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『傲慢と善良』を読んで、BOOK婚に入会いただく方が続出しています。

自分の正しさ、大事にしているものは人によって違う。
異なる価値観に触れない限り、「正しさ」の正体には気付けないー。

辻村深月さん『傲慢と善良』が、苦しくて凄すぎたので共有します。

読んでいただきたい人はこんな感じです。

□真面目ないい子で育ってきた人
□人に価値観を押し付けて自分を守ろうとしてしまう人
□恋愛をあまりしたことがない人

ちなみにこちらを読んだ方の中で、BOOK婚への入会を決めた会員様がたくさんいらっしゃいます。(最近カウンセリングでもよくこの本の話題になります)

自分の触れてほしくないところを直視しないといけない。
怖さもあるけれど自分を信じて前に進んでいこうと思える強さをもらえる一冊です。
婚活中の方は、ぜひ一度読んでみてください。

*以下、若干のネタバレを含みます。私の個人的見解ですのでご了承ください。

まずはじめに、この本は、「偏見」を持たせるような書き方をあえてしている気がするんです。


登場人物のことを、「この人やばい」とか「こんなんだから〇〇なんでしょ…」って思ってしまう、という。
(私も、正直、この人はちょっと…って思って読んでいたのです。)

「自立できてなさすぎ」とか
「自分のことも自分で決められないの?」とか
「相談所の方のこの考え方、ほんとに正しいの?」とか

でもきっと、そういうふうに思わせるように。
書いているのだと思うんです。

憶測だけなのに。

勝手に決めつけてしまった。

だから、読んでいて、怖くなったんです。

結婚に。「正解」なんてない。
人生に。「正解」なんてない。

誰だって、うまくなんか生きられない。

結婚したら、とか子供いたら、とか
それが幸せかどうかなんて、わからない。

「傲慢」「善良」

この言葉は、似ているようで相反する
相反するようで似ている

きっと、これらは紙一重だろうなと思いました。

ここまでタイトルを強烈に意識して「読ませる」作品。改めて、すごい作家だなと思いました。

主人公の人生が恥ずかしいくらいに丸裸。

だからその心に
触れると、
しんどいー。

普段、ここまで人のざわざわしている部分に触れる機会なんてないです。

だから「うっわ」ってどこかで思いながらも、途中から
「ちょっと…わかるわこの感じ」とも思う。

登場人物に共鳴し始めて、いつしか自分と重ねていることに気づくー。

それは、自分で気付きたくなかった、でも気づかなければいけない部分。

あなたの人生でずっと引っ掛かっているパーツなのだと思います。

結婚をした方がいいとか
結婚しない方が幸せとか
そんなのは自分が体験しない限り、わからないし、
誰かに決められるものでもない。

決して、正解なんてないと思うけれど…


それでも

進んでいく道は未知で、だから怖い。

みんな不安。
不安すぎて、自分自身に、いっぱいいっぱいになってしまう。

だから人と比べて自分が優れている部分を見つけて安心する。

そういった構図があるんだろうなと思いました。


この小説の中に出てくる登場人物の中でも、数人はさんざんたる感じで描かれている。(これも、偏見を生むため、だと思っています。個人的には。)

それでも、角度が違えば、きっとまた違った見え方やSTORYがあるはずだと思う。

総じて、みんな、他の人のこと色々言い過ぎだよねって思いました。

人のことばっかり考えたら生きづらくもなる。

「適当に・適度に生きる」

正直、真面目な私にはできないけど…
この時代に生まれてしまったから、より一層比較してしまうけど…

自分だけが自分を信じる。

この視点は忘れないでいたい

誰にだって、自分しか知らないストーリーがある。

報道の裏には背景がある。

正しいものなんて、何一つない。


グサグサグサグサ。

いろんな感情になって

いろんなところをえぐられて

現実を直視しなきゃいけなくて

そんな。

止められない読書体験でした。

ぜひ読んでみてください。
そして、感じられたことを無料カウンセリングの際にお話しませんか?


おしまい。

ライター:moon (BOOK婚代表カウンセラー)


『私のことが書いてある、、!』と話題のnoteはこちら。


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