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『感動』を与えるにはまず自分から

感動は発信するもの

「感動する」って、なかなかいつもできるものじゃないし、できるようであればしたいですよね。言い方の違いもありますけど「感動する」と「感動させられる」って、どちらがいい感じがするでしょうね?

僕はバレエダンサーという職業で「感動する時」ってやはり「舞台に立って踊る瞬間」です。その「感動」を発生させるために、体力的にも精神的にも、それ相応の凄まじいエネルギーを注ぎ込みます。普段の生活からはなかなか作り上げられないような「感動する条件」を揃えて、舞台に飛び出します。

その「感動する条件」が一体何なのか?それは人に言えることではないし、上手に説明することもできません。


『感動』を想定して練習する

バレエの古典作品で最も大切にしているのが役柄、情景、物語をしっかり演じることです。そこが本当にしっかりしていないと、どんなに上手に踊っても感動は生まれないでしょう。全幕を演じるならば尚更ですが、一部シーンを抜粋してお見せするとなれば、いきなり感情マックスに持っていくのって、なかなか難しいことなのです。

そしてこれがまた難しいことなのですが、練習を繰り返し、同じところを何回も行っているうちに「慣れてきてしまう感じ」が生まれてきます。演技を深めていくための練習ならどんどん良くなっていくはずですが、やはりそれでも同じダンサー同士で踊っていると「慣れ、親しみ」がやんわりと出てしまいます。

でも物語で「一目惚れのシーン」だったり「今日が結婚式」だったり「人生の別れ」だったりもするわけですから、演じる本人たちは、まさにその一瞬に起こる「感情の絶頂」にいなければ、伝わるべきものが伝わりません。

初心を忘るべからず

やはり冒頭にお話した通り「感動の仕方」とか「感動の条件」なんて、説明のつくものではありません。

けれども大切なのは、感動なんてそんなしょっちゅうできるものではありません。でも人生を送っていると、必ず何かしらの『感動』に出会うことでしょう。その『感動』がどういった感じだったのか。どういう条件のもとで発生したのか。などを「憶えておく」ことはできますよね?

その感覚をまた味わえるように。常日頃からアンテナを立てて過ごしていると…

また必ずどこかで『いい人生』!


to be continued...

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