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白鳥翔のお手本のような手牌進行とか萩原聖人の大ミスとか

白鳥翔、丁寧な進行から降り手順

Mリーグ2020 11/19 第一試合から

これは本当にためになる、特に初心者〜中級者の方に見てもらいたい手順でしたので見ていきたいと思います。


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開局北家から始まった白鳥、リーチ効率最大の發切りから

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8sを引いて孤立の9p切り。

萬子の形で見落としがちなのが、6 m引きからの3面子構成。

ゆるふわっと5mとか切らないように注意。

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いうて9m引きでもカン6mが残る。

一応の一向聴。

孤立の4sと8sならドラ受けと三色移行の両方を兼ね備えた4sの方に魅力が多い。当然の8s切り。

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萬子が両面変化したら5m切り。

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音速で聴牌するも、9mが全見え。

一手変わりで平和三色ドラがあるため、当然の聴牌外し。

6m全見えの9m残り3枚ならリーチだったろう。

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聴牌と言うのもおこがましいが、一応ルール上は聴牌。当然ダマ。

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ゴミゴミのゴミ聴牌のブラック企業よりは平和三色ドラかイッツーのどちらの優良企業にも向かえる一向聴の方が優秀。

これも当然の聴牌外し。

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しかし、筒子が4連形になると、平和の受け入れが違いすぎるのでイッツーを諦める。

三色ルートは三色にならなくてもドラが使えたりするので、残すのは当然三色ルート。

8巡目ということもあり、いつまでも夢を語っている場合ではなくなってきていることも大きい。

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しかし、そこから進行しないまま対面園田が2副露。

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更に上家からのリーチが入り、初牌の白を掴んでは降りも致し方ない。

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最後のチーは下家の瀬戸熊に海底を渡すチーだ。

瀬戸熊の聴牌率を少しでも下げようとする判断だ。

一連の流れが本当に美しい白鳥の手牌進行だった。

特に中級者までの方に参考にしてもらいたい手筋で、いわゆる強者と呼ばれる者であればほぼほぼ同様の手牌進行になったのではなかろうか。

降りの選択は1pからで良いのか?

実はここだけ気になっている。

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対面園田の2副露と上家茅森からのリーチを受けて1pを切った場面。

そりゃ親のリーチには現物だが、園田の仕掛けを無視しすぎじゃ?

そもそも園田が普段やんちゃな仕掛けを結構多用するから、全体的に軽く見られがちではあるのだが。

園田の仕掛けってタンヤオだとすると、残りの面子候補がかなり限られてるんですよね。

あるとしたら筒子の下か58mの二度受けか?そしてドラ対子といった塩梅か。

でも、白アンコのパターンもある。

1p当たっても文句言えなさそう。

そして聴牌取ろうとしたら白か4sを切らなきゃいけない。

それなら9m切って完降りの方がいいんじゃないかな。

これもお手本のようなドラ切りのバランス

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一向聴とはいえ、シャンポンの頼りの南が既に一枚見えていて、聴牌までに無くなったらシャンポン聴牌に価値はない。

なら7mを1枚だけ外して萬子か筒子の横伸びに期待、その間にドラが重なればそれで良いし、重ならなくても両面聴牌なら切ろう、といった腹づもりなのだろう。

実際は音速で南ツモってぐぬぬってなってましたが、結局リーチしてツモってたのでまぁ良いでしょう。

ドラはあるけど遅そうなときはチートイに行ってはどうか?

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9sが重なって3対子目ができたところの瀬戸熊さん。

ドラドラあるんですが、いかんせん重た過ぎる。

さすがにこれで先制を狙うのはファンタジーが過ぎますね。

それなら今のうちに4p6p4mあたりを払っていって後手番チートイの押し返しを狙ってみてはどうでしょうか。

5sもどこで離すか悩ましいところですが、一応赤があることを考えると、他の4、6を切った後に処理する、くらいですかね。

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ただ、その場合この4pは確実に逃してそうですけどね。

序盤でメンピンの一向聴とメンタンピンの2向聴なら後者の方が嬉しい問題

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これですね。

ほんまこの日は白鳥の手牌は悩ましいのが多かったように思う。気のせいかもしれんけど。

実戦でもかなり長考してましたね。

開局だったら音速で1s切るんですが、いかんせんこの局は全員が早上がりに来るんですよね。

そこで向聴戻しをしてる暇があるのかって話ですよ。

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流石にやり過ぎってんで2s切ってましたが。

1s切りという選択肢が無い人は、そんな選択肢もあるよ、といった一幕でした。

オーラスのライバルには競りかけろ

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たまたまコメント見てたら、オーラス瀬戸熊のリーチに「瀬戸熊リーチ要らんやんけ」みたいなコメントが結構出てた。

これはかなり押し有利だと思います。

なにより、このまま座って親の上がりを許すとなると自分がラス落ちコースまっしぐらなんでね。

そりゃ愚形追っかけの時点で苦しいんですけど、地蔵ラスくらうくらいなら前のめりにいって、たまたま上がれましたのパターンを引きに行った方が良いでしょう。

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白鳥が上がった次の局、園田のこの放銃なんかもそうですね。

普段の園田なら、というか普通はリーチ受けていてこの手牌から初牌の發なんか切るわけないんですよ。

それだけオーラスというのは特別な局、ということですね。

萩原聖人さん、壊れる

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この形から2m切っての放銃。痛恨の裏裏で12000。

聴牌で2m切るのならまだわかりますが、愚形残りの一向聴で切る牌ではないですね。素直に現物の1s切って降りましょう。

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三色って5飜役とかでしたっけ?

鳴き手の愚形ターツ選択はチーよりポン優先ですよ萩原さん

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このシーンですね。

赤含みの両面とドラ対子は切るわけないんで、残り68pと8s対子の比較です。

もちろん7p引けばタンピンなんですが、鳴いても満貫あるんで、鳴き聴牌は見るべきですね。

どっちが鳴きやすいか、となったらどう考えても8sポンの方が鳴きやすいです。

勝負手は目一杯に受けましょう

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オーラス。

着順アップのためにはトリプルツモか倍満直撃。

要するに無理。この手を素直に仕上げましょう。

というときにこの3sは残した方が良いですね。

大体4s引いたときに痛すぎるんですよ。

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ね?

もしかしたらタンピン赤赤くらいはツモってたかもしれないですね。

最終盤では下家ケアー

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松本がちょっと気を抜いたシーン。

3m切っても6m切っても聴牌維持の場面。

3mが下家の親の現物なので鳴かれにくい3mを切った方が良いですね。2mも3枚切れているため、受けを狭めたから上がり逃した、とはなりにくそう。

そもそも残り1巡とかなのだから、聴牌さえしていれば良形にこだわる必要が無いですね。

仮に村上や萩原に放銃になっても、それでオーラスの親が落とせるのなら十分でしょう。


ところで、インタビューの萩原さん、流石に心折れてそうな雰囲気でしたけど、大丈夫ですか??

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