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空間を使いこなすリテラシー 〜京都編〜

ぼくの目は、、、京都のまちが好き。

言うまでもないが、京都は、都市計画も建築も古く、人々はそれをうまく使いながら、新しいものも取り入れながら、都市を更新し続けている。東京とは違う時間、空間を感じずにはいられない。
寺社や古民家がそこかしこにあり、碁盤の目の通りや路地を抜ける感じも、いつ来ても京都らしい。たまに東京から来た者には古い京都に目が行きがちだが、「古くて新しい京都」にこそ、その価値が隠れていると思う。

K36(ケーサーティーシックス)は、京都・清水小学校の校舎をリノベーションしたThe Hotel Seiryu Kyoto Kiyomizuの屋上。K36、ここはまさに京都らしい上品なRooftop Bar
バンコクにある超高層ホテルLebua(ルブア)のSIROCCO(シロッコ)、そしてSKY BAR(スカイバー)も強烈な印象だったが、K36を体験して、ポイントは夜景ではなく闇だと確信。夜の闇は人々を魅了する。明るい夜はいらない。

なぜ夜の鴨川にこんなに人が集まるのか。ちょっと暗い、けどやはりそれがいい。

たとえば、建物は古くても、中身は新しい。古い器で、新しい使い方をする。何がかっこいいか、どうしたら洒落ているか。もっと言うと、古いことを知った上で、新しいことをやろうとしている。そんなことを競い合うかのように、まちの中にあふれている「使い方」。モノの量ではなく、モノの質。みんなが好きよりも、自分が好き。そういう感覚が濃い気がする。

京都市美術館が「京都市京セラ美術館」としてリニューアルオープンした。帝冠様式の建物と通りの間に現れた、傾斜のある広場。新しい公共の広場。

京都の人たちは空間リテラシーが高い、気がした。やはり、都市空間が豊かであれば、おのずとそういう人が育っていくのだろう。美意識だって一朝一夕にはいかない。ましてそれが個人のものではなく、地域のみんなのものになるには、共通の認識が必要。京都のまちは、それ自体が京都のまちの共通の価値を表現しているんだろう。

千住のまちの空間リテラシー高めるためには何をすればいいのだろうか。

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