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痩せるも太るもホメオスタシス

こんにちはー。
トレーナー/美容整体師の武田です。

いきなり本題。

体重を減らすにしても、筋肉を増やしていくにしても、
長い目で取り組んでいく必要があります!

それはホメオスタシスというシステムが人のカラダにはあるから。

そのホメオスタシスってなんやねん!ということで

恒常性(こうじょうせい)ないしはホメオスタシス(希: ὅμοιοστάσις、英: homeostasis)とは、生物において、その内部環境を一定の状態に保ちつづけようとする傾向のことである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%92%E5%B8%B8%E6%80%A7

生き延びていくために、人間は安定した状態を好むということですねー。

ボディメイクやダイエットをするなら、このルールを知らんぷりして通ることはできません。

筋肉を増やすのも、脂肪を減らすのも、
カラダにとっては「内部環境」が変わる一大事だから!

1年かけてゆっくり痩せても、その前の5年を過ごした体重にカラダは戻りたくなるかもしれません。

人間が生きていくための絶対的なルールだから、そうそう抗えない。

なーんだダイエットってそんなに時間かかるのか!じゃあいいや!

と思って先延ばしにすると、もっと難易度が上がっちゃうかもしれないので、小さなことでもいいから、早く取りかかりたいですね。

ちょっとずつしか変わらなくても、それはカラダの内部にとっては嬉しいことかもしれないから。

せっかくなので、もうちょっと深掘り。

体重のセットポイント仮説

体重には「セットポイント」というデフォルトの体重があって、自然とその
体重に戻ろうとする。

こんなことが言われているのですが、ご存知でしたでしょうか。
さっとググって出てきた情報はこんな感じ。

元とされる文献を見にいってみましょう

摂食不足と体重減少により、総(すなわち、24時間)エネルギー消費量(TEE)、安静時エネルギー消費量(REE)、食事の熱効果、および身体活動(PA)が減少します
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2990627/
代謝の変化は、代謝的に活性な組織の質量の変化を超えており(つまり、体重の変化によって説明されなかった)、したがって、部分的には細胞呼吸の速度の増減が原因です。摂食不足および摂食過多に対する全身の代謝反応は、個々の臓器(心臓、肝臓、腎臓、骨格筋、脳など)の代謝率の相互作用によって引き起こされ、これも交感神経系の変化によって説明されます。甲状腺ホルモンとレプチンの血漿中濃度、およびインスリン感受性における活性
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2990627/
これらの代謝適応は、エネルギーの不均衡を減らし、したがって長期的な体重の安定性を高めることを目的としています
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2990627/

長〜〜いので要約します。

「体重」に責任があるわけではなく。

運動不足や食事の乱れをきっかけ
→内臓・筋肉の活動量・代謝が低下する
→→それに合わせてカラダは筋肉を減らしたり脂肪を増やしたりする
→→→結果的に体重の増加が起こる

なので、体重がすごく増えた!というとき、カラダの内部ではけっこう問題が進んでいる可能性があるのです。

たまたま数日間食べすぎたとか、むくみがすごいとか、便秘で…というのはまた別ですが。

カラダはエネルギー(糖質)に興味がある

この文献にはまだまだ面白そうな部分がありまして

長期的には、炭水化物のバランスは厳しく規制されており、
(中略)
肝臓のグリコーゲンのわずかな減少(例えば、低炭水化物、高脂肪の食事によってもたらされる)は、グリコーゲン貯蔵を補充するための摂食ドライブを増加させます。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2990627/

グリコーゲンというのはざっくり言うとエネルギーのことです。
材料は水と糖質。

「エネルギーが減ったから、糖質を食べなさいよ」という指示がカラダの中で出るということですね。

ただ、それを人間は「お腹すいたなあ」というだけで終わらせてしまうかもしれませんが。

対照的に、タンパク質と脂肪の不均衡は厳密に相殺されておらず、栄養素の摂取に応じてこれらの個々の成分の損失または増加が大きくなります。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2990627/

糖質と違って、体脂肪やタンパク質(筋肉・髪・爪・肌などなど)が増えても減っても、そんなに指示は出ないよ、という。

筋肉や脂肪が増えようが減ろうが、カラダはそこまで焦らないようです。

ということで、栄養バランスについてはある程度自分の頭を使って考える必要があります。

タンパク質と脂肪のバランスではなく、炭水化物のバランスが推定体重調節システムの一部として調節されていることを示唆しています。グリコーゲン貯蔵が体重の「セット」として機能する場合、体重の変動は、積極的な規制ではなく、食事の脂肪含有量を反映しています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2990627/

人間が考えるほど、体重それ自体に明確なセットポイントはなくて、カラダはひとつの基準として「グリコーゲンの量」を定めているかも。

そして、体重が増えるのは食事の脂が多すぎるせいかも。

結局どうすればいい?

まず、そんなすぐには変わらないものなんだ、と受け入れましょう。

3ヶ月で−10kg!のあとに
3ヶ月で+15kg!していたとしても、
みんないいところしか表には出さないですから。

運動も食事も、少しでいいからやってみる。
できること、続けられることを1つずつ増やしていくことが大切です。

ライフスタイルが変わってしばらくして、ふと気付いたらカラダが変わってる。

このくらいの温度感で取り組みたいですね。

変わりたい気持ちが強ければ強いほど、ここに至るのが難しいけど!

それではー。

渋谷区初台・幡ヶ谷の
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https://bodymake-arts.com/

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