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「優しいよね」の言葉に傷つく

私は何かと優しいよねと言われる.
なんのことはない.他に特別挙げられるようなものがないからだ.

だって可愛い顔をしていたら可愛いって褒められるし,
頭が良かったり,段取りが良かったら仕事できるねなんて言われる.
知識が豊富だったり盛り上げ隊長だったら面白いとかね.

でも「優しい」って,すごく当たり障りのない言葉だと思う.

もちろん本当に優しい人はいる.
他の人の気持ちを汲んであげて,寄り添って,助けたりしている人.
でもそうゆう人の場合,確実に人望がついてまわる.

しかし私の場合言われるだけで,人望はついてまわらない.誤解を恐れず言うと私はその人たちにとって都合が良いだけでしかないのだ.
「自分が困ってもとりあえずあの人いるから大丈夫でしょ.どうにかなるでしょ」の「あの人」という登場人物でしかないのである.

ただ人間とは悲しいもので,頼られると少し頑張りたくなってしまうのである.そして頑張ると水はけの良い「ありがとう」しか返ってこないのだ.
そこで私は思ってしまう.「もうちょっと何かないの」と.
こってりクリームとは言わない.せめてニキビ用化粧水ぐらいの保湿力はないと心がカサカサなってしまうのだけれど.

でもきっと,もうちょっとを求める私にも色々問題があるんだろうな.
そんなことを思いつつ,結局せめてもの「優しい」を死守しようと今日も頑張るのである.

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