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「学校給食」は美味しかったけど

「そらくんのすてきな給食」

版元は文研出版。今月出たばかりの新刊絵本です。

小学校の給食。作ってくれた方々には感謝しています。とても美味しかった。ただ、いい思い出があまりないのも事実でして。

まず牛乳。↑の表紙で描かれている紙パック&ストローではなく、私の頃は瓶でした。たびたび倒して床へこぼし、頭を叩かれた記憶が最初に来ます。

仲のいい同級生は牛乳が苦手。でも残すことを許されず、なぜか鼻をつまんで一気に近い勢いで飲んでいました。匂いが原因だったのでしょうか? あるいは脱脂粉乳に纏わるエピソードを大人から吹き込まれたか。

あとは量の問題。好き嫌いではなく単純に多いのがきつかった。厳しい先生が主流を占めていた時代です。時間内に食べきれず、昼休みの間も泣きながら口を動かすクラスメイトが何人もいました。

いま思うと私の場合は「少なくして」と当番に伝えればよかった。でも当時はそういう発想がなく、先生方もアドバイスをくれませんでした。ひたすら精神論です。「もったいないじゃないか!」と。一方で本人はしれっとレタスを残している。

営業マン時代、一日の最低ノルマをどうにかクリアできた際に覚えた安堵感。あれが何かに似ているとずっと考えていたのですが、給食を時間内に完食した時の気分にそっくりでした。ああ今日は怒られない、昼休みに遊べる、明日もこうなればいいと。

いまは専ら完食です。自分で量を決められるから。飲食店に入るとご飯を大盛りにして残す人がいますが、あれはさすがに。。。

現代の給食事情はどうなっているのでしょうか? メニューの傾向や量、そして残すことに関する先生方の考えなど。そういう内容の本ではなさそうだけど、ちょっと気になりました。

絵本を読むことで「楽しい給食時間」を味わいたいです。

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