- 運営しているクリエイター
記事一覧
【詩】ヨルとヒカリとキミとボクと
高台から見下ろした夜の街は
月星が輝く夜空を地上に移したかのようだ
綺麗だねと君は無邪気に喜ぶけど
自分が消えてしまうようで僕は怖くなるんだ
光を放つことができるのは 君のような人だ
自分の中に輝きを持つ 恒星のような人だ
輝きを持たない僕が あの街に一人でいたとしても
きっと黒く塗りつぶされた部分のどこかにだろう
純粋で透明だと言われた昔の僕は
今では濁って不透明になったみたいだ
これまで
【詩】 声は 届いたか
シンにオソろしいものは
カタチのナいもの
シらないもの
オコってないもの
声は 届いたか
ソレは ヒトのココロをたやすくシハイする
フアンにオカされたヒトは
イトしてイタんだカジツをトりこみ
サすようなニガミのナカに アンシンをモトめる
僕の声は 君に届いたか
ボクは キミをミていた
ミずにはいられなかった
だけれど
ボクは イタみをオソれた
ソレが オソろしくてシカタがなかった
この
【詩】オトとカタチとキミとボクと
わたしはサメ女だから 肌が鮫肌で哀しい
あの人はそう言って サメザメと泣いた
ワシは日本製なのに 中国製と間違われて困るわい
あの置物はそう言って カラカラと笑った
待たせたね さあ行こうか
ボクとキミはそう言って 手をつないで歩きだした
我(ワ)と彼(レ)はつながって 我々となった
我々は どこからか現われ
我々は 何者かであり
我々は 何処かへと向かうのだ