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久しぶりのマガジン更新 母が他界して良かったこと 第16回3文字の言葉の意味と親からのギフト

ずいぶん時間が空いてしまいましたが、最近になってまた新しい良かったが発見できたので、ご報告させてください。

第16回
3文字の言葉の意味と親からのギフト

私の母は、私が17歳の時に、スキルス胃ガンであっけなくあの世へ逝ってしまいました。母が他界したその後の私の人生は、それなりに色々とありました。それなりに色々とあった人生を乗り越える為には、やはりそれなりの色々な事をやって来ました。と言う自負があったように思います。

けれど、親になって初めて、違う方向から思い返してみた時、いや~全然違うわ。これは母のおかげだ!と思うことができました。自分がしたことと思えていた頃よりも、母のおかげだ!と思えている今の方が遥かに幸せです。

つい最近までの私は、ずっと母が亡くなったと言う事実の裏側に、母が亡くなった『せいで』と言う『せいで』がくっついておりました。

母が亡くなった『せいで』大変な思いをした。けれど、大変な思いをしたからこそ良かった事があった。そう思っておりました。お恥ずかしい話です。

『せいで』を付けることで、自分を守っていたのだと思います。

親の『せいで』私はこうなった!と思える。それって実はすごいことでした。

孫子の兵法をYouTubeでオリラジ中田さんがやってくれてまして、あっちゃんの説明がスキでよく見るんですけども。

孫子の兵法の中に、『退路を断ってはいけない』と言う内容があるそうな。確かに。逃げ道を用意しろとか言うね。それって孫子の兵法だったのか。

そこでね、『はっっっ!!』ってなりましたよ!

私にとって、『母が亡くなったせいで』は最高の逃げ道でした。そうかー。親ってすごい。

だってね。親って誰にでもいるでしょ?私のように亡くなっていたとしても、あるいは親を知らない子だったとしても、親が存在しなくて生まれた人は居ないわけです。そして、完璧な人が存在しないように、完璧な親もまた存在しないわけで。

完璧で無いまでも、もっと、いやもう少しくらい、こうであってほしかった。そうやって親に求め、そして求めた事が事実と異なることに腹をたてて、『親のせいで私はこうなった!』と思う事ができる。

最高のギフトだと思いました。親の存在そのものがギフトだと。親のせいにできる、親が存在していることそのものが、私にとっての『逃げ道』という素晴らしい贈り物だったのです。

そうか。親は子どもの逃げ道なのか。ありがたい。こんなにありがたいことは他に無い。

それでか!先祖を大切にしろとか言われるのは、そうやって感謝できたら、幸せに繋がっているからなのか。それは孫氏の兵法じゃないか。あれか儒学か?まあ細かいことはいいや。

あー!それにしても、ものすごく色々な謎が一気に解けて、今まで私にくっついていた『せいで』さんは、どこかへ飛んでいってしまった。ありがとう『せいで』さん。

次は、私が『せいで』を子どもから投げてもらえる番なんだ!なんてこと!素晴らしいじゃない!完璧でないこの母に、大いに『せいで』を投げつけておくれよ!それが母の役割、それが親の役割だったんだ!知らなかったなぁ。良かったなぁ気がついて。

母よ!ありがとう。
私に『せいで』をたくさん言わせてくれて。
無事に、『せいで』を卒業できました。
あなたの教えてくれた事を次の世代へ送ります。

ありがとう。私は今日も幸せです。

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