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人生は不自由な旅。だから仲良くなれる(ベターアイデア? v3-65)

4年ぶりに香港の友人2人に会いました。アイビーとジェイク。香港の方は、自分の本名の頭文字を使った英語名を使いますね。好きに決められるらしいです。両親が、子供が生まれたとき英語名もつけることもあるようです。転職のたびや何らかの機会で英語名を変えるケースもあるようです。面白い習慣。イギリス領だったからの習慣ですかね。ちなみにボクは名前がMで始まるから、例えば、マークとか、マーティン、マイケル、ミッキー、とか。そういうことです。

で、彼らは東京出張中。昔、ボクが経営していた会社と香港の彼らの会社で提携をし、そこからのつながり。なかなか両者にとってメリットある提携で、今でも上手く行っているよ、取引が2倍ぐらいになっているよ、とのこと。ボクは5年前に会社は変わっているのだけど、今でも良い仲間。コロナもあって東京出張がなかったのだけど、久々にお顔拝見。

楽しく会話。「遠いひと」との会話。通じ合っている感じ、なんだか好きです。英語をしゃべると、自分じゃない自分になれて、これまた心地良い。言語が、その国にボクの脳みそが持つ固定観念のイメージに、ボクの性格というのか、喋る内容を変化させる。いつもと違う状態になる。これが好きです。英語だとなぜかより社交的になり、より正直になり、そして不思議なのですが、冗談が良く受ける気がします。日本語だと喋る前に考えるけど、他の言語だと考えずに「練習」の通りに間髪入れずに出てしまうから、より社交的、より素直などと、単に勘違いしているのか。

ま、冗談は、相手が、英語ネイティブではないボク、一生懸命に話しているボク、を前提にして、気を使ってくれているからだけ、でしょうね。ま、ただ、日本だとあまりしゃべれないキャラで冗談も言えないのですが、なぜか違うボクがいる。これはどういう心理的な理由があるのかしら。

香港はいろいろ大変です。彼らも大変な経験をしてきました。ぬるま湯日本からしたらかなりビックリな経験も。そんな彼ら、どういう訳か日本を好きでいてくれる仲間で、日本に来たかったよ、とのことです。なんか落ち着く、とのこと。ありがたい話です。

国の運命は一人の市民の手ではなかなか変えられない。ガンジーやマーティン・ルーサー・キングJrやマンデラさんのようなケースもあるけど、なかなか大変です。歴史に埋もれた数多くの努力が実らず不遇の運命の無名の人がその裏に多数、多数いそうです。そのひとつひとつの努力が実は実っているのかもですが。。。

35億年前に地球に生命が誕生。
5~600万年前に人類の祖先が誕生。
哺乳類は5、6000種。
地球全体での生命は数千万種。


どの国に生まれるかなんて、わからない。どうして日本人なのか。どうして香港人なのか。人間ではない可能性も。人類を遡ると哺乳類ではネズミが先祖の先祖らしい。そこから、先祖が、他の動物に捕食されず、食糧難や天災、感染症やたび重なる戦火を生き抜き、ボクがいる。アイビーとジェイクもいる。国は違えど、ひとりひとり、奇跡の存在。

だけど、ひとはみな「奇跡のひと」だと理解したところで、誰もを大切にし合うのは難しいものですね。仕事でも地域でも、自分のことで精一杯です。それに地球はひとつですが、広すぎて他国とのつながりがわかるようでわからない、です。

旅行するし、貿易するし、異国の友達はいるし、海外で働くし、同じ会社にいろんな国のひとがいるし、災害のときは互いに助け合うけど、個人ベースで一人一人を大切にし合うのが、どうも難しい。地球規模で考えるなんてこともとても困難。視野は広くならないし、自分本位にどうしてもなってしまいますね。

大学の仲間で国連やOECDに勤務している者がいます。でも、たまに話を聞くと、彼ら・彼女らも組織に属し、色んな利害関係があって、地球規模での正しさ(そもそもそれってなんだ?)を貫けているわけではないようです。ま、そりゃそうですね。

地球規模では考えられないけど、友達がいることでその国のことが気になる。何ができるわけではないけど、何かができるときにその国のことを思ってできると思う。そう思うのが小さな一歩でしょうか。

そして、コンピュータに、AIにコントロールされる世の中が待っている中で、拙い英語で、アプリ使わず、聞き返す無駄をしながら、わかったふりして、お話して、笑って、握手して、ハグして。こういう関係が良いように思ったのです。

AIがボクとアイビーとジェイクの間に入って会話してくれる。ボク側の、ボクを知り尽くすAIが、ボクが言いそうな冗談を勝手に考えて英語で伝えてくれて、アイビー側のAIが、アイビーがこの冗談を笑うのは93%の確率だよと、ボクのAI経由で伝え戻してくれる。アイビーに直接聞くなんて時間の無駄は不要だ。アイビー側のAIが変わりに判断してくれる。なんて世の中になる、のかしら。テーブルの真ん中に翻訳アプリを置いて、相互に英語あるいは中国語と日本語で会話。100%通じる。さらにはアプリが忖度して会話してくれる。なんて世の中のになる、のかしら。

効率的かもしれないけど、つまらないような。。。つまらないと思う自体が時代遅れのおじさん思考か。

「10年前に出会って、業務提携して、一歩一歩、互いを信じてビジネスを拡大していった。今でもこんな仲良くディナーしているなんて思っていなかったね。将来なんてわからなし、想像もしていなかったけど、目の前のことを互いに一歩一歩していたら、今でも友達だね。」とジェイク。

確かに。AIがいたら、翻訳アプリがいたらどうだったんだろう。10年前からAIがいたらこの業務提携は上手く行きますよ、と最初から後押ししてくれ、10年後もアイビーとジェイクとごはんしていますよ、と言ってくれたのかも。そして、今は、もっと仲良しだったかも。あるいは、AIに言われたことで、心がゆるみ、互いに努力せず、関係が崩れていたかも。。。

今日のベターアイデア:
ビジネスで業務提携した海外の会社のメンバー。今はお友達。4年ぶりの再会。10年前はこうなることはわかっていなかった。けど、一歩一歩お互い信頼しあって互いに支援し合った結果。”人間”らしい、つたない英語での会話や、組織の相性を心配しながらたどたどしく。AIがいたら答えは10年前からわかっていたのかもしれないけど、苦労があるから仲良くなるとも言える。そんな世の中でいいんじゃないかな。人生は不自由な旅だもの。不自由だから助け合い仲良くなれる。ベターワールドのような。。。

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