたのである。

初日はタイミング的に勢いで、2日目は初日があまりに良かったのでこれまた勢いで1日店主をお願いして行ってきたのだった。

天王洲キャナルサイドの倉庫型イベント会場に21カ国200銘柄以上が出品されるというこのお祭り。入場は無料だが試飲するためには千円払って5枚の試飲チケットを受付でもらう必要がある。

急遽合流することになった友人と一緒にチケットをもらって、残り1時間もない中、とりあえずザッと会場を視察する。ふむふむ。

海外のジンと国産のジンで半分ずつ、合計20ブースほどが所狭しと並び、各ブースでは2-4くらいの銘柄を試飲することができるというものだ。そのほか、好きなジンのボトルを持っていくとジントニックを作ってくれるコーナーや物販専門のボトルショップ、2階には休憩コーナーと、時間毎で品目が変わるスペシャルバー、食事も少し頼むことができる。別会場でセミナーがあったりレストランやバー、展示があったりという感じだ

で、満を持してそれぞれのブースで気になったジンを試飲させてもらう。以下は写真に撮ったもののみ。コメントしたものは印象に残ったもの。でも実はここにはないBAREKSTEN GINが一番好きだったジンだった。ヘンドリクス並の衝撃だったので欲しいよこれは。

それと国産だと写真にもある紅櫻蒸溜所のものも良かったけどKIKKA GINも凄かった。奈良の蒸溜所のもので、大和橘と当帰の力強さがもうっ!

全体をまとめると……

この祝祭感!
どれを飲んでも美味しい!
ボタニカルとスピリッツの掛け算でここまで豊穣な世界が広がるだなんて!!

今以上に僕がクラフトジンにのめり込むことは間違いないだろう。で、細かい話だがジン全体に僕が感じた傾向としては……海外のジンは割と僕の思う「ジンっぽさ」の延長線上にあって、それでも衝撃をくれる力強さがあった。なんというか重厚な感じ。国内のジンはスピリッツに焼酎を使ったり、ボタニカルに和の食材を使ったりと変わり種なイメージ。その代わり、少し弱さを感じたかなあ。唯一強さを感じたのは先にも書いたKIKKA GINだった。本稿下部に資料をもらったジンのリンクを貼っておく。

昆布! ジスイズうまみフレーバー、ユーノウ? ふぅぅーーっっ!!!!
出汁が好きではない人が海外には多いらしくてそこのギリギリの線を攻めてこのバランスになったらしい。ほかにも昆布の旨みを感じたジンはあったがこれ以上のものはなかった。

モルトワインがベースでウイスキーっぽい感じなんだけどやっぱりジンなのでスッキリしていて、そういうところ、好きだよ!って感じだった。

あのニッカの出してるカフェ・ジン。カフェというのは喫茶店ではなくてカフェ蒸留器のことみたい。スーパーな胡椒フレーバーにノックダウンされたのだった。

紅櫻蒸溜所のシリーズ。北海道にあって蒸溜所のある紅櫻公園のボタニカルにこだわっているのがポイント。うち、山菜を使った1種類のみ飲んだのだけれど飲んだ時の第一声が「……山!」。こんなことも出来るのだなとジンの奥深さを思い知った一本だった。

オールドキュリオスィティジン。ハーブの香りが物凄く。これは人気でそうだなあと思ったら3種類のうち1種類は既に試飲だけで開いてしまったという。甘いのとか香り高いのが好きな方には激推しである。

もはや定番の趣もあるモンキー47。相変わらずの美味しさである。

モンキー47の限定版。なんとかマスタードがボタニカルに入った貴重な一品らしい。通常版よりスパイシーな仕上がりだった。

蒸溜所の方がわざわざ来日してオススメしていたサザンクロスジン。良い笑顔である。

ニューヨークのりんごをスピリッツにしたというジン。有名なバーテンダーさんがいらっしゃっていた。ストレートでは「まありんごっちゃありんごかな?」みたいなのがトニックで割った瞬間に「……りんごだぁっ!!」というその変化が面白かった。

ジンフェスティバル東京2019で資料をもらったクラフトジンリスト

ASTA MORRIS Soul Gin Batch
JINJINGIN
Meyer’s Gin
GILLIAM’S GIN
DANCING SANDS GIN
SOUTHERN CROSS GIN
KIKKA GIN
SHORT CROSS GIN
カーキュバー・ジン
オールド・キュリオスィティ・ジン
BLACK CHAI GIN
MALFI GIN
ミルジン
STIN GIN
まさひろオキナワジン
コマサジン
Isle of Harris Gin
香の森
紅櫻蒸溜所
樹々
カフェジン
ボルス ジュネヴァ
オリジン1848
赤屋根製造所
油津吟
BAREKSTEN
グリーンフックジンスミス
トンプソンブラザーズオーガニックハイランドジン
ボビーズジン

となぜか香り付けのジャパニーズビターズ。どんなものか気になる。

なお、本稿では単体のジンについては簡単に書いたが、会場で買えるミニボトルは全部買ってきたので次回以降、それらについて書いていこうと思う。

会場の方に聞いたら、去年はもう少し狭い会場で開催して、混み過ぎて大変だったから会場も広くして、一緒に参加蒸溜所も増えたらしい。土日と2回行ったけど結構若い男女も多くて、そこに年配の方もちゃんといて、やっぱりクラフトジンの波はもうすぐそこまで来ている! や、既にザッパーンとやられてしまっているのかも! と感じたアッツアツな2日間だった。

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