#6 ペーパードリップで最高の一杯を
珈琲を淹れる方法として、道具も比較的安価で揃えられることから、手軽でメジャーとなっているのがペーパードリップだろう。カフェや家庭でも主流になっている。だが淹れ方によって味を大きく左右する方法でもある。
珈琲を淹れる際は使用する分だけの豆を挽くのがベスト。ペーパードリップは豆本来の味を良くも悪くもストレートに出しやすい為、適切な淹れ方を覚えておくとよい。
※これから紹介する手順はバッハ式である。
手順①1投目を注ぐ
1投目の湯を注ぐ。これは蒸らしの役割であり、中心から”の”の字を描くようにゆっくりと注ぐ。
手順②表面が膨らむ
表面がしっかりと膨らむのを確認。30秒ほどして、膨らみが落ち着き平らになるのを待つ。
手順③2投目を注ぐ
2投目の湯を注ぎ、抽出を開始する。ここでも”の”の字を描くように中心から外側へ湯を注ぐ。
手順④3投目を注ぐ
中心の粉がくぼんだら3投目の湯を注ぐ。8分目ぐらいを目安に注ぐのがベスト。
手順⑤泡が盛り上がる
湯を注ぐと泡が盛り上がるが、これは豆が新鮮な証拠である。逆に古いものは陥没してしまう。
手順⑥湯を注ぎ足す
お湯がすべて落ちきる前に、次のお湯を注ぐようにする。
手順⑦4投目を注ぐ
4投目以降は抽出量に従い、湯を注ぐ。全体にかける時間は3〜4分が目安。
手順⑧完成
サーバーの目盛りまで珈琲が入ったら、ドリップに湯が残っていても外すこと。※味が薄まってしまう為。カップに注いだら完成。
「ワンポイント」
ペーパーフィルターは、ドリッパーの形に沿うように折る。側面と底面は交互に折ることでバランスがよくなる。またフィルターをドリッパーにセットする時に濡らすといいという話を聞くことがあるが、これは誤りである。濡らすとフィルターとリブの間に熱の逃げ道がなくなり、うまくドリップできない。
「結論」
手軽に思えるペーパードリップだが、美味しく淹れるには、豆の挽き具合、珈琲の粉量、湯量、温度、蒸らしなど気をつけるべき点も多い。ぜひともこだわりのドリップを堪能してほしい。
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