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“バナナ系”“恋人系”の、似て非なるお土産たち

東京土産の定番として人気の「東京ばな奈」。日本人にも外国人にも好まれる黄色のパッケージは、ターミナル駅や空港で堆く積み上がっているのをよく目にします。


「東京ばな奈」はランキング1位の王者

2024年7月31日放送の「全国お土産総選挙!」の第3回では見事1位を獲得しました。


<世界でのランキング>
1位 東京ばな奈(東京)
2位 じゃがポックル(北海道)
3位 二○加煎餅(福岡)
4位 ゆかり(愛知)
5位 岩おこし(大阪)
6位 ういろう マンゴー味(愛知)
7位 母恵夢(愛媛)
8位 笹だんご(新潟)
9位 ごま摺り団子(岩手)
10位 くずきり(京都)
(TBSホームページより)


そんな「東京ばな奈」は従姉妹一家も大好き。都内で買い忘れた私は、「高速のサービスエリアで売ってるはず」と談合坂で降りて物色しました。

ところが出てきたのは、ちょっと違う“バナナ系”でした。


談合坂SA。「スイート」の付加価値で市場参入。皮が茶色い


談合坂SA。意表を突く「バナナまんじゅう」の商品名

「東京ばな奈」は高速SAでも買えたのに…と東京ばな奈さんに問い合わせると、首都圏なら「海老名サービスエリアにございます」とのことでした。


やむを得ず買った「バナナまんじゅう」でしたが従姉妹一家は大笑い。似て非なるお土産でしたが、これはこれで“笑える土産話”となりました。

“恋人系”も狙われる


「白い恋人」は北海道土産の代表格です。その販売には50年近い歴史があります。変わらぬ味にたくさんのファンがいらっしゃいます。


包装紙も発売当初から変わらない…(同社HPより)

いつ頂いてもうれしいお土産。この由緒あるこのお土産にも、似て非なる挑戦者が立ちはだかります。


長野県のある道の駅でこんなお土産を発見。「白い」という形容詞に濃いブルーのパッケージは、なんとなく「白い恋人」を想起させるものがあります。

悩ましいけど、これはこれ?
中身はラングドシャというのも共通点


味はどうなのか、どんな思いでこの製品が生まれたのか…、そこらへんがとても気になる商品です。


一方こちらは大阪。2023年に訪れた道頓堀でもこんなお土産が売られていました。


「バナナの恋人」。究極の合体作です
「通天閣の恋人」。“恋人系”はついにここまで発展…


私は今から十数年前、上海を訪れました。これは2010年に上海の国際空港で売られていたお土産です。


中国語でつけられた「白色恋人」と「黒色恋人」の商品名


当時は、上海居住者を中心に北海道旅行がブームになった時代でした。北海道旅行をした誰かが、こうした中国土産を着想したのかもしれません。

「白色恋人」は人気商品になったのでしょうか…


その後、何度か当地に出張しましたが、私はこのお土産を二度と見ることはありませんでした。上海を代表する定番土産にはなれなかった模様です。


永遠のベストセラーになれるかは、作り手の強い思いがあるかどうか…そんなことを痛感するこの頃です。


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