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「人生を変えるほどの出会いと体験」を生み出す。 BNSが、宿泊施設を手掛ける理由。

こんにちは、株式会社BARE NOTE STUDIO(以下BNS)代表の黒木郁己です。僕達は、ホテル・ホステルの運営やインテリアデザイン、クリエイティブクリエイションをやっています。

先々月には、長い間準備してきた、宿泊施設「illi Shimokitazawa」がオープンしました。
有難いことに、テレビをはじめたくさんのメディアに取り上げていただいています。

この開業は、僕達にとって、大きな節目となりました。
オープンして、少し落ち着いてきた今、宿泊事業を手がけることになった経緯や、事業に込める思いについて、お話できればと思います。

バンドマンからのキャリアチェンジ

僕は、4年前まで8年間バンドでドラムや作曲活動を行ってきました。昔から、何かをとことん追求するスペシャリストに強い憧れがあったんです。で、音楽の道を選んだのですが、自分自身がスペシャリストタイプではなくジェネラリストタイプだと気付きました。
何やってもある程度できるけど途中で諦めるみたいなことが多かったです。
なので「このままプロとして音楽を突き詰めていきたい」というモチベーションが続かなくて。

どちらかといえば、「この仲間だからやってきた」という思いの方が強かった。でも、そんな気持ちでは、当然スペシャリストにはなれないなと。
結果的に、バンドは活動休止することになりました。

バンドを辞めたあとは、アーティストをサポートする事業をはじめました。僕がアーティスト活動をしていたころ、セルフプロデュースという言葉を多く聞いた気がします。自分自身をプロデュースすることは大事ですが、それが得意ではないアーティストも沢山いることを知っていました。
なので、彼らがクリエイションに没頭できるようにサポートしたい、と思ったんです。
そこで個人事業主としてWITH TOKYOを立ち上げ、バンド時代に培った人脈で、彼らをサポートする仕事をはじめました。

民泊からはじまった、宿泊事業への道

その後、アーティスト支援だけでなく、インテリアの仕事も受けるようになりました。
当時、日本でもエアビー(Airbnb)が参入して民泊が盛り上がっていたのですが、「(民泊用の)物件はあるけど、どう構築すればいいかわからない」と、よく相談を受けて。

ちょうどその頃、下北沢にあるシェアハウスに引っ越したのですが、そこにインテリアデザイナーも住んでいました。
で、彼と一緒にインテリアコーディネートの仕事を受けるようになって。
そのデザイナーは、現在BNSの取締役でもある、山本健二です。
この頃から、宿泊事業への道が見えてきました。

「アーティストを支援したい」という、ブレない想い

アーティストのサポートをしている時、海外に日本のアーティストを売り出したい、アウトバウンドしたい、という気持ちが強かったのですが、民泊事業を手がけるうちに、インバウンドで日本のクリエイションを見てもらったほうが早いんじゃないか?と思うようになって。
そこで、部屋にアーティストの作品を置いたり、実際に買えたりできるようにしました。外国人観光客のゲストさんからの反応も、とても良かったです。

しかし2018年、民泊新法ができて、民泊へのハードルが高くなってしまいました。でも、日本のクリエイションを見てもらいたい、知ってもらいたいという気持ちは変わりません。
そこで同年、下北にビルの一室を借りて、民泊の次のチャレンジをしました。「SHIMOKITA HOSTEL」の開業です。会社を設立したのも、この時です。

「SHIMOKITA HOSTEL」は、約100平米ほどのスペースに、3タイプのゲストルームと、ドミトリータイプの2段ベッドを用意した、収容人数27名の小さなホステルです。

ゆったりと寛げるソファを配したラウンジは、こだわりのスペース。下北のシェアハウスに住んでいた頃、ゆったりとしたリビングで、日々シェアメイトと交流していたのですが、そんな体験をゲストの方たちにも味わっていただきたくて。このスペースでは、初対面のゲスト同士で、日々新しいコミュニケーションが生まれています。

人生を変えた、シェアハウスでの出会い

ここに至るまで、僕の人生に大きな影響を与えた出来事のひとつは、やはりシェアハウス時代のインテリアデザイナー・山本健二との出会いでした。

自分自身が体験した、人生が変わるほどの出会いと体験を届けたいと思い、会社のミッションを「人生を変えるほどの出会いと体験を」に決めました。

さて、「illi(イリー)」誕生のお話をするつもりが、前段でかなり長くなってしまいました…。ですので、「illi」誕生秘話は、また次回お話できればと思います。


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