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カスタマージャーニー体験/千葉ジェッツのファンクラブに入った話。

9月22日は #Bリーグの日

とは知らず、夕方に偶然思い立ってBリーグ所属千葉ジェッツのファンクラブに入ってみました。

Bリーグは3試合くらいアリーナ観戦したけど特に応援するチームというのは無くて、誘われたら試合を観に行っていた程度。

今回ファンクラブに入ってみたのは、一つのチームをコンテンツの消費者として応援するとき、気になるクラブのアクションに対してどんな考えや気持ちになるのか、ライト層のカスタマージャーニーを自分で考えるためにと思ったのがきっかけです。

応援するチーム選び

千葉ジェッツを選んだのは特に応援していた訳でも、好きな選手がいる訳でもなく、自分のパーソナリティになんとなく身近なチームと言えるから。
なぜ応援するかを決める理由は人それぞれだけど、やっぱり地元のチームというのは重要なポイントで、サッカークラブでも同じようなきっかけでファンになる事があると思います。

自分自身が千葉県出身で、船橋も小さい頃からよく出かけて知っている土地だったこと、姪っ子や甥っ子がいるので地元で子どもたちに与える影響はあるかな?とか、生活圏でプロチームが関わるというのを考えられることが一つの決め手になりました。

(横浜)ビーコルにしようかとも思ったけど、横浜FCと何かアライアンスで一緒に取り組みできないかな?とかばっかり考えてしまいそうだったのでやめました(笑)

前提

スポーツチームが集客やファンを増やしたい時に種を撒く施策はたくさん必要で、実際はファンクラブに入る前に無関心層(未来場者)にそもそも興味を持ってもらうことが一つのハードルになります。

ただ、それよりももっと高いハードルになるのが2回目以降リピート来場してもらって、年間を通してクラブのことを気にしてもらうこと。

なので、シーズンシートを買うよりもまずファンクラブへ、ファンクラブよりもまずチケット購入を、完全に初めての人は招待や友人に誘われて来場という順序はどこでも変わらないこと。

売上に意識が集中してしまうと、まずシーチケを増やす、取り急ぎファンクラブへ・・・という風に考えてしまいがちだけど、ここの順序は改めて意識するべきだと感じました。特にJ2からJ1へ昇格し多少の客数増加が見込めた横浜FCとしては、ここは改めてきちんと考えたい。

ファンクラブに入会して思ったこと。

今回初めてファンクラブに入ってみて、入会の導線での感情の変化、気が付いたこと。

■新しいことをするので、なんだかんだワクワクする感情はある。

クラブのことを知ろうと最初は結構検索。
とりあえず主要SNSはフォローする。
SNSをしっかり更新するべき理由はここにあります。
何度も検索して情報は取りにいかないけど、普段使っているメディアで流れてくる情報は目にする。

■”ファンクラブ”に入ろうと思って、”ブースターズクラブ(思ってたのと違う名称)”が出てくると「これでいいのか?」となる。

横浜FCでいうと「クラブメンバー」と「ファンクラブ」があるけど、この名称も初めての人にはややこしいですね。

■細かい入会説明よりも、わかりやすいボタンリンクで、段階的な導線設計が大事。1ページで全部説明するより、段階的に申し込みと情報をセットしたい。

21シーズンの募集のためにも以下も要改善です。
クラブメンバーページは2020年に一度リニューアルした。

■個人的にはスマホ利用が前提だから、アプリがあると今後の情報収集はここでしようという気になるので気分的にもいい。
実際公式アプリがあったのでダウンロードはした。
けど、適度にコンテンツが充実してないと「ホームページで良くない?」となるし、逆にありすぎも情報過多でストレスになる。
※アプリが必要というよりも、情報をストック・整理できる場所はあると良い。(コンテンツ量というよりも、この時期どこで何をしているorしたなどのクラブのことがまとまった場所)

SNSのようなフローメディアではなくて、HPやブログ、記事などのストックメディアを活用する。

■デッドリンクとか細かいとこになぜか気が付いて、気になってしまうw

■同じ早期入会でも、コア層とライト層で入会時期のモチベーションに圧倒的な差がある気がする。(今回は早期入会だったけど開幕まで2週間とかでもまだ結構期間あるなという感覚)

開幕前、開幕日(試合日)、開幕直後はプロモーションタイミングである。

■チケットの次に買いそうなのはグッズ(オンラインで)なので買うとしたら試合会場で身に付けられるもの。

いきなり高価格のオーセンティックのユニフォームは買わないと思うので、タオルマフラーとかがやはり入り口。けど、応援グッズはオンラインじゃなくて現地で買うと思う。

■意外とアカデミーの情報も気になる。

■シーズンシートを買うより、ファンクラブの方が応援している気になるかも。(シーズンシートをいきなり買うのはハードル高い)

◾️チームのこと(想いやストーリー)を知る記事は重要コンテンツ

ホームページは一通り見るとその後大きくコンテンツが変わることは無いので、アクセス機会は減る。エントリー時に一番気になっているのはどんなチームなのか、どんな考えを持ったチームなのかという事前情報は知りたい。

ストーリーのある記事は唯一クラブを深く知ることができるもの。

Twitterで公式アカウントがシェアしていて発見。
専門メデイアが書く質の高い記事のシェアは、意外とクラブからの告知的なリリース情報を出すより、クラブに興味を持ってもらう上では大事な接点。

自分自身は1週間のうちに千葉ジェッツを思い出すのはあって1回か2回ほど、最初以外検索することもまず無いし、情報の接点はTwitterかInstagramかFacebookでたまたま見つけた情報。

何か知りたい時には検索するけど、今のところ、「千葉ジェッツ」と検索するのは、ファンクラブに入った時とひと通りホームページを見た時、後は試合のチケットを買おうと思った時くらいだった。

まとめ

マーケティングに一番大切なのは消費者視点に立つ事だと思っているので、前職の時からなるべく現場に行くことや、自ら体験することは意識しています。

アンケート調査、ソーシャルリスニングをして発見できることは多いけど、課題を見つけて具体的にどこをどうすればより良くなるかというところまで想像するには実体験することが一番良いと改めて思います。

そうすると、色々な感情に寄り添う事ができるし、なんと言っても改めて感じたのは、普段の生活の中でライト層がクラブのことを想起するというのはかなり少ないということ。(自分自身、ファンクラブに入った週ですら千葉ジェッツを想起したのは1〜2回ほどで、思い出したのもこのnoteを書こうと思っていたからかもしれない)

日々仕事で忙しかったり、色んなニュースやエンタメがあふれる中で、僕らクラブの人間はクラブの事をファンがいつも考えているというような思い違いをしてはいけないと感じました。

逆に言えば、だからこそ選手やクラブスタッフからの情報発信は必要だと思うし、比較的クラブのことを高い頻度で考えてくれているコアサポの発信は大事にするべき。

自分たちの枠(オウンドメディア)だけの発信には限界があるし、かといってメールやLINEなどのプッシュ型のメディアからバンバン情報を送りつけるのも煩わしい。そんな時にサポーターの発信に反応することや、クラブ以外の外部の企業とのコラボなど日常にいつの間にか入り込んでいく活動がより大切になってくると思います。

今回定量としてはn=1だけど、実体験を元に仮説を立てたうえで自社のことを見れるのか、想像でそれっぽく語るのかではエンドユーザーの共感を得られるかどうかに明らかな違いが生まれます。

10月になってBリーグの試合を観に行った時に新しい気付きも出てくると思うのでまた書き残したいと思います。

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