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茄子のオムレツと緑のポタージュ そして特別なパン

待ちに待った『特別なパン』が届いた翌日の朝ごパンのテーブルは、いつもよりちょっと気合が入ってしまいました。
いや、でも、そりゃそうだろ。だって、とても楽しみに待っていたパンだったんだもの。適当な感じですませたくなかったんです。

私が初めて自分でパンを焼いてみたのは2015年だったはず、、、
その頃にInstagramを通して仲良くなった“チコさん”という方がいるのですが、そのチコさんが去年、いよいよご自分の工房をオープンさせるということで、クラウドファンディングを立ち上げられました。
もともと、ご自宅で自家製酵母のパン教室をされていて、お仲間の工房を借りて焼いたパンなども販売されている人気パン職人さんで、クラファンもあっという間に支援が整い、工房も着々と準備が進みました。

今ではその工房でパン教室(現在は昨今の事情により自粛されていますが)も、パンの販売もされていて、もういつも本当に美味しそうなパンが並んでいるんです。インスタグラムに。そう、私、インスタでしか見たコトないんです。だって、【チコパン】さんは福岡市にある工房なのです、、、

残念。。。とても食べたい。チコさんのパンを食べたい、食べたい、食べたい、とずっと思っていたところに「クラファン」がスタート!
応援したい気持ちはもちろんだったのですが、リターンのパンに完全に目がくらみまして、そりゃもうソッコーで支援しましたよね。

そうして、迎えた4月。こうして、我が家にチコパンがやってきました。
どうだ、どーーーーん!!!!!

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チコパンさんといえば、厚焼きイングリッシュマフィン!と言っても過言ではないかと思うのですが、そのイングリッシュマフィンが3種類2個ずつ。
ベーグルも3種類、ミルクハースやハード系、そして焼き菓子という詰め合わせ。これ、ヤバイ、ずっと見てられる。というか、一気に食べられる。
とりあえず、テンション爆上げして写真を撮りました。

眺めに眺めて、わいわいやいやい言いまくって、夫にやや引かれておりましたが、せっかく冷蔵便で送ってくれたパン。早くその後の管理をしなくては!と我に返り、常温にしておくもの、引き続き冷蔵するもの、速やかに冷凍するものに振り分けました。

そして、最初に食べるのはこの3つに決めたのです。
「春野菜のフォカッチャ」「ダッチタイガー」「ミルクハース」
よし!明日の朝はそれで行こう!パンが主役ね。メインはパン。

と、いうことで、、、それに合わせる「その他」を考えました。

パンは全部ブレッドボードにのせる予定だったから、それ以外のものをのせるのはいつもより小さめのプレートだな、、、 ああ、でも普段通りの目玉焼きとかじゃないものがいいな。テーブルの上にパンがいくつか並ぶと色味的には地味になるから鮮やかなものがあるといいな。スープはくっきりさせたいな、などと考えてから前夜は寝ました。

そんなわけで、この日の卵料理、ちょっと気合い入っています。
『料理通信』2016年10月号「イタリア惣菜 味づくりのコツ」の中から“ナスのオムレツ“を作ってみました。
えーっと、本当はもっと綺麗に卵の部分はお皿のように丸くなるんですけど、、、我が家はIHなので鍋を浮かすと火が通らないのです。卵の側面を上手く焼けない!ぐぬぬぬぬ。
今度はカセットコンロを持ち出して、チャレンジしてみようかと思いますが、トロリとソテーした茄子を抱えたとろとろオムレツは美味しい!
少しの塩、おろしチーズ、ブラックペッパー、パセリ。

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オムレツをプレートにのせて、生ハム、アイコトマト、エンダイブのサラダを添えました。
赤・黄・緑と揃って、ちょっとおままごとみたいだけど、つやつやしたいい感じに仕上がっています。

そして、スープ。
ザク切りにした小松菜とクレソンを少量の水とオリーブオイルと塩で蒸し煮にして、くたくたになったら、水と少しの顆粒出汁を足してハンドブレンダーにかけました。とろみと塩加減の調整をして完成。

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くっきりとした色が鮮やかな、小松菜とクレソンの「緑のポタージュ」になりました。器によそったら、ふわりとクレソンも飾ります。

パンに添える卵料理もスープもなかなか良い感じに出来ました!
そして、パンは、、、というと、もうこれが、期待以上の美味しさ!!

まず、春野菜のフォカッチャです。
空豆、グリーンピース、アスパラガス、新玉葱、新ジャガなどが入っています。ずっしり重い。とろけるような食感の玉ねぎ、もっちりとして瑞々しいクラム、そして、どこを食べてもお豆が当たる。

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フォカッチャ、サクサクな感じで焼き上げているお店もありますよね?
私、あれはわりと(モノ足りないな)と思う派です。
そして、パンの底にオリーブオイルがみっしりと染みているタイプのものもありますよね?
私、あれは(ちょっとオイリーすぎるかな)と思う派なんです。
そのどちらでもなく、というか、本当に好みど真ん中!
(というのも、きっと同じ先生のパンの本が好きだったりする元々の好みが似ているからだったりのするのかも)

そして、ダッチタイガーです。
小ぶりな様子を見せておいて、これまたずっりし系です。
たっぷりチーズ、ブラックオリーブ、そして、これは、、、ゴボウ!
香りがいい!ゴボウですよー。チーズとゴボウってこんなに合うんだ!

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ダッチタイガーって、この特徴的なパンの表面が美味しくって好きなのですが、自分で焼くのは面倒くさくって、ちょっと、、、と思えるレシピ。(私、過去に2度しか焼いていません)
それを、こんな風に美味しく焼いてしまうチコさん。LOVEです。
そしてね、手間のかかるはずのパンに、これだけぎゅうぎゅうに素材が詰め込まれているってところに、もう(原価は大丈夫なのか?)と勝手に心配しちゃったりしました。

ああ、美味しかった!

最初、このサイズのフォカッチャとダッチタイガーだから、それを半分こだけでは足りないかな、、、ということでミルクハースを用意していたんだけど、ずっしり系の食べ応えのおかげでお腹いっぱいになりました。

なのに、ミルクハースも食べちゃった。

こうやってブレッドボードに並べてしまうと、ここまでのパンに感動しているからこそ、こっちのものも少しでいいから食べたい、、、と思ってしまうもの。それが人間。
で、少しだけスライスして食べてみたんですね。
スライスしたミルクハースを口に近づけてきたら、すんごいいい匂い。
ああ、これ、いちご酵母だーーー!とすぐにわかるほどの「いちごの香り」なんです。良く見ると、パンの表面にもいちごの粒々が少しあったりして、酵母液の果肉ごと混ぜ込んだパンなのですね。
ふんわり柔らか、でもしっかりと目が詰まった食べ応えも叶えるいちごの香りのミルクハースでした。幸せだ。。。いちご好きの心を鷲掴みされた。

そんな【チコパン】さんの特別なパンはまだまだあります。
この週末でミルクハースは食べちゃったし、冷蔵していたイングリッシュマフィンも半分食べちゃったけど、まだまだハード系も残ってる。
そういうわけで、来週の我が家の朝ごパンは【チコパン】祭りの予定です!

いつかは工房にもお邪魔したいな。。。(実はチコさんの工房近くに私の親戚が住んでいる、というご縁もあったりします)
こんな時期なので、私もですけれど、福岡市の方だってなかなか気軽にパンを買いに、、、とは行かないとはおもうのですが、お近くの方は是非!
チコさんのパンはこちらでお求めいただけますよ♪
Instagramのプロフィールページを貼っておきますね^^

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