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【10pt】9月大会の振り返り環境考察【ゆめyumeより寄稿】

こんにちは!
先日行われた身内ルール10pt9月度大会にて1試合目から瞬殺され悔しくなって筆を取ったゆめyumeと申します( ;꒳​; )

さて、それでは9月度10pt大会を振り返って行きましょう!

0、10ptとは

過疎過疎フォーマットですので詳しいルールをご存知出ない方が大半だと思いますのでルールからおさらいしていきたいと思います。
(そんなこと分かってるよ!って方は次の章まで読み飛ばしちゃってください)

10ptとはアンリミテッドフォーマットにおいて1デッキ内のカード1枚につき下記のポイントをそれぞれ加算していき、合計10ポイント以下になるようにデッキを構築していくルールのことです。

ブロンズ :0ポイント
シルバー :1ポイント
ゴールド :2ポイント
レジェンド:4ポイント

※例えばレジェンドを2枚入れると残りは2ポイントしかないのでゴールド1枚か、シルバー2枚を入れ、残りをブロンズにしてデッキを組む必要があります。
また月初めにナーフ・バフなどが存在するため、ここから少しズレているカードも存在します。
そんな事言われても「どんなデッキが作れるのか分からない」と思われる方も多いと思います。
なので、初めに環境考察と共に今環境強いと事前に思われていたTierデッキ達をご紹介しましょう。

1、環境考察

環境考察を語る上でやはり重要なのは先月の結果です(リンク参照)
8月度大会の結果で読み取れる10pt環境のTier1とは、ズバリリノセウスエルフでしょう。
10ptとは思えない完成度を誇るこのデッキは、アンリミテッドにおける本来のデッキにも劣らない安定感と速さを確立しています。
さらに、今期(FOH)になって追加された《森林の狼》は、このデッキを圧倒的な環境トップへとのし上げました。7月度・8月度大会の優勝者がどちらも握っていたことからも、その強さは伺えます。

ではこのデッキに勝てるデッキは無いのか?
いや、そんなことはありません。その理由は今環境のポイントナーフにあります(リンク参照)
こちらを見ればわかる通り、今環境のリノセウスは、運営により貴重な横除去である《アリアの旋風》、縦除去とバウンスを同時にこなす《妖精のいたずら》がナーフされており、全体的にパワーが下げられてデッキ構築は難しく、個性の出るものとなっていました。
また、ロイヤルにおいて、リノセウスでは除去が困難である選択不可守護を大量展開する能力を持つ《レヴィオンの魔獣使い》がバフされたことで、リノセウスに圧倒的に有利なミッドレンジロイヤルというデッキが完成していたのも相まって、かなりメタりやすいデッキであったと言えます。
他にもリノセウスの不得意な強烈な横展開が可能なデッキ(アグロヴァンプ、AFネメシス、スペルウィッチ)は、五分近い勝率を叩き出すことができていました。
つまり、この環境にはリノセウスを倒しうるデッキが沢山あったのです。

9月度大会環境はこれまでに紹介したリノセウスデッキ・リノセウスを倒さんとするデッキ・リノセウスを囲むデッキたちに強い、盤面を容易に返し捲ることが出来るデッキの3デッキによる三つ巴であったと思います。謂わばじゃんけんのような有利不利のはっきりした環境と言えるでしょう。こんな環境だからこそ、どんなデッキの組み合わせを持ち込むかが勝敗に大きく関わったと思います。

大体でも環境の雰囲気は伝わりましたか?
それでは実際の持ち込みを見ていくとしましょう。

2、実際の持ち込み

ではまず初めに今月の優勝者ミズキさんのデッキを見ていきましょう。

(1)優勝、ミズキ

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持ち込みはロイヤルとヴァンパイア、持ち込みの形はリノセウスを貫通しうる2デッキといった形でしょうか、ロイヤルもどちらかと言うとかなり前寄せにポイントを振っていて殺意高めなデッキと言えるでしょう。
先程の環境考察には組み込みませんでしたが、環境に一定数は存在しそうだったコントロール殺しの《魔道具専門店》も同時に強く見れるのもポイントです。
背徳ヴァンパイアはおそらくグーとパーになりうる今環境の答えだったと言えるでしょう。前寄せにしてリノセウスをメタり、運命、冥府により中途半端なコントロールも五分くらいは貫通出来る性能を確立できるとても綺麗な構築でした。
この持ち込みはリノセウス、魔道具に勝てないコントロール2枚を持ってくる変な人以外には余裕で勝てる本当に素晴らしい持ち方でしょう。
これはもう本当に完敗です。

(2)準優勝、シゲゾウ

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準優勝となったシゲゾウさんが持ち込んだデッキはリノセウスとミッドレンジロイヤル、かなりオーソドックスな持ち込みであったと言えるでしょう。
リノセウスの構築についてはあまり素晴らしいとは言えないものの、そんなハンデも本番のプレーで挽回していく姿は素晴らしかったです。
ロイヤルは逆にかなり目の付け所がいい、素晴らしいデッキであったと思います。アグロヴァンプに強い《無頼の野武士》や序盤のテンポを取りつつ後続に繋げる《猛然たる騎士・ゲルト》、盤面を強くし続ける《静寂の元帥》など、継戦能力の高いカードを採用しており、完成度が高かったです。
持ち込み方はオーソドックスとはいえ、ちゃんと立ち位置的に2タイプのデッキを持ち込み、じゃんけんまでには持ち込めるいいデッキ採用だったでしょう。
ただあと1歩届かなかったので、次は《ウィングメッセンジャー》を抜いて欲しいです。

(3)3位、カルマ

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私の中で強者というイメージがあまりにも強いカルマ氏の持ち込んだデッキは、アグロヴァンパイアとスペルウィッチ、従来の形とは若干異なる珍しいカードの採用が見受けられたデッキとなっていました。
まずヴァンパイアを見ていきましょう。やはり注目すべきは《魅惑の教鞭・イオ》にポイントを大きく割いていたり、《純真の歌い手》を採用しているなどの従来の構築とは異なっている点でしょう。
これからはシゲゾウさんにも見られたように継戦能力を上げることであわよくばコントロールをも貫通しようとしていた思惑が見て取れます。このタイプのデッキこそが混沌としたこの環境の答えであったと言えるでしょう。
次にスペルウィッチを見ていきましょう。今回《カオスウィザード》がバフされたことによって、環境トップに躍り出るのではないかと噂されていたスペルウィッチですが、蓋を開けてみると環境的な立ち位置は微妙であり、多くのデッキに五分程度まではいくものの勝ちきれない様子が散見され、かなり難しいデッキであったと言えるでしょう。
そんな中、カルマ氏が持ってきたこのデッキは従来の疾走型と比べると打点カードが少ない分、《クラシカルソーサラー》を3枚採用することで先後によって左右されがちなリノセウス対面、アグロ対面をひっくり返そうとする意図が見え隠れする面白いデッキに仕上がっていました。
今回は特化とまではいかなかったがためにリノセウスで最後の最後に5分の2を当てられ負けてしまいましたが、今環境の答えに近いであろうオールレンジ寄りのデッキを持ち込んだことはカルマ氏の環境への理解度が高かった事を示していると思います。

(4)4位、KIRA
前回大会一回戦の雪辱を晴らし、見事に前回王者をボコボコにしたKIRAさんのリストはこちらです。

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まず先に行っておかねばならないことがあります。このフォーマットにおける《魔道具専門店》はリノセウスの劣化です。理由は簡単、このデッキにはサーチがないのです。そのためデッキを掘っても引けない場合は本当に何もできずに負けてしまうのです。
だからといってこのデッキが弱いはずがありません。《魔道具専門店》は一長一短なデッキであり、引けさえすればリノセウスに勝る点はいくつもあります。
例えばクラス。デッキバレしていない専門店ほど強いデッキはありませんしそもそもウィッチにはもう一種類戦えるデッキがあることも大きいでしょう。次にそのカバー範囲です。リノセウスが何をやっても勝てないロイヤルに、前寄りではないのなら貫通し得るなどというゴリ押しができるのもこのデッキの特徴です。このように《魔道具専門店》にも良さがちゃんとあるのです。
KIRA氏の持ち込んだデッキ構築はどちらもかなり従来の型に近いものといえるでしょう。強いて挙げるとするなら、リノセウスにピンで入っている《ラブソングシンガー》、使い手だからこそ感じる《魔道具専門店》の恐ろしさみたいなものが感じられて私は大好きです。
かなり似通ったタイプのデッキを持って行ったがゆえにアグロデッキに沈められてしまいましたが、中途半端な持ち込みを難なく葬り去れる面白い持ち込みでした。

(5)5位タイ、ちゅんちゅん丸

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今回ちゅんちゅん丸さんが用意したデッキは件のスペルウィッチとAFネメシスでした。
構築で気になるところはなんと言ってもネメシスの《力比べ》でしょう。どちらもリノセウスに対して五分程度の勝率しか出ないこともあって、しっかりとリノセウスにeasy winできるように組まれたデッキとなっています。他にも中盤の上振れを狙う解放などではなく、序盤の上振れを強くする《デバイスチューナー》を入れているところは、環境読みが上手く、AFの正解に近いデッキだったと思います。
スペルウィッチの構築は従来通りの構築ですが、やはり目を引くのは握撃でしょうか、これによりロイヤルなどの盤面で戦おうとするデッキたちに対抗しようとしているのが見て取れます。ふたつのデッキの両方で完璧な布陣を作ろうとする持ち込みだったと言えるでしょう。
惜しくも大会では有利対面を事故で落としてしまいましたが、素晴らしい持ち込みと、工夫されたデッキであったと思います。

これまでありがとうございました。

(6)5位タイ、ゆめyume
では最後に私のデッキ紹介です。

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私はこのデッキで優勝するつもりでした。
当初の環境予想はただ一つ「対面絶対ロイヤル持つくね?」そう、このデッキはロイヤルを2タテするために作られたデッキなのです。じゃんけんで例えるならグーだけ持ってってチョキにひたすら勝とうとする。ように作られたということです。そこで初戦のKIRA氏の持ち込みを見てみましょう。
……察しのいい方そういうことです。(0-2)
穴があるなら入りたい
それはともかくデッキの完成度は中々のもので、アグロ寄りのデッキを沈めるネメシスに、コントロールを押し潰すダゴンゼルとかなりバランスいい持ち込みだったと思います。まあリノセウスと魔道具専門店は捨てたんですけどね。
……まさかどっちも来るとは思わないじゃん…
泣きたかったですよあれは。

3、最後に

さて、これで一通り今回大会と今期の振り返りは終わりです。
ここまで読んでくれたもう10ptに虜になっているであろう諸君!
この過疎過疎フォーマットやってみたいと思わないかい?
9月度大会なんて参加者6人で優勝賞金1,500円もあったんだぜ?ぶっちゃけなんで貰えるかわかんないけど( ¯꒳​¯ )

やるしかねえよなあ?

みんなのデッキで刺激が欲しい。
10pt大会公式で待ってる。


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