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「ケラー覚醒」と「大晦日の終電」

やると信じてました。

明らかに調整不足だった春先とはまるで別人。落ちる変化球の習得が大きいです。元々速かったストレートもスピンが増し、打者の手元で以前より伸びていると感じます。

そして得意球のカーブ。開幕戦では真っ直ぐ待ちの打者にあっさりミートされていました。でもいまは上手くタイミングを外し、要所でストライクを拾えている。

ちなみにフォークボールは湯浅投手から教わったとのこと。

メジャーリーグを経験した外国人選手が、今年日本の一軍で初めて投げた若手に変化球を教えてもらう。このエピソードだけでケラー投手を応援したくなりませんか? 

数年前、職場に新しく入った子からパソコンのファンクションキーに関するルールを教わりました。当時の私は「F7でカタカナ変換」すら知らなかったのです。

少し前にはアルバイトのコミック担当から、平積みの見栄えを良くするコツを伝授してもらいました。

「そんなことも知らないの?」と呆れられたら「はい、すいません」と返すしかない。でも訊かなかったら永遠に無知のまま。ゆえに相手が誰であれ教わることは躊躇しません。あえて知っている風を装うケースもありますが(会社や上司に恥をかかせないため)、後で忘れぬうちに調べます。

大学時代、大晦日に留学生の寮へ遊びに行ったことがあります。終電やばいみたいな話をしていたら、共用キッチンで肉を焼いていた中国人が一言「今晩は電車ずっと動いてるよ」。

あの時彼が教えてくれなかったら、初詣をする習慣のない私はおそらくいまでも。。。

「知恵」を育むには、まず叩き台となる「知識」と「情報」が不可欠です。そしてそれらは意外と日常生活の中に転がっている。知りたいという意欲さえあれば己以外のすべてが先生。ケラー投手の覚醒が思い出させてくれました。

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」私の好きな言葉です。

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