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思考を伝う。

2022/11/10(木)日記。

何かテーマに沿って書くには少し忙しいので、日記を書くことにした。



友達のエントリーシートに書くガクチカ?の推敲のお手伝いをして、少し元気が出た(何故…?)。多分、声に出して喋ったのと頼りにされた感?だと思う。今なら歌えそう(気分が乗らないと歌に失礼だし声も出ない)。いやその前にデータね、整理しないとなんだけど。

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delay,
この単語も好きです、既にこの言葉の意味がディレイしてくるわけなのだけど、そこも含めて。

英語は受験英語しかしてこなかったから(カタカナ英語にならないように頑張る程度のことはしてきたけど)、だから洋楽と呼ばれるような英語の歌詞は3割くらいしか理解できないような感覚でいる。…だけど、フレーズなら文の構造を読み取って大体の意味はわかるわけで。

Even if, unless, never, anything, no one,
こういう、余韻のある表現たちは日本語(の文化)ともとても相性が良い気がしている。発音も含めるなら、Neither do I. という倒置もとても好き。

百人一首が好きだったのもそういうところなのだと思います。一番覚えていたときでも50首弱しか覚えられなかったけれど、それでも満足でした。好きな歌から覚えていったから、余韻があったり、技巧の深いものだったりを今でも思い出せる(国語の資料集も残してあるので)。「めぐりあひて」「あひみての」「ちぎりきな か」「なにわがた」「ふくからに」「ちはやぶる」「あさぼらけ あ」「しのぶれど」一字きまりなど覚えやすいものが多く、「ひと」のように決まり字が長くて複数存在するものは後回しにしていたので記憶が薄れているもよう。

余韻、は波紋のように記憶を、思考を伝い、あとから読み解かれていく。それを、delayと呼んで、その表現さえ遅れてやってくるところが、僕はとても良いと思いました。

僕の日記はこんな感じです。そう、これは私の日記ではないので。白い画面を前にして、文字にしたいことを書いたものです。

そうそう、夜道と聞くと思い浮かべてしまう作品があります。

『知らない映画のサントラを聴く』(竹宮ゆゆこ)


竹宮ゆゆこさんは、『砕け散るところを見せてあげる』の方が有名だとは思います(先月くらいに買ったまま読んでない)。…この『知らない映画のサントラを聴く』は、僕が好きな新潮文庫nexの刊行スタート時に『いなくなれ、群青』などと並んで発売された作品で、等身大で、リアルで、重いけど重たくない(ギャグとは言わないけど少し笑い要素の入った、僕の中では少し珍しいのかもしれないけど)好きな作品のひとつです。僕の部屋にも並んでいます、小説は好きな作品だけ手元に残すようにしているから、売りたくないなと何度も思っている時点で何故か好きなのだと思います。

何だろうな、多分その(片思いの?届かない思いの?後悔の?)出口のない胸の苦しさみたいなものが、「やる気のなさ」みたいな形で表(昼間)に現れること、でも内側では、ひとりの夜には、冷たい水に足元をさらわれるような孤独感があるということ、そういう世界観が、何か心を見透かすような、作品に引き込ませる何かを、読み手に感じさせるのかもしれません。


(僕は読書感想文?というものが苦手なので、読後すぐに言葉にはできないかもしれません(まだ2巻だけど)、こうした作品も全て最後に読んだのはしばらく前で、何となく記憶に残っているところを思い出しながら書いています)。


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夜道の排水溝にお気をつけくださいね。よそ見していて躓くだけじゃなくて、ものを落としたら大変なので。

おやすみなさい。


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2022/11/10 20:14
順番間違えたら意味が変わるところで平仮名の誤打があったので修正しました。「やる気のなさ」って打ったつもりだったのに、「の」と「な」を入れ替えてしまっていました…そういう口調にならないのもあって全く気がついてませんでした…読み直しは大切ですね…

最後まで読んでくださりありがとうございます。読んでくださったあなたの夜を掬う、言葉や音楽が、この世界のどこかにありますように。明日に明るい色があることを願います。どうか、良い一日を。