スポーツベッター必読書「The Logic Of Sports Betting」のご紹介(和訳)<イントロ>
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スポーツベッター必読書「The Logic Of Sports Betting」のご紹介(和訳)<イントロ>

ブックおじさん

今回はある本の紹介

どうもブックおじさんです。今日はスポーツベッティング、ブックメーカーをしているベッターさんにオススメしたい本の紹介です。

1年前にツイッターで一度紹介した事があるので、すでに読まれた方もいるかもしれませんが、2019年に出版された「The Logic Of Sports Betting」というベッター向けの本です。

Pinnacleで紹介されていた5冊のベッター向け書籍の内の1冊で、初心者から熟練者まで学ぶことの多い内容となっております。

大手ブックメーカーサイトPinnacle紹介書籍

以下Pinnacleでの紹介文です。スポーツベッティングを嗜んでいる方はかなりそそられますよ(笑

『Logic of Sports Betting』は2019年に出版されると、たちまちベッターの間で人気に火が付きました。概念的には初心者レベル向けに書かれていますが、実際には誰にとっても得るものがあります。本書が出版以来、これほど高い評価を受けている理由は簡単にわかります。複雑な主題にも関わらず、比較的短くて読みやすいからです。ベッティングの背後にある数学を理解することと、それがベッターとしての経験にどのように変換されるかのバランスが完璧に取れています。2人の著者は、どちらも素晴らしい経歴の持ち主です。エド・ミラーはポーカーについて多くの著書があり、マシュー・ダヴィドフは業界のモデリング側での経験があります。両者は現在、ライブオッズプロバイダのDeck Prism Sportsを運営しています。
『Logic of Sports Betting』は、単なるベッターの出発点ではありません。「総合的なホールド」という概念は、すべてのベッターが理解する必要がある基本原則の1つであり、土台となる優れたプラットフォームを提供するものです。ブックメーカーがベッターに対して持つアドバンテージの分類もまた、ベッターにとって非常に有益であり、この考え方を実践すれば、確実に良い結果がもたらされます(アドバンテージプレイヤーになることを禁止される可能性もあります)。ベッターとしての成長の大部分は、知識を深め、間違いから学び、実力を磨くだけでなく、何と対決しているかを理解することでもあります。ベッティングがベッターとブックメーカーの対決であるというのは実際のところ俗説がかっており、あなたが市場で打ち負かそうとしているのは他のベッターですが、ブックメーカーがどのように機能しているかや、さまざまなタイプのブックメーカーとその潜在的な弱点を理解することは、非常に有益です。

出典
ベッティングを向上させるための書籍ベスト5 | Pinnacle | 

推測が確信に変わる1冊

私個人としても既知のものは多かったですが、新たな発見もあり非常に学びがありました。ベッターは絶対に読むべき本だと思います。

7年もスポーツベッティングをしていると、酸いも甘いも噛み分けて来ましたしスポーツブックがどういう仕組でビジネスをしているのか、どう儲けているのか、どういう仕組でオッズをつけているのかのメカニズムや誰と戦っているのか等の構図、勝つための肝は何かについてもある程度推測が出来ていました。

スポーツベッティング関係者が書いたこの本を読んだことでそれらは確信と変わりました。

知っているか知らないか。スポーツベッティングで退場せず長く楽しんで稼いでいきたいと思うのであれば、相手のことは知っておくべきだと思います。

そして、相手を知るために赤裸々に語られている当書はまさにもってこいの一冊となっています。

ちなみにこの本は主にアメリカのベッティング市場が舞台となっています。そのためBet365やPinnacle、William Hillといった欧州のブックメーカーを普段使う我々日本人にとっては一部理解に苦しむ内容もあります。当書内のオッズの表記もデシマルオッズではなくアメリカンオッズなのも読むのに苦戦する一因です。とはいえ、知っておいて損はない内容ばかりなのは間違いありません。

日本人ベッターの情報リテラシーがあがる

また、日本のスポーツベッティングを取り巻く環境で思うこととして、ベッターの情報格差が大きい事があると思っており、それによる被害を減らす助けにもこの本はなるのではと思っています。

正しく情報が拾える人とそうでない人。英語に抵抗がある人とそうでない人。初心者と熟練者。これらの違いによって、持っている情報に相当な差があります。

スポーツベッティングにおける情報弱者が損をする場面が対ブックメーカーだけではなく、それ以外(例えばブックメーカーコンサルによる詐欺まがいな事など)で生まれているのをもどかしく感じておりました。

正直、そこまで他人に興味はないのですが、好きなスポーツベッティングで詐欺被害や悪態をつかれている書き込みを見ていると気分の良いものではないです。

マルチプレイヤーゲームの特徴から他のベッターが熟練するとその分自分が勝ち続けるには難しくなるのは分かってます。ただ、こういった情報弱者の人たちの被害を少なくし、健全な環境になってほしいという願いの方が強く、そのためには是非ともこの本を参考にして欲しいなと思います。

洋書に抵抗→翻訳して紹介!

とは言え、日本語出版ではないため多くの方は読みたくても読めない状況にあるのも事実でしょう。

英語のみの出版のため、読みたくてもハードルが高い、要約して欲しいといった要望も前々から頂いておりました。

応えたいという思いがある中で、翻訳の難易度の高さなどを含む様々な問題があり、なかなか実現に至りませんでした。

しかし、今回それらのハードルをクリアする事ができ、ご紹介できる運びとなりました。ちなみに翻訳に関しては、ある程度のクオリティは諦める形で機械翻訳と人の目によるチェックで対応しました。さすがに専門家ではない自分が全文一人で翻訳するのは現実的ではなかったです・・しかし、しっかりとニュアンスは理解できるレベルにはなっているのはないかと思います。
というわけで、本記事では当書のイントロ部分をご紹介致します。

連載予定

当書は以下3部構成となっています。
ボリュームも相当なものなので、今後の紹介もかなり長期になる予定です。先が気になる方はAmazon Kindleですぐに購入できますので、そちらご覧下さい。また、今後一部の連載記事は有料になる予定です。1冊読む想定であれば、ご自身で購入し機械翻訳にぶつける方が時間的にもお財布的にもコスパが良いかもしれません。一応、本noteでは当書に出てくる用語などを用語集として整理していく予定なので、理解度深める&手間を省きたい方は読み進めていただければと思います。
連載の流れとしては以下を予定しています。

プレゼンテーション1

各パート10~15記事に分割し発信していく予定です。
発信スパンは特に決めていないですが、1週間に2,3記事、時間的に余裕があれば連日投稿もしたいと考えています。

また、先に案内したように各連載ごとに出てくる用語は極力拾い解説する用語集を準備いたします。今回は以下のリストになります。もし、読み進めていき用語集に出ていない言葉で理解できない用語あればご連絡下さい。リストに順次追加していきたいと思います。

用語集

・スポーツベッティング
スポーツへ合法的に賭けをすること。全世界で330兆円規模(世界のスポーツ興行市場の14倍)の市場規模を誇る。欧州では発祥のイギリスを中心に人々の生活に根付いており、アメリカでは2018年に米国最高裁判所が法的解釈を変え、禁止が覆されたことで各州で解禁が進んでいる。日本も解禁に向け新経済連盟などが政府へ提言をしている。

・スポーツブック
ブックメーカー。スポーツベッティングを提供しているサイト・企業のこと。当書内ではスポーツベッティングと近い形で使用されている。

・ベッター
賭けをする人。スポーツベッティングをする人

・ハウス(ポーカー用語)
ゲームを運営する胴元・店・経営者のこと

ラウンダーズ(映画)マット・デイモンが名ギャンブラーに扮したスリリングな青春劇。闇のポーカー・ゲームに魅せられた天才的な勝負師(ラウンダーズ)の青年と、その世界に息づく人間模様をクールに捉える。緊迫感漲る心理ゲームが妙味の、男臭い正当派ギャンブル映画(映画.comより)

ブックおじさん's check point

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記事を読み進める前にちょっとしたチェックポイントをおじさんの視点からお届けするコーナーです。

・スポーツベッティングにおいて敵は胴元だけと思っていませんでしたか?
・直接の敵と間接の敵は誰だと思いますか?
・映画「ラウンダース」ぜひ観ると良いですよ

それでは、当書のイントロご覧ください!

The Logic Of Sports Betting(翻訳)

Introduction

"テーブルについて最初の30分でカモを見つけられなかったら、自分がカモだ"

名台詞の多い映画の中で、この台詞が一番良かった。

なぜなら、『ラウンダーズ』はポーカー映画であり、あのセリフほどポーカーの核心を突いたものはないから。

それだけではなく、その考え方はポーカーを明らかに超越していたという点でも最高でした。それは、私たちの住む世界とカルチャーについて一般的に知られていない真理でした。そして、スポーツベッティングについても同様に深い意味となるのです。

カジノのゲームは、ほとんどが一人用のゲームです。
一人で機械の前に座ってボタンを押すスロットマシンやビデオポーカーのように、明らかにそうであるゲームがあります。

ブラックジャックのようなテーブルゲームは、最初はシングルプレイヤーではないように見えるかもしれません。

テーブルには最低でもディーラーがいて、他のプレイヤーもいるのが普通です。しかし、ディーラーはカードをめくったり、ベットを支払ったりするだけで、決定権はありません。最近のカジノでは、ディーラーの仕事は機械で簡単にできるようになっていますね。

テーブルにいる他のプレイヤーはあなたのゲームに参加していません。彼らは自分たちのゲームをプレイしているのです。あなたの隣のプレイヤーが何をしようとあなたのゲームには何の影響もありませんし、その逆もまた然りです。相手がカモかどうかはあなたには意味がありません。

ブラックジャックで重要なのは、ゲームの決められたルールをいかにうまく利用するかということなのです。

このようなカジノゲームは、よく「自分対ハウス」と考えられています。しかし、ハウスはプレイしていません。プレイしているのはあなただけなのです。

あなたが負けるように設計された固定のルールセットに対して、あなたはプレイしているのです。ハウスはゲームを運営し、あなたの損失を回収するために存在しているだけなのです。

もちろん、ポーカーは違います。

ノンプレイヤーとしてのハウスの役割がより明確です。あなたは8人の他の人とテーブルに座り、実際に彼らと対戦しているのです。もしテーブルにカモがいれば、その日は良い日になるでしょう。

繰り返しになりますが、ハウスの役割は、ゲームを運営し、そのためのフィーを徴収することだけです。

スポーツベッティングがユニークなのは、事実上、ハウスと対戦する唯一のゲームだからです。ハウスは現役の参加者なのです。そう。あなたと直接的に戦う敵です。

また、このゲームはゼロサムゲームです。あなたが勝って、ハウスが同じだけ負ける。あるいは、ハウスが勝って、あなたが負ける。

ポーカーのようにテーブル越しに対戦相手を見つめることができるのと違って、スポーツベッティングでは対戦相手の目を見ることはありませんから、ちょっと不公平ですね。

しかし、スポーツブックで賭けをするということは、他の人とゲームをしていることになります。スポーツブックをやっている人、そう、他のベッターはあなたを負かそうとしている人たちです。

なぜなら、もし彼らがあなたに勝てなければ、ゼロサムゲームの定義上、あなたが彼らに勝つことになるからです。そして、もしあなたがそのようなことを十分に行えば、彼らは退場することになるでしょう。

これは、スポーツベッティングの核心的な真実です。

あなたは、積極的にあなたを倒そうとしている他の人々とゲームをしているのです。そして、それはあなたとハウスの二人だけのゲームではありません。マルチプレイヤーゲームでは、他のベッターと間接的に対戦します。ブラックジャックでは、世界最高のブラックジャックプレイヤーがあなたの隣に座っていても、あなたのハンドや結果には何の影響もありません。

スポーツベッティングでは、世界最高の選手があなたの市場で賭けをしていたら、あなたは損をするし、勝つのも難しくなります。

つまり、Mike McDermott(※映画「ラウンダーズ」の主人公であるポーカープレイヤー。マッド・デイモンが演じる)はポーカーの話をしていて、カモを見抜く力が必要だと言っていましたが、スポーツベッティングではポーカー以上にそれは正しいと言えるのです。もしあなたがカモを見抜くことができなければ、あなたはカモにされてしまうのです。

この本は、カモを見抜く方法と、自分がカモにならないための方法を教えてくれます。そして、その過程で少しでもお金を稼ぐ方法も教えてくれます。

この本は3部構成になっています。
第1部では、主な取引相手であるスポーツブックを徹底的に検証しています。ベットがどのように機能するのか、そしてスポーツベッティング業界がどのように構成されているのか、その強みと弱み、そしてあなたのお金を獲得しようとするハウス側の人々がどのようなトリックを仕掛けてくるのかを説明しています(うまくいけば無駄になるかもしれませんが)。

本書の第2部では、スポーツベッティングのロジックについて説明しています。これは、市場をナビゲートし、落とし穴を避け、勝つための戦略を構築するために必要な概念です。

第3部では、スポーツベッティングのメニューを見て、長期的に勝てるベットを一貫して見つけるための実践的なガイドです。
私が目指しているのは、スポーツベッティング業界のカーテンの裏側をよく見て、スポーツブックがどこで強いのか、どこでかろうじてビジネスを維持しているのかを見てもらうことです。(そして、どこのスポーツブックが強いのか、どこがぎりぎりなのかを知ることができます。) 

そして、どのようにして良い賭けを見つけるかというロジックを説明し、そのアイデアを実践するための最後の一歩を自分で踏み出せるようにしています。

最後に、注意点です。
この本は、スポーツベッティングのロジックについて書かれています。プロのベッターになるためのガイドではありません。特に、プロのベッティングについては、データ分析とモディファイという重要な分野をカバーしていません。スポーツの世界では、データ分析をあまり行わなくてもそこそこ勝つことはできますが、データを深く分析しなければ大きく勝つことはできません。

本書で紹介する内容は、プロのベッティングに必要な知識ですが、それだけでは十分ではありません。もしあなたの目的が、高度な知識を持ったレクリエーション・ベッターになることであれば、スポーツブックに張り付きベッティングを楽しむためにこの本は必要な物かもしれません。しかし、ベッティングをビジネスにしたいのであれば、ここで紹介した内容よりももっと多くの知識が必要です。

では、早速、ご紹介しましょう。

(次回続く)



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ブックおじさん
普通のサラリーマンが副業でNBAベットやってます。NBAベットとはNBAを中心にブックメーカーを嗜むこと。推しチームは西はクリッパーズ、東はセルティックス。推しメンはクリス・ポールです。 ブックメーカーやスポーツベッティングに関する事、NBAの予想などをnoteに投稿しています。