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「月」にしかできないことを

子どもの頃から彼らの音楽を聴き続けています。

最初に買ったアルバムは「TREE」でした。白眉は代表曲「SAY YES」と力強いバラード「BIG TREE」でしょうか。

チャゲアスには何度も励まされ、勇気や意欲を奮い立たせてもらいました。感謝しています。

でも復活してほしいかと訊かれたら。。。

もちろん並び立つ姿をまた見たい。でも彼らのためになるのでしょうか?

最も引っ掛かるのは「『CHAGE and ASKA』の最強のバランスは『7:3』でした」という脱退時のASKAさんのコメントです。

たしかに「レノン&マッカートニーあってのビートルズ」に近いニュアンスで「ASKAあってのチャゲアス」とは言い得るかもしれない。時代を象徴するヒットナンバーを多数作った当事者ですから。

でも私がビートルズの曲でいちばん心が震えるのは、ジョージ・ハリスンが作った↓です。

「楽曲の要である『泣きのギター』が上手く弾けず、親友のエリック・クラプトンに演奏してもらった」というエピソードも忘れ難い。ジョージの当時のスキルを超えた部分で生まれた、ある種神がかり的な作品だったのでしょう。

同様に「チャゲアスのオススメをひとつ」と言われたら、私が選ぶのはChageさんが作曲した↓です。

彼はこの「ripple ring」を作る際、自分がどんなコードを使っているかわからなかったそうです。

彼らと自分を並べるつもりはありません。でも昨年3月に「ハードボイルド書店員日記㉖」を書いた際、誰かに背中を押されていると感じました。「Chageさんが言っていたのはこれかな」と。

太陽と月。光と陰。Chageさんやジョージに憧れを抱くのは、私が彼らと同じ後者の世界の住人だからでしょうか? 明快な輝き、まばゆい力強さにはかなわない。でもそれらは夜を照らせない。眠れぬ人の心を遍く癒せるわけでもない。

「月」にしかできないことをやっていきます。

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