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ハードボイルド書店員の「移籍」論

「7月24日時点で9勝5敗、防御率2.80」「打率.259でホームラン20本」。

「夢」や「人の可能性」を生身で体現しています。「想像できることはいつか実現する」なんて言葉もありますが、実際にやり続ける難しさを考えると安易に口にできない。

↓を読みたくなりました。

ところで契約が来年で切れるとか。

軽々しく想像することは憚られますが、何となく彼の優先順位は「長期契約」や「お金」ではなさそう。中5日以上のローテーション及びDH起用の継続、つまり「二刀流尊重」がポイントではないかと。

そう考えると、いまの環境で更なる高みを目指す可能性が高そうです。少なくとも前例遵守にこだわるチームへの移籍はないのでは?

比べられるレベルではありませんが、書店業界の中でいくつかの会社を経験しました。傍から見たら同じ本屋でも細かいルールやルーティーン、仕事の進め方がかなり違います。○○書店では絶対的な正解だったことが××書店では「あり得ない」と一蹴されるケースも少なくありません。

小さい町の本屋だから大規模店より楽なんてこともない。むしろ「こんなことまでしなきゃいけないの?」の連続です。大きな書店の方がやりがいがあるとも限らない。たとえば置きたくない上に売れない本を様々なしがらみでいい場所に展開しないといけないとか。

働き場が変われば人間関係の構築もゼロから。これも面倒です。メジャーリーグは選手の入れ替わりが激しいと聞きますが、スタッフはまた別ですよね。アメリカだと住環境の変化も大きいはず。

二刀流をやめたら話は変わってくるかもしれない。でも現状では「自分の信じるやり方で結果を出すことへの挑戦」により専念できる場を選ぶのではないでしょうか? 私自身、棚作りに関して上からあれこれ言われる店を飛び出した人間なのでそんな気がします。

人生は一度きり。納得のいく決断ができることを願います。

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