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【死語現禁】293.万民

(日:ばんみん) 多くの民。衆民。全国民。(広辞苑第七版)

<用法>
「この身を万民に捧げる所存でございます!」

<解説・思い出>
戦前の新聞や放送などで見聞できる言葉です。

『漢字源』によると、「万」には「ぜったいに、どんなことがあっても」という意味もあり、数が多いという意味の「万」と、絶対的な選ばれし民という意味を「万」に持たせて、国民を「万民」を呼んだのではないかと、僕は考えています。

自国民を「万民」と呼ぶと強い国民に思え、軍事的な鼓舞にも使われたのではないでしょうか。

戦後は「国民」という言葉が使われるようになり、この言葉は使われなくなりました。

僕も一度も使ったことのない言葉です。今後も、日常生活では見聞することもない言葉だろうと思います。

死語ランク:☆☆
☆☆・・・当時を知る人は知っていて、言った人に「古い人」という印象を持つレベル

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