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20代キャリアの処方箋 : 起業 海外 複業「普通だった男」を変えた自己投資10の考え方

実録3万字超。手前味噌ながら20代必見記事に仕上がった自信あります。

さて、起業、海外、複業、スタートアップ、AI、ビッグデータ等、20代若手社会人がピンとくる単語がオンパレードな男がいます。足立愛樹さんです。

2012年立命館大学理工学部を卒業後、新卒で50名弱の(株)イルグルム(旧ロックオン)に新卒入社。以後3年連続MVP最年少マネージャーを経て、AI・ビックデータ分析を扱う国内シェアNo1製品の製品企画・戦略責任者として業界を牽引。2017年7月にシンガポール本社スタートアップのAnymindの香港法人立ち上げの1人目として入社。 2年で30名の組織へと成長、セールスにて四半期グローバルMVPを受賞。現在中国大陸・香港・台湾の中華圏Regional Deputy Head としてリモートで組織をまとめる。個人では、ZaPASS JAPANを設立し、同社代表取締役CEOに就任。

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普段は香港にいる彼、たまの日本帰国に捕まえて、20代若手社会人に対し、人生と仕事の自己投資について、3時間みっちり語ってもらう機会を作りました。本来オフレコで行う予定だったのですが、結構他の人にも参考になる話が多く、一部抜粋して記事にしたいと思います。

今回のテーマは「20代の人生の自己投資」。正解がない時代、選択肢にあふれる時代、どういう軸で如何に歩むべきか。社会人も数年経つと、悩みが多くなる人が多い印象です。仕事、家族、健康、富、等、自分の力と時間を何に投資するべきか。愛樹さんの人生を題材に、20代若手社会人の生き方のレシピになれば幸いです。

以後、質問者の塩見は「S」、回答者の愛樹さんは「A」と表記します


(S)自分の中のリソース(時間やエネルギー)をどこにどう配分するか、が今回のテーマです。愛樹さんの考え方として、二項対立というものはないと思っていて、例えば、仕事とプライベート、本業と副業、などです。どちらかではなくどちらも、で人生を切り拓いてきた中で、自己投資という言葉をどう考えるか、今日はその辺りを深掘っていきたいと考えています。

(A)まず自己投資という言葉の定義を揃えたいと思います。僕にとっての自己投資、「自己」への投資なので、言葉としては、自分の有りたい姿に対して機会を最大化する行為だと思っています。人ってそもそも、ちょっと極端なんですけど、機会によってでしか成長できないと思っていて、今日みたいな機会も、改めて日本で自分の考えをアウトプットする場をもらっているので、自分の有りたい姿に向かう一つの機会なんですよね。なので積極的に時間を使うし、コンテンツを考えてくるみたいなことは、僕は有りたい姿に向かう投資として非常に良い施策だなと思っています。まあなので、自分の有りたい姿、まあもうちょっと社会的な、他者にも向いているとしたら、自分が作りたいビジョンに向かってそのために必要な機会を得に行く行為、みたいなものが自己投資っていう感覚ですね。


(S)なるほど。定義は結構普通ですね笑 気を取り直して具体化してくと、自己投資ということを考える上で、二つあると思っています。一つは、どういう刺激を自分に与え変化を促すか、ということ。もう一つは、何をどこでするか自分で投資しその果実を得るか、ということ。前者は明確ですが、後者はわかりやすくいうと、同じ努力量、同じ時間を投下した時に、自分という資産を最も活かせる場所はどこか、という話です。 例えば、サッカーの才能が1万人にひとりの人がコンビニのバイトをしている場合、それはサッカーをした方が自分の特性を活かせるのでは?というシンプルな話です。ただ、問題なのは、多くの場合どこで何をすれば自分という資産を最大化できるかわからないことです。それは前者の「いかに資産をつくるか」とも関わってきます。この「いかに資産を作り続けるか」と「どこに資産を投下するとROIが高いか」という二軸で、20代キャリアを考えたときに、どういう考え方や意思決定ができるのでしょうか?


(A)今日その周辺の中で考え方のベースになっているのがこれで講座の中で使っているキャプチャになっちゃうんですけど、僕の頭の中で基本的にこの四象限で考えていまs。先にこの図の意味を伝えると、右側がパフォーマンスプレッシャー、もうちょっと下にアカウンタビリティフォーリザルトなんで、結果を出す力が右に行けば行くほど強いっていうイメージです。

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これ組織でも使える図で、これがいわゆる組織、社会、誰かの期待に応える力だと思ってください。右に行けば行くほどめっちゃ強い人みたいな。究極系は光通信の営業人みたいなイメージ。営業とかに例えるならば「数字を出せてないと人権ないよ」みたいな世界観で右側にいるっていう。その代わりすごいハイプレッシャーなゾーンですね。

一方で上に行くと、精神的な安定性、コンフォートゾーンに向かう力。これはどっちかと言うと行きやすいコミュニティを探したりとか、生存戦略上別に自分が受け入れられない場所に行く必要ってないじゃないですか。東京の生活が苦しいなら田舎に帰ればいいし。別にそれって本当に何も悪いことじゃなく、休めるじゃないですかいつでも。コンフォートゾーンに振り切ろうと思えば全然そっちにアンテナが働くと。

この2パターンがあって。今の塩見が言ってたのは、感覚的に言うと自分の生きやすい世界ってなんだろうっていう自分を高めていったり自分の感覚・感性を研ぎ澄ます上の力と、一方で社会的に資本主義っていうベースがあったら、一応お金を稼いでいたりだとか、名誉だったりとか、があった方が生きやすいじゃないですか実際。持っている資産が大きいほうがいいし、年老いてきたほうが今労働から得れるお金って高くなって来ている世界なんで、まあ資本があったほうが生きやすいよねみたいなのがあって。この両方をどう高めるかみたいなのがテーマなんですよ。なのでやりたいこと、ビジョン、自分がこうあったらいいなって思うものを追求しながらちゃんとそれを実現する力を持って、ここのPDCAが回っているみたいな、ラーニングゾーンにいたりっていうのが考え方です。

で、これを最初から気づいていたと言うか持っていたわけではなく、どちらかと言うと僕ずっとこっち側にいたんですね。だから1~3年目って分からなかったんで何も。成果を出さないとやっぱり誰も守れないみたいな感覚すごいあって、まあ僕家庭が結構借金で苦労してたんで、それによって子供とか家族とかが苦労するってわかってまして。僕もグレたんで、これは自分が家庭を持つってなったらあかんなって感じでした。

先にこっちで結果出さなみたいな感じでいたんですけど、だから前々職の時代も、月額一万円のツールを売っていたんですけど、300万の月予算に対して後一万円足りませんみたいな。で、今日申し込んだら明日課金されるみたいな日があって、全然一日とか使う意味ないんですよね。だから本来は翌月の21日とかから使ったほうがお客さんは得なんですけど、電話して、本当なんの理由もないんですけど一万円買ってくれないですか、みたいなとか、入れたくれた後ここまでサポートしますみたいな交渉とかしてて、予算達成をめっちゃコミットするみたいな世界にいたんですよ。で、結果めっちゃ疲れたんですね。

何か生存戦略上、ここにずっといたらキツすぎるわみたいなことを思って、意味を考えるようになったんですよ。この数字の意味ってなんだとか、この300万っていう売りは誰のなんのためになっているんだって言うのをすごい考えた時に、意味付けができると僕はコンフォートゾーンに行けると思っています。

例えば、このセミナーを今皆さん8名の機会でやってますけど、この8名がもしかしたら今日なにか影響を受けて、自分のチームの2,3人にその影響を持って喋ることで8×3とかで24人に影響あるのって結構でかいじゃないですか。じゃあその24人に向かってラーニングゾーンってなんだろうとかっていうのを考えると、僕この機会にインパクトがすごい大きいなって思えるんですね。そういう意味付けをすることで、ここの数字を達成すること自体がすごいいいことに向かってるなみたいなのを意味づけする力を、マネージャーの時代にすごい学んで、それができるとカルチャーを作れるようになるんですね。

(S)なるほど。ちなみに愛樹さんにとっての理想のマネージャー像ってどういう人ですか?

マネージャーの役割は2つあって、数字のマネージメントと人のマネージメント。数字のマネージメントは、いわばプロジェクトの管理です。いつまでにこの結果を出す。そのために必要な達成確率が下がってしまいそうな行為は潰す。達成確率が上がりそうな行為はやる、みたいな。プロジェクト管理は機械的に管理ができるんですけど、人のマネージメントはそうじゃなくて、三ヶ月後六年後、その人材が自走している状態、三ヶ月後のチーム=資産に投資したいってなった時に今その人にどんなコミュニケーションを取るべきかと言うと、意味付けなんですね。この3ヶ月でここまでいけることで次の3ヶ月こんなに素晴らしい世界があるとか、誰々のやりたいことに向かって行くのに今ここでこの数字を達成することってどういう意味があると思う?とかを聞くんですね。それが接続されるとカルチャーになるんですよ。数字を達成することと世の中に価値を体験することがガチャッとハマるとラーニングゾーンにいける。だからここをこっちは意味付けで対応できます。

(S)今までの話を1年目とか2年目とかそういう社会人、働き出したっていうタイミングに今の話を引き寄せたときに、必ずしも左下から始まるわけではないという前提だとは思います。一方で、今の話だと、右に行って上に行くか上に行って右に行くか、そういう動きしかないのか、もしくはこういくパターンも有ると思うんですよ。将軍の景色と現場の景色を両立しながら上に行く、みたいなパターンもあり得るのかなと思うのですが。それは実はどっちつかずになるからやめたほうがいいみたいな話なのか、本当はそっち目指したほうがいいという話なのか。この4象限の中の移動って、どう考えたらいいんでしょう?


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(A)素晴らしいですね。これはめっちゃ難しい。とはいえ、(ななめにまっすぐいくのは)できると思います。詳細に言えば、上移動と横移動をものすごく小刻みに動くことが可能だと思います。

ただ、これって超バランス感覚優れているんですよ。要はアクセルを思いっきり踏みながらブレーキ使いこなすみたいな、F1レーサーに近いようなコントロールを求められます。
人材系の会社を例に出しましょうか。
「人材の流動化を促進すること」はものすごく経済に対してインパクトがあるから、僕は素晴らしいことだと思っています。一方で、転職したい人に、本当は(その人が転職すべき企業なのかどうかが)わからないけどおすすめしなきゃいけない事って仕事上どうしても出てくる。なぜなら、外圧が強いから。

要は自分の中身(内圧)に沿って行くとこっち(転職すべきではない人だと思ってしまう)なのに、外圧としては数字をあげないといけないっていう、どっちが正解かわからない場面があるんですね。
外圧に従ったら「いつか自分は人の気持ちが分からなくなってしまうんじゃないか」その一方で「自分の声(内圧)に従うと、ずっと甘え続けちゃうんじゃないか」みたいな。要は「何も期待に応えられない人間になっちゃうじゃないか」っていう。

僕の感覚でいうと自分ひとりだけでこの外圧と内圧のバランスをコントロールできる人はトップ経営者です。スタートアップで資本主義上で稼いでいる人ってこっち(外圧)ゾーンが多いんですけど、めちゃめちゃすごい前田裕二さんとか例えば、だったら元々こっち(内圧)の世界観を深く知っているうえで成果を出すことを学んでいて、それをこう最初からこうやって(外圧と内圧のバランスを取って)いる人の一人なのかなって思います。めっちゃ難しいと思います。誰かに気づいてもらうとか、仕組みを持ってチューニングできる仕掛けを持っとかないと勝手にどっちか(外圧か内圧か)に流れると思う。

(S)自己投資をする際の時間の優先順位に関して伺います。愛樹さんの特徴として、本業と勉強、本業と兼業など、短期的に本業で成果をあげながら、中期を見据えて他の活動をしていることが多いと思います。いま副業、複業が流行ってきている中で、ややもするとどちらも中途半端になってしまうリスクがある中で、時間の使い方をどうするのか、はひとつ論点になると思います。本業に一点突破すべきか、ポートフォリオを組みながら時間を分散させるのか。どのあたりの、目的と時間の優先順位のあたりの話を聞かせてください。

(A)例えばですけど、僕は、自分がこうありたいなというのを思いついたら画像や動画と一緒にメモしてて。こうすると、感覚を大事にできるんですよね。
論理的にテキストで書いてても想像できないし、響かないんじゃないかな。例えば、創業のパートナーの写真の彼を見れば、彼と一緒にこう仕事し続けたいなって思ってたな、とか、わかるじゃないですか。だから画像を置く。

話が飛んじゃった。「両立」に話を戻します。
物事って、投資ポイントがあるんですね。投資と考え方が一緒で、レバレッジが効くタイミングもあれば、集中的にやっても仕方ないタイミングもある。

例えば、恋人を探すとしましょうか。僕は、全幅の信頼をおける人と結婚したいから、親友のような女性を彼女として付き合いたいと思ってます。こういう人を探そうとしたときに、今日なにかズドンってスピードを上げて何かしたところで何かめっちゃ成果が出るのかって言うと、全然そうじゃない。思いっきり出会おうとして出会うよりも、日々過ごしていく自然体の中で出会ってしまう方がうまくいくと思ってて。だから恋人探しみたいなことは一切したことがないんですよね。
一切しないけど、日常の中で友だちと楽しく遊ぶってことは自分の好きなこととしてやりたいからやってて、そしたら、香港で友達できて、その人と、いま結婚している。だから、これは、これ一本に絞ろう、という風にやるものじゃなくて、並行が可能なもの。むしろ、並行して、熟成していったほうがレバレッジが効くものという考え方ができる。

一方で、短期的に集中的にやる方がいいものもある。たとえば、チームとかそうじゃなかなって。
僕は台湾と中国と香港とフィリピンのメンバーをリモートで見てて。僕は、場所に縛られたくないから、早急にチームを立ち上げたいんですよね。チームを立ち上げるというのは短期的にぐっと投資すれば一定、割と帰ってくる。密に、カルチャーとか作りたいチームとか目指したいゴールってのを3日4日真剣に話して決めて、それをちゃんと週イチで話し続けられるようにすれば、それからの数週間っていうのは、一週間ずつチマチマ進めるよりも生産性が段違いな印象があって。

要は、短期的にグってやるものに関しては他の時間全部削ってでもやる。かけた期間に対するレバレッジは基本的に異なるから、これはいま短期的にグってやったほうがいいものなのか、それとも長期的に並行しながら作っていったほうがいいものなのか、それは常に問わないといけないな、って思います。

(S)よくキャリアのアドバイスを年長の人に求めると「目の前のことに一生懸命なら、いずれ開ける」というアドバイスをもらいます。人は過去を肯定する生き物ですし、人生は偶然でできている部分が大きいので、一定程度は正しいと思いますが、この類の20代に対する質問の答えとしては味気ない感じがします。おそらく、短期的に目の前のことに没入することと、反対に、時間軸を伸ばして考えてみること、また、仕事以外の人生の領域、例えば家族、健康、社交、富、知性など、色々な視点で考えてみることで見えてくるものもあると思うのですが、愛樹さんが20代にキャリアのアドバイス、具体的には「やりたいことの見つけ方」を質問された場合、どのように答えますか?

(A) OKです。どう考えてたかで言うと、半分偶然で、もう半分は意図するように配分してました。
これは後付けで、ありがちでもありますが、夢を描くっていうのは「①芽生えて」「②育って」「③アップデートされ続ける」っていう3ステップだと思ってます。
まず、何かしら芽生えるじゃないですか。例えば東京で働くっていう選択をしてる時点で、「地方から出てきて東京で働いてみたい」っていうことが「芽生え」てますよね。そもそも、芽生えてないと行動してないわけだし。で、実際、芽生えたところで「まあいっか、そのまま私は地元に残ろう」っていうのと「このまま東京でチャレンジしてみたい」っていうのに「育つ」わけで。

「育つ」「育まれる」このステップでが終わると、最後それが「東京じゃなくて世界に行く」とか「やっぱり地方でこの東京で学んだことを活かしていく」っていうふうに、次の「アップデート」につながっているわけです。
「芽生えて」「育って」「アップデート」され続けるていうのが、視点をちょっと上にずらす、期間を先延ばしにした時に出てくるビジョンの構造になっていると思います。

だから僕が思うに、「夢の見つけ方は?」っていう質問は「どうやったら芽生えるのか」っていう話なのかなと。僕の場合は①「原体験」と②「人、本、旅」の2つかな、と。

出口 治明さんというライフネット生命の創業者が「人、本、旅以外、人間が賢くなる方法はありません」と言ってて。これこそが芽生えるためのアクションかなと。あとは原体験、要は自然と体験してきたことの2つ。

少し重い話になりますが、原体験で言うと、僕の場合、家庭環境が大きかった。仲は良くて、親父も麻雀を僕に小学校の時から教えてくれて、小学四年くらいには全役と符計算ができて、大人に混じって普通に勝つみたいな感じでした。小学生に麻雀教える親父って結構一般的には終わってますよね笑 そういうやんちゃな親父と、真面目な母の家庭で育ちました。
それで、原体験になったのは僕が大学に落ちて、行けないんだってなって、強烈に落ちこんじゃってコンプレックスを抱えていたときに母親が「行っていいよ」って言ってもらったことですね。それで、僕は私立行かせてもらったんですよね。

この話には続きがあって。その翌週、母親がスーパーの夜勤に入るようになったんですね。一般的には感動しますよね。ただ、そのときは僕が抱いたのは、感動というより、「何やこの人」っていう疑問と興味だったんですよ。母親の感覚がわからない。嬉しかったし感動もしたんですけど、それよりも母親の感覚に興味を持ったんですよね。僕が逆だったらできない。「自分の時間をもっと使いたいから、子供のために昼も夜もっていうのを俺はできないな」と。その上、母親は翌週からキラキラしていたんですよね。「じゃあ仕事行ってくるね」って。無理もしてたかもしれないけど、めっちゃ楽しそうにしていた。

これを見た時に「あ、この人は別に本当に自己犠牲やないんやな」と思ったのと同時に「この感覚を持ってる大人になれたら俺結構人生ずっと幸せなんじゃないか」という仮説が生まれたんですね。これが僕にとって「芽生え」た瞬間でした。「あ、大人になること楽しみやわ」って思ったんですよ。で、大人になって、こういう人格と言うか感覚を身に着けていれば、何か周りに何が起こっても幸せであり続けられんじゃないかということに気づけた感じがあった。

次に、「育てたい / 育つ」っていうプロセスの中でやったのは「言葉にし続ける」ということ。あとは「旅して感じる」こと。

「言葉にし続ける」っていうのは、文字通りで、例えば僕の場合「自分の子供が生まれたら大人になるの楽しみって言ってほしいんだよね」ていうのを結構頻繁に、それこそ、高校から言い続けてます。結果、今やっている会社の事業のビジョンは「Life is pleasure=未来に楽しみな人生を」です。芽生えたものって、喋り続けることでどんどん育ってアップデートされるんですね。

次に、旅。

僕は、「言ってるだけ、口だけのこと」に実現性をくっつけることが全然できなかったんだけど、旅を通じて綺麗事に実行が伴うようになりました。
以前ニューヨークに一週間行く機会があって、そこでADKのCFOをやっていた、すごい資産家の人に出会ったんですよ。マンハッタンにマンション持っているくらい。その人の家に一週間泊まらせてくださいって電話したらOKしてくれて、一週間ソファーで寝させてもらった。
その時に「アイキは何者なんだ」とか「何がしたいんだ」とかいろいろ質問攻めにあって。
そのときにもらった「なんでお前はそんなにお金が嫌いなんだ」という質問が転機で。
「いや、僕はお金好きですよ」って言ったら「いやお前はお金嫌いだよ」「だから一回街歩きながら考えてきなよ」って言われて。

冷静に散歩して考えてみると、気づくんですね。「あっ、お金ってことを想起した瞬間にめっちゃネガティブな心配がばっかり浮かぶなあ」って。
一生この状態だとお金を稼ぐ、扱うってできないんですよね。これに気づくことができて「アップデート」された。「ちゃんとこれはこの『実現する力』っていうのを両輪で回さないといけないな」と。「ビジョンだけ言ってても何もできない」というところから「お金を稼ぐ方法」っていうものに思いっきりアンテナたてた。そこで、「事業を育てる」ということができるようになった。

こういう気づきは、旅とか人との出会いとか本で得られるものです。
僕は「自分を磨く / アンソニー・ロビンズ」がすごく好きですね。あとは「クランボルツに学ぶ夢の諦め方」っていう本もすごい良い本ですね。

こういう風に、気づきを得てアップデートすることが、右上ゾーンに行くまで出来上がっていくプロセスです。

話してて気づいたかもしれないですが、50%が意図的な一方で、もう50%は偶然ばっかりです。さっきの話で言えば、CFOの人の家に泊めてもらえたのも偶然だし、香港に行って30人の組織まで育ったのも、すごく運が良い。でも、運が起きそうなところに機会を作りに行くのは偶然じゃない。これはね、めっちゃ意識的にやれるし、やっています。

(S)今までの話は前提に情熱や好奇心があり「変わりたい」という気持ちがまずはあって、行動がおきているという順番だと思います。一方で、そういう前提がなかったり、本当はあるのに何らかの理由で感じにくくなっている人も多くいると思います。学生のときは輝いていたのに、三年目では目が死んでる、と言われるような現象です。そういう自分の箱の中に入ってしまっている状況、また気づいていなくてもそうなってしまっている状況って、経験が浅いうちは結構あるんじゃないかな、と思ってて。そういう状況にいる場合、どのように脱していけばいいのか、正のスパイラルに人生を戻していくためには何を考え、何をすればいいのか。ヒントとなる話をしてもらえたらと思います。


(A)自分なりに「芽生えづらかったな」っていう時期の話をしますね。数字ばっか追いかけたときがまじでやばかった。心配しないで聞いてほしいんですけど、僕大体朝8時に行って、大体23時半に会社を出てたんですよ。そうなると、家帰ってお風呂入ったら1時くらいになるんですね。でも朝6時に起きなきゃいけない。もう、帰ったら明日すぐ来ちゃうみたいな。

この状況は、やっぱり夢に気付きづらい。これをどうやって突破したのかって言われると難しいんですけど、1つの答えをいうなら、やっぱりこっち(成果を出す)を突き詰めきることだと思います。

当時の話に戻すと、僕はその時、めっちゃ結果を出して、タイトルをもらって、代表と一緒に新規事業作って、新機能作って、10個くらいプロジェクトを抱えました。要は、人の期待にひたすら応えまくったんですね。

結果的に130%の売上になって伸びました。自分では代表のやりたいに応え続けたつもりだったんですけど、最終的なフィードバックは「お前もう一歩レベル上げろ」「仕事のレベル上げろ」ってスパって言われて、なんていうか。崩壊したんですよね僕。で、他人の期待に応え続けてもしんどいだけだなって分かって、それ以来23時まで働いてた僕が18時できっぱり帰るようになりました。帰ってから、英語を勉強して、ワーホリのセミナーに登録して、気づいたら、海外転職のこととか調べていました。

動き出したら割ととんとん拍子に、どんどん別の選択肢が見つかりました。
結論をいうと、やりきるか、別にそんな頑張らんでも答え見えてるけど、期待に応え続けてもしんどいだけって分かったら、ちゃんコンフォートゾーン見つけるか、ですね。それは仕事辞めてまで見つけなくていいんで、成果出すってことは続けながらできるかと思います。

(S)やりきった話というのは美談として語られがちですが、リスクもあると感じています。やりきった結果、突き抜ければいいですが、働きすぎで心や身体を壊していしまう人もいます。やるかやらないか、だとやった方がいいのは同意なのですが「これ以上いくとやばい」という状態を如何に検知するのか。それは自分では気づきにくいことだったりします。この辺りのリスクをヘッジする方法について、適切に自分の状態をモニタリングする状態について教えてください

(A)そうですね。正直にいうと、1〜2年目の当時の僕にはなかったです。僕がいま活用しているのは、コーチングです。かれこれ2年半、コーチングを2週に1回受けてます。

コーチングでされていることって何か知っていますか?別に、何かを教えてもらうとかスピリチュアルことでもなんでもなくて、「問われる」なんですよ。「アダチさんこの1ヶ月どうでしたか」とかって。「状態を言葉にするのってどんな感じですか」とか「なんでそういう表現使ったんですか」とか、聞かれるんですね。

僕は一時期、本業・立ち上げ・結婚準備が重なったんですよね。そのときに特に感じましたけど「今どんな状態ですか」と聞かれないと、抱えていたものが出てこないんですよね。聞かれると、「自分のこうあったらいいな」っていう状態に対して、「いま、めっちゃベース低い」って気づけるんですよ。その検知システムをコーチにやってもらっています。1回1万5千円だから、月3万払って。自分じゃ絶対気付けないから、払って検知してもらえるようにしています。あと、これに慣れると自己開示ができるようになる。そうすると、チームのメンバーや同僚からもバンバン検知してもらえるようになるんです。

例えば「今日ちょっとめっちゃ疲れたんで帰っていいですか」とか「なんかこれいい感じに来てますね」とか、ポジティブなことだけじゃなくてどっちかと言うと弱音も出しておくと、より検知してもらえたりする。
自分の状態を開示するってことが一番の検知方法です。で、全員に開示するっていうのは難しいし、僕もこう、ここにいる全員に全てをさらけ出すっていうのは結構きつい。

でもコーチは利害関係ないんですよ、別にこれを言ったから、ネガティブだから評価低くなるとかないんですね。「もうそろそろこの会社辞めたいです」と言ったとしても評価さがらないので、そういうことを言える存在を作っておくっていうのは超重要ですね。

(S)自分を適切にモニタリングする方法としてコーチング等の第三者にチェックしてもらうことは確かに有効だと思います。一方で、自分ひとりでできる方法としては、to doだけではなくto feelを設計、振り返るという方法もあると思っています。多くの場合、自分の感情が自分でわからなくなってしまい、自分の箱の中に入ってしまうことが多いので。その点、職場の人間関係において、感情を率直に話せる人がいること、そういう風土があることは非常に重要だと感じています。

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後半に続く?  考え方は10個あったのかな・・・

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