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なぜ働いていると本が読めなくなるのか

〇タイトル

なぜ働いていると本が読めなくなるのか | 読書(86/1000)
著者 三宅 香帆

○学んだ点

・時代と読書

時代別の読書の立ち位置と自己啓発の、モチベーション。
明治〜大正:読書はエリートのための教養。自己啓発は修養のために、立身出世のために行う。
戦前〜戦後:中古書籍が百姓や地方に分配されるように。読書はエリートと大衆の教養。エリートに追いつきたいため自己啓発を行う。
オイルショック〜バブル崩壊前:読書は娯楽のために行う。自己啓発は会社で出世を行いたいために行う。自己啓発本が台頭する。会社で出世したい。
バブル崩壊後〜現代:自己啓発は本だけではなく、情報がキャッチできればなんでも良い。読書そのものがノイズになっている。キャリアは自分で作らなければならず、仕事で自己実現をしたい。

・なぜ働いていると本が読めなくなるのか

読書はノイズが含まれるコンテンツ。
現代ではネット検索やSNSで自分の欲しい情報にピンポイントでたどり着くことができる。
読書は自分の欲しい情報だけでなく、周辺知識や求めていない情報が含まれるコンテンツのため、働く上ではノイズのように感じる。
ノイズを除去するかの如く、速読術が注目されつつある。

・半身社会を目指す

現代は疲労社会。
毎週5日 8時間、残業を行って仕事をする。
もちろん人生のどこかで1週間ほど熱量を注いで残業をするのは大事だが、一瞬で良い。

読書をノイズと感じてしまうくらい毎日を疲弊して過ごすのではなく、仕事をほどほどにできる働き方を。
全身全霊で燃え尽きるのではなく、持続可能な働き方を。

個人的に印象的だったのは情報は娯楽と著者が記載していた部分。
SNSで情報を収集することそのものに楽しさを感じている人がいる。(エンジニアとかは特に)
その行為の親戚に井戸端会議があるのだと感じた。
噂話やニュースでのゴシップが楽しいと感じているのが一定層いるが、その人にとってはそれが娯楽。

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