今日生理用品を買った。レジではたいがいその場で生理用品を紙袋に入れてくれる。何かヤバイ物を買ったみたいだ。
女は「血の道」を確かに持っている。そして「血の道」の向こうには「秘密の花園」があるとされている。だが、その花園は、見ない方がよいと神聖化されると同時に卑属化されてきた空間である。
「秘密の花園」へは他者の恐れ、忌み、穢れでコラージュされたトンネルを通り抜けなければいけない。だが、それだけが独立して女を形成しているのではない。「トンネル」を含む「秘密」は、いまや紙袋で光を浴びずにい続けることはないのだ。あたりまえのことがいまだ「秘密」になり、「秘密」であるべきことが暴かれる時代において。
©️松井智惠 2003年2月28日筆 2023年8月13日改訂
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