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HALFTIME GLOBAL ACADEMY-DAY1 マーケティング論

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Las Vegas Lights FC OWNER & CEO - Brett Lashbrook

■Las Vegas Lights FCのスポーツマーケティング

都市を象徴すること。
その街の名前を言われて、一般に想起されるイメージをヒントにする(理念やミッションステートメントに繋がる考え方)
その都市が持っている空気感を最も象徴できるチームになる。

横浜FCで言えば、マリノスとも都市は同じだけど、差別化ポイントとすべきところ。クラブの規模やこれまで歩んできた経験、グローバルとローカルの考え方や現在のミッションを体現するときの考え方に根底に持っておくべきもの。

■アメリカのスポーツマーケティング

チームのプロモーションのために行われるすべての活動である。
90分のゲーム以外のすべてを含む。(オンザピッチ、オフザピッチ)
オーナーは勝負の結果はコントロールできないが、試合に来て土曜日の2時間、顧客に笑顔をもたらすことを約束できる。

これは僕らも考え方としては同じだけど、Las Vegas Lights FCほど徹底して形にしているのは驚いた。日本とアメリカのサッカーの捉え方やサポーターの考え方も異なるので、どこまで突き抜けるかはその国、クラブに合わせて考える必要があるけど、事業部側でいつも言っている”勝敗に関わることはできないけど、自分たちがする活動がチームを強くする一助を担っている”という考えで仕事をする。(パートナーシップ、ファン創り、サービス向上など)

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オフフィールドの要素として

ハードなコアファン以外にも様々な年齢の人、どんな人でも楽しんでもらってまた来場してもらわないといけない。そのために、チケッティングも手に届く価格で提供する必要もある。
更に、その日の体験を翌日に誰かに話したくなる体験にしないといけない。クチコミをしてもらうことが大きなプロモーションになる。

シーズンを通してのお得感や(SSHを買うことで100$の物品がついてくる)
5$キックバックプロモーションのような、チケットの購入金額の一部が地域の学校や施設の支援になるなど、このコミュニティの仲間や友人にキックバックとなるような仕組みで地域に還元するキックバックは参考になる。

地域リーグで行う活動の一つの参考にもなり、地域のサッカーが生活に与えられる影響をわかりやすい形で価値付けられるし、日本サッカーの底上げにもなる普及活動に繋がると思う。

MATCHDAY EXPERIENCE

ファンを笑顔にするために様々なことを提供する。スタジアムに来る人すべてが純粋なサッカーファンではない。
コアファンでなくてもスタジアムにいる時間を楽しいものと出来る演出。
Ex)オンフィールド/オフフィールドのアナウンスはDJが行って柔軟性を担保することができる。
選手紹介は、ファンに選手の名前を覚えてもらうため。
入場時に選手もDJとともに曲を選んで入場する。
エスコートキッズは、子どもに与える心情とその親の喜びにも思考をめぐらせる。

選手の勝負曲やスタジアムDJ、エスコートキッズ、ハーフタイム中のインタビュー(奥寺が斬るやHAMABLUEトーク)などコンテンツ自体は横浜FCでも変わらない。ただ、ここをいつものイベントと考えてしまうのか、一つ一つに意味を持たせてどういう影響を参加者に与えたいかは改めて考えて直す必要もあると思った。

MATCH PROMOTION

ローカルのメディアが放送に載せられるようなアイディアがあれば絶対にやったほうがいい。試合がありますという告知でなく、メディアの人が発信してくれるような内容をイベントとして行うことが必要。

クラブでもイベント企画や何をするかのアイディア出しはするけど、よく議論の方向性がずれていくことがある。ファシリテーションの仕方で、どんなアイディアが必要なのかの意思統一することができるので、ここはヒントになった。いかに顧客に楽しんでもらえるかのアイディアを出すのが目的と付け加えるだけでも議論の方向性にぶれがなくなる。

スポーツマーケティングとはスポーツをファン(FUN)にすること
ラスベガスライツは世界中で一番ファン(FUN)なチームである

コミュニティや都市の中で自らの存在を定義したうえで、どういう戦略でいくのかぶれない軸があるからこそユニークな企画がそのチームの伝統になっていく。競合を同じサッカークラブやスポーツだけと捉えず、土曜日にやっているイベントすべてを競合と考えることで、人々やメディアの興味をひく、楽しんで笑顔にできるアウトプット、つまり勝敗に左右されないクラブ経営をすることに近づく。

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