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Africa Quest.com設立物語Vol.2~コンセプトのヒントは統計データの中に!?~

Webメディア"Africa Quest.com"編集長の横山(凡)です。さて前回は、アフリカに関する関心度・認知度の低さに衝撃を受けたエピソードについてお届けしました。

今回は、Africa Quest.com立ち上げの元となるコンセプトを思い浮かぶまでまでに参考にしたデータとその過程をご紹介します。

さてどうやってアフリカに興味を持ってもらうかを考えた始めた私は、最初に、どれくらいの日本人がアフリカに関わっているのかに興味を持ちました。実際に調べたのは2015年のことですが、せっかくなので一番新しいデータで紹介します。

アフリカで暮らす在留邦人はどれくらい!?

まず調べたのがアフリカで暮らす日本人の人数です。

平成28年度時点でアフリカで暮らす在留邦人は、7,931人!アジアの約39万人、南米の8万人と比べても断トツに少ないですね。あと南極に常に30人いるってことも驚きですが...(笑)

在留邦人数の推移を見ても、南米と南極を除いて増加傾向にありますが、アフリカは8,000人前後でほぼ動きがないですね。改めて見てもまだまだ少ないですね。

ちなみに国別で見ると、上から南アフリカ1505人、エジプト988人、ケニア728人でした。

アフリカに派遣されている協力隊はどれくらい!?

そもそもですが、私は元々青年海外協力隊としてケニアで暮らしていました。上記の在留邦人の中には協力隊も含まれています。気になったので、ちょっと調べてみました。

現在、アフリカ地域に派遣されている隊員の総数は657名でした。2015年当時はケニアだけ100人弱くらいいたので、全体的に少し減ってるんですかね。

ちなみにアフリカにいる日本人の大多数はJICAや協力隊、日本大使館の関係者です。

アフリカへの旅行者はどれくらい?

あと住まずともアフリカに渡航する人はいるでしょ、ってことで旅行者数も調べてみました。

一般社団法人 日本旅行業会(JATA)がまとめている海外旅行者の旅行先トップ50(受入国統計)です。

2015年に発表された数字なんですが、なぜかランキングは2012年ベースになっています。2014年ベースに直すとややこしいので、そのまま掲載します。

アフリカでトップ50に入っているのがナイジェリア(!?)、エジプト、南アフリカ、モロッコです。4カ国合わせて、2012年が14万5000人、2014年が8万3000人です。

他の国はこれよりも低い訳ですから、アフリカ全体で年間通して恐らく20万人いるのかなーって感じですね。

受入国統計なので、旅行者だけでなくビジネス出張者なども含んでいるんでしょうが、やはり少ないですね。。。

そうだ、アフリカに渡航する人を増やそう!!

なぜアフリカの情報は日本に届かないのか。。。
なぜアフリカの情報を発信する人は少ないのか。。。

アフリカの情報の届け方をぼんやり考えた当時の私は、この様な情報をネットでずっと調べていました。でもこれらの情報を整理すれば、それもそのはずです!上の数字を見てば納得です。

だって、そもそもアフリカの情報を発信できる絶対数が限られているんだから。確かに最近でこそメディアやブログでアフリカの話題を目にすることも増えてきました。しかし、2015年当時は本当に少なかったです。

このことから私はまずは"アフリカに渡航する人を増やしたい!"という想いに至りました。

アフリカに行く人が増えれば、アフリカを発信してくれる人も増えるかも知れない。そうすればもっとアフリカの情報が日本に届きやすくなるのではないかと考えたのです。

そのためには、アフリカに渡航する、挑戦するきっかけになる様な情報を発信する必要があります。なので、あまりディープになり過ぎず、でもアフリカの国々のことが分かる記事を発信しようと決めました。

また同時にこの発想からAfrica Quest.comのコンセプトである"アフリカに挑戦する人を応援する"が生まれました。

今回はここまでです。次回は『なぜ情報発信のスタイルをWebメディアにしたのか!?』についてご紹介できればと思っています。

第1回はこちら↓↓


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