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SNS迷走日記其の弐

かつてこのような記事を書いた。1年少し前のことだ。

SNS迷走ぶりはこのときから変わっていない。いや、より一層の混迷を極めている。昨今のSNSの状況は戦国時代というよりはディストピアSF化しつつあるともいえる。

改めて今回「SNS迷走日記其の弐」を書こうと思い到ったのは、ひとつには現在私がクラウド・ファンディングをやっているからだ。

クラファンで重要なのはいかにして多くの人に知ってもらうか。そのためにSNSは必須道具だ。SNSのなかでも拡散能力が大きいと思っていたX(旧Twitter)が全く持って迷走している。離脱している人も多い。どんどんポストアポカリプスの荒涼とした世界になりつつある。
いったいこんな殺伐とした世界でどうしたらええんや。
本記事はそんな店主の頭の中の混乱・混迷ぶりを吐露するものであり、現在進行形で続いている迷走日記のある一日を切り取った記録の続報である。

X(旧Twitter)

フォロワー3500人(2023年7月末時点)→4100人強(2024年11月時点)
まあ、ぶっちゃけ今でもメインと言えるSNS。どのくらいアクティブかは不明だがフォロワーも4000人を超えていて私の保有するSNSのなかでは最多である。情報拡散能力(私はいまでもRTと言ってしまうが)も一番。

ただ本当に投稿のインプレッションや表示が、嘘みたいに減った。アクティブなフォロワーさんが減ったということなのか。まああんだけウォーキング・デッドみたいなTLになってしまったらそうなるか。

そしてここんとこの迷走ぶりの大きな要因の一つがX(旧Twitter)の明日(もう今日か)2024年11月15日に迫っている新規約である。
なかでも投稿した素材がAI学習をはじめとして勝手に利用されるかもしれないという問題だ。これはもちろんクリエイターの方にとっても悩ましい問題であるだろうが、私のような書影などを用いてマンガ紹介をしているアカウントにとっても死活問題だ。被害を受けるのが自分であるならばそれは自分の選択なのだが、愛する推しマンガ家さんが迷惑をこうむるのはあってはならんのだ。
いちおうAI学習の拒絶(完全にできるとは思っていないけどGrekへの利用を許可しない)はせめてもの対応としてやっているが、新規約に変わったときにどうなるのか。
今回の件からX(旧Twitter)からBlueskyに移行した人も多いように思う。

Bluesky

フォロワー78人(2023年7月末時点)→326人強(2024年11月時点)
前回の記事の時には招待制だったのが自由に参加できるようになって日本人ユーザーも増えた模様。あと前回の記事では「もっさい」と言っていたが、動きもスムーズに快適になった。
とはいえ、フォロワーはX(旧Twitter)の10分の1に満たない。
たま~~~~になんでこの投稿が?という投稿がやたらと拡散されることもあるのだが、たいてい静か。まぁフォロワーも少ないしね。
以前はFeedに期待もかけていたが、自分自身があまりTLを見る余裕がないためにあまりその意義を体感できていない。っていうかUIがちょっと変わって、よくわからなくなってる。

ああああ!あとBlueskyはセンシティブ画像への判定が厳しいのだ。現在クラファンをしている『男の皮』はヌードシーンが登場したりもするが、成人コンテンツ扱いになってしまった。エロコンテンツをUPすると即バンされる、という噂もあったが、さすがにあからさまなエロではなかったからかバンはされていない。が画像が表示されないし、本当はフィルターをかけたほうが良いのだろうな(フィルターのかけ方をようやく今日理解した…)。とはいえクラファンの画像や動画がすぐに成人コンテンツ扱いされてしまっては果たして情報拡散としての効果は…(逆に興味を惹いてよかったりするのだろうか…)。
希望は捨てていない。が、悩ましい。

インスタグラム

フォロワー1900人弱(2023年7月末時点)→2700人(2024年11月時点)
意外にフォロワー増えてるね。なんでだろう。
ただインスタは完全に海外のアーティスト・出版社フォロー用として使っていたという経緯もあって、ちょっとほかのSNSと使用用途が違いすぎる。最近日本のアーティストもフォローしたりも始めたが、基本お客はフォローしない方針にしている(なんかお客の普段の生活写真をのぞき見てしまうのは文字情報よりも申し訳ない気分になってしまうのだ)。

スレッズ

フォロワー200人ちょい(2023年7月末時点)→766人(2024年11月時点)
インスタで日本のアーティストをフォローし始めたと書いたが、どっちかというとスレッズの方がフォローは多いかも。とはいえスレッズは本当によくわからん。正直投稿に対して一番反応少ないSNSがスレッズでは?と思えるくらい。RPもいいねもほとんどされない。
たまにすごいいいねとかついてる投稿がTLに流れてくるけど、なんでこれにこんなにいいねついてるの?とか疑問しかない。
動きのもっささはなくなったけど、使いどころが全然わかっていないSNS。

Facebook

すみません。これは前回の記事同様、使いこなせていません。多分今後もそうなると思います。

そういえばAI絡み問題は、X(旧Twitter)だけに限った話ではない。
少し前にはMeta(インスタ、スレッズ、Facebook)でも浮上した。そのときはどちらかというと海外のアーティストさんが反対表明を出し、Caraへの移動を促すような動きがあったのを思い出した。

Cara

フォロワー10人(2024年11月時点)。
いちおうそんときにアカウントだけは作った…。
CaraはAI学習を完全に反対しているし、クリエイターさんのポートフォリオSNSとしては良いんじゃないかな。ただあまり日本人は使っていない?
私自身はクリエイターではなく紹介アカウントなので、Caraは使用しづらいところもあって本当にアカウントを作っただけで放置状態。

あのときCaraのアカウントを作ったアーティストさんは多かったが、完全にインスタから移行した人っているのかな…結局インスタを並行して(下手をすればCaraは放置)という方も多いような印象。
(ただ今回のX(旧Twitter)の離脱ぶりを考えると、X(旧Twitter)から離れてしまった人が再び戻ってくるとは思いづらい…)

マストドン

フォロワー57人(2023年7月末時点)→137人(2024年11月時点)
使いどころがわかっていないSNSナンバーワン。さいきんスパムの大量発生とかもあって正直やめるか悩んでいるSNS。

Discord

オープン型のSNSが完全にアレなんで、本当はDiscordとかのクローズドなコミュニティを作りたい。でもまだうまく運用できる自信がなくて放置状態。マジ、Discordでクローズドで情報交換とか交流のための海外マンガコミュニティとかあったら入りたいという方いらっしゃったらご連絡ください。

YouTube

フォロワー700人(2023年7月末時点)→1181人(2024年11月時点)
前回、週1くらいで短めの動画もコンスタントに投稿できるようにしたい、
なんて書いたくせに全くできていない。動画編集のセンスないのはよくわかっているので凝ったものは作れないし、ライブとポッドキャストで精いっぱい。でもポッドキャストの効果なのか、ありがたいことにチャンネル登録者は増えているし、再生時間も堅調に増えている。とりあえずは現状維持。

ポッドキャスト

Spotifyの視聴回数は相変わらず低迷しているけど、まあSpotifyにアップしたら各種ポッドキャストに自動配信される設定にしているので、聞いてくれている人は聞いてくれているんだろう(と自分に言い聞かせる)。
どのくらいの効果があるのかは本当によくわかっていないけど、YouTubeの動画数と再生時間を増やすのにはとても貢献している。

メルマガ(BASE通販者対象/メンバー会員)

実はメルマガが2種類ある。ひとつは通販サイトのBASE経由。もう一つは完全アナログに送っているメンバー会員向けのメルマガ。
ただこれは全然手が回っていない。特にメンバー会員向けなんて、クラファンの宣伝のためかと怒られるのではという頻度しか出せていなくてもうダメ。無理。もっと丁寧に生きたい。

同人誌・情報誌

海外マンガのガイドブックは必要なんだろうなあと思いつつ、編集作業に時間がかかってしまって、あまりその余裕が作り出せていない。
結局海外マンガ情報誌『漫海』は第4号でいったん終了にしてしまった。げそにんちゃんとはまた別の方法で繋がっていたいとは考えている。(じゃないとげそにんちゃんが海外マンガから離脱しそうだから)

同人誌という側面で言うと、海外マンガ家さんの邦訳コミックZINEを作りたいという思いが年々増している。一般書として邦訳マンガを出すのはハードルが高いが、個人としてマンガ家さんにお願いして邦訳して同人誌のような体裁で少部数(数百程度?)発行して、イベントとかで売ったらどうかな、とか考えている。一人だと後回しにしてしまうから、誰か一緒にやりたいって人いるかな?

note

中途半端なのは1年前と同じ。月2回(新刊マンガリストとニュース)、それからマンガ賞の記事を書くくらいで、ほとんど活用できていない。
アガサジューンさんと共同運営マガジン「マンガクロスボーダー」は途中で止まってしまっているが、アガサさんがこのたび独立して書店を開業される運びになったのでとても喜ばしい。

noteの月額サブスクのメンバーシップ機能とか、有料メルマガとか、Patreon なのか、Buy Me a Coffee的なチッププラットフォームなのか。海外マンガ情報の課金化はずっと考えている。今やっている情報発信は完全にただ働きで、店の宣伝も兼ねているとはいえ店の経営はこの夏から本当に苦しい。海外マンガ情報を発信している人はほとんどいないから意義のあることなんだと自分に言い聞かせて続けているが、なんかどうにかならんかなとずっと思い続けている。


クラファンで忙しいのになに勢い任せて長文記事書いてるんだと自分で自分にツッコミを入れているが、まあSNSをどうしていくかは本当に迷走しています。もうこれは原点回帰でSNSよりもリアルやクローズドのコミュニティを作らんと行けないなと思いつつ、とはいえ海外マンガの情報発信をしている人は少ない中でSNSも欠かせないツールだとは思っています。まあどうなっていくのかなとややもすると他人事みたいな気分になりそうな気持を抑えて、最近疲れ気味な店主が勢いで書いたものでもあるので後日恥ずかしくなって削除しちゃうかも。

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