タクヤとリョウの圧倒的チカラ。
3年ぶりの開催となったBMCオープントーナメント。
過去2年は開催日直前の台風など悪天に見舞われ、断腸の思いで中止に。
そんな鬱憤を晴らすかのように39艇が出場。
真夏の霞ヶ浦はアツい盛り上がりを見せた。
JB TOP50の二人が手を組んだら。
BMCオープントーナメントの開催が決まったタイミングで、今泉プロから「リョウくん、BMCオープンに出ない?」と声をかけたのが、ペアを組んだきっかけだという。
このオファーに掛水プロも二つ返事で快諾。
「BMCって霞ヶ浦の手練れが集まっていることで有名だし、だったらボクらもガチで(優勝を)取りにいこうと思いました(今泉)」
そんな思いとは裏腹に、9月に桧原湖で開催されるJB TOP50第4戦のプリプラクティスもあって、思うように準備はできなかった二人。
二人とも霞ヶ浦に浮いたのは7月中旬(今泉プロはBMC第3戦、掛水プロも同日の別トーナメント)が最後。完全ノープランで挑むことになった。
BMCトーナメントでは定番となりつつあるあの川へ。
ボーターとして登録した今泉プロが立てた戦略は流入河川。夏の定番であるがゆえ、人が集中することは予想に難くないが、9番フライトで目的地へ一直線。
本戦2日前に通過した台風、そして前夜の雨の影響が気にはなったものの、BMC第3戦の結果も頭にあり、迷うことなく突き進んだという。
船を進めると濁りが確認できたため「微妙な感じかも」と思ったのも束の間。すぐに反転して食ってきた魚が確認できたため(結果的にはミスバイトだったが)、好印象に転換。
ドライブショット4インチ(O.S.P)にスーペリオCO フック(ENGINE)の2/0をセットしたノーシンカーで撃っていくという展開で、1,520gと900gをキャッチした。
「これがずっと好調で、JB TOP50第3戦のときから使い続けています。今回もこのリグがキーになるだろうと読んでいました(今泉)」
ミスをチャラにした一匹。
この時点では、2kg台がひしめく接戦のなかだったが、優勝を決定づけたのは掛水プロの1,850gだった。
バックシートからいろいろな釣りを試すなか、ふとひらめいたのがAVI35(Raid Japan)の逆づけネイルリグ(0.3g)これですぐに3つほどバイトを得たがアワセ切れやバラシなど、なかなか噛み合わない時間が続いた。
「ヤバいくらいミスっちゃって… そうしたらたまたま見えバスがカバーに差すのが見えたんです。そこで丁寧に誘ったら、その個体が食いました(掛水)」
2,400gでは足りず、あと一匹が欲しいと思っていたところで掛水プロが3ミス。この状況に今泉プロは気が気でなく、「結構やってくれたな」と思っていたという。
しかしこの一匹を手にしたことで「今までのミスは全部チャラどころか、本当にありがとうございます! って感じでした」と振り返る。
お互いがお互いを認め合う理想的なペア。
優勝を果たした今泉・掛水ペアだが、普段はJB Top50でシノギを削り合う関係。そんな二人が同船して一緒に戦ってみた感想を聞いてみた。
「自分にはないレパートリーをいっぱい持っていて、本当に引き出しが多いな、と。自分が撃っているのと反対側をしっかり、丁寧に釣ることを徹底してくれました。自分が攻められなかったところをしっかりフォローしてくれたことが、この結果につながったと思います(今泉)」
「後から見ていて、すごく勉強になりました。ボクも今泉さんは攻めのレパートリーが多いなと感じましたし、丁寧に撃っていく姿もすごいな、と。BMCのペアトーナメントは協力して釣るだけでなく、自分のスキルアップにつなげられるのも魅力だと実感しました(掛水)」
BMC第4戦は8月25日に行われる。
次回はバスプロサポートによるライブ配信も実施予定。
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