本の思い出はやっぱり楽しい 十歳までに読んだ本
書評エッセイも楽しくてよく読むのですが、好きな作家さんの単独のエッセイも面白いし、沢山の方のエピソードが収録されたアンソロジー形式も楽しいですよね。子供の頃に読んだ本についてもとっても面白い。
そんな楽しみで溢れているこの本。鈴木千佳子さんの装丁も可愛らしくて素敵な本です。
雑誌に掲載されていたものをまとめたものだそうですが、書いていらっしゃる方もバリエーションに富んでいてそれもまたいいです。個人的には好きな作家さんがたくさん入っているのも嬉しいところ。同じ作品を取り上げている方もおられたりして、それぞれのエピソードから読み方の違いが見えてきたりするのも味わい深いです。
読んだことがあるもの、読んだことがないもの、どちらについてでも楽しく読めて、時にはこの作家さん、こういうのが好きなんだ、意外!と思うこともあったり。
『ファーブル昆虫記』なんかは子供の頃に読んだきりなので読み返したくなったりします。
あさのますみさんご紹介の『ガラスの家族』と近藤史恵さんご紹介の『白い牙』が読んだことないので気になりました。椋鳩十の『孤島の野犬』も読んだことなくて気になります。
読んだことがあるものだと、冲方丁さんの『11ぴきのねことあほうどり』を読むとコロッケ食べたくなるの、すごくわかるなぁ。揚げたてのコロッケ……。万丈目学さんと柚木麻子さんの『小公女』の読み方が似ているところもありつつ違っているのもまた楽しくて。
まんがも取り上げれられているのが自由な感じでいいですね。
読みながら「そうそう!」と思ったり、「そういう読み方もあったか!」と思ったり。
子供の頃に読んだ本の記事を書くようになってから、以前よりも絵本や児童書についてのエッセイが気になるようになりました。
自分が読んだ時の思いや感想、思い出の本の紹介的に書いているのですが、具体的な子供の頃の思い出と結びつけて書いてあるこうしたエッセイを読んでいると、自分の書いたものがだんだん薄く感じたりも💦
プロが書いたものと比べたってしょうがないですから、気にするつもりはないのですが、もうちょっとこう、自分の思い出も絡めてもいいのかなと思ったり、でも何かの拍子で知り合いに発見されたりしたら照れ臭いしと思ったり(笑)。
まあ、あまり難しく考えずに楽しくこれからも書いていけたらいいな、と思っています!
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